玄米食でSDGs実現をめざす武庫川女子大学「ブラウンライスボランティア」が11期の活動をスタートします



飢餓で苦しむ世界の子どもたちを救う世界食糧計画(国連WFP)の「学校給食プログラム」を支援する活動が武庫川女子大学で2010年から続いています。玄米を使ったヘルシーメニューを食堂で提供し、売り上げの一部を支援に回す「ブラウンライスウィーク」。SDGsの「飢餓をゼロに」「質の高い教育をみんなに」の目標につながる取り組みとして、学生によるボランティア団体「ブラウンライスボランティア」が運営しています。コロナ禍で活動制限が続きましたが、新たなメンバーの募集を開始。11月に「11期ブラウンライスボランティア」が発足します。




 この活動は、2009年に当時皇太子だった天皇陛下が本学に行啓された際、イギリス・オックスフォード大学で催されているブラウンライスウィークが話題に上り、これに感銘を受けた武庫川学院の大河原量学院長の呼びかけで2010年5月に始まりました。毎月1週間、「飢餓に苦しむ人たちに思いを馳せ、奉仕の精神を培う機会」として、大学の3つのキャンパスと附属中高の食堂で玄米を使ったオリジナルメニューを提供。売り上げの10%と寄付金などを認定NPO法人「国連WFP協会」を通して国連WFPに寄付しています。ブラウンライスボランティアは玄米を生かしたオリジナルメニューの提案やブラウンライスウィーク中のメニュー配布等のほか、兵庫県丹波市で田植えや稲刈りを体験するとともに、収穫した玄米を販売しています。こうした活動がきっかけで、武庫川女子大学は2018年5月、大学として初めて「国連WFP協会」と連携協力協定に至りました。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でブラウンライスウィークは2020年2月以降、たびたび休止を余儀なくされ、思うように活動できない状況が続いていました。そんな中、2020年のノーベル平和賞に国連WFPが選ばれ、学生たちは活動再開への思いを強くしてきました。緊急事態宣言の解除を受け、2021年10月からブラウンライスウィークを再開するとともに10月21日、対面とオンラインで11期の募集説明会を開催し、74人が参加しました。11月4日に新メンバーで活動をスタートします。

 新委員長の関美乃里さん(食物栄養科学部食物栄養学科2年)は「国連WFPの活動に参加することで世界の様々な課題を自分事と感じられるようになりました。間接的に世界の支えになっている実感があります。コロナの状況を見ながら、オンラインなどを活用してできる活動を続けています」と話しています。


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武庫川女子大学
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連絡先
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