【北里大学東洋医学総合研究所】新型コロナウイルス感染症後遺症外来の開始について



北里大学東洋医学総合研究所(東京都港区、以下「東医研」)では、2021年1月より「漢方オンライン風邪(かぜ)外来」で、新型コロナウイルス感染症後遺症(以下「後遺症」)の診療を実施していますが、後遺症に関する相談・診療の増加を受け、新たに対面での新型コロナウイルス感染症後遺症外来(以下「後遺症外来」)を新設し、2021年6月7日より診療を開始しました。




■背景
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患後、症状が改善し回復したあとも持続的な症状を有する、いわゆる後遺症ついては、英国では国立衛生研究所(NIHR)が後遺症とされる症状を「Long COVID」と呼ぶなど、こうした後遺症症状の緩和・治療は喫緊の課題となっています。東医研では、これまで培ってきた漢方医学に関する様々な研究成果や診療実績に基づき、2021年1月より「漢方オンライン風邪(かぜ)外来」で新型コロナウイルス感染症後遺症の診療を開始し、後遺症患者の診療を実施してまいりましたが、国内での新型コロナウイルス感染症患者増加の影響もあり、後遺症に関する相談・診療が増加の一途をたどっています。そうした社会的状況から、後遺症に関する専門外来の必要性を鑑み、この度新たに後遺症外来を発足いたしました。
 後遺症の症状は倦怠感、頭痛、咳、呼吸困難、関節痛・筋肉痛、不眠、乾燥肌、脱毛、嗅覚・味覚障害など様々ですが、発症原因がわかっていないため西洋医学での対応は鎮痛薬や抗不安薬、睡眠薬の服用などに限定され、根本的な解決につながらないケースが多いのが現状です。 無理をせずに徐々に日常生活に戻すことが早期の回復につながると考えられておりますが、全身のバランスを調整する効果のある漢方薬には回復促進効果が期待されます。
 今般設置した後遺症外来では、漢⽅専⾨医が後遺症の症状を詳細に診察し、患者自身の希望も踏まえた最善の漢⽅薬を提案・処⽅します。


■後遺症に関する研究について
 東医研では後遺症外来での患者の治療と並行し、先般より計画していた後遺症に対する漢方薬の有用性に関する臨床研究「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後の後遺症症状(Long COVID)に対する漢方薬治療の効果と安全性についての実態調査」を日本東洋医学会と連携して、7月より開始いたしました。後遺症に対する治療効果をより高めるべく、後遺症治療の研究にも積極的に取り組んでまいります。
 なお、臨床研究の情報はUMIN臨床試験登録システム(UMIN000044318, https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000050618 )に公開しております。


■問い合わせ先
<後遺症外来に関すること>
北里大学東洋医学総合研究所
〒108-8642 東京都港区白金5-9-1
TEL:03-3444-6161(代表)
E-mail:toiken@insti.kitasato-u.ac.jp

<報道に関すること>
学校法人北里研究所
総務部広報課
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1
TEL:03-5791-6422
E-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp

◎北里研究所は法人の理念*1に則り「COVID-19対策北里プロジェクト」を通じて、新型コロナウイルス治療薬の早期探索を推進しています。詳しくは、ホームページでご覧ください。
https://www.kitasato.ac.jp/jp/about/activities/covid-19/index.html

*1 学校法人北里研究所の理念:いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する。



【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
北里大学
ホームページ
https://www.kitasato-u.ac.jp/
代表者
島袋 香子
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非上場
所在地
〒108-8641 東京都港区白金5-9-1

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