株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は、2021年11月11日(木)に「『VR FORUM 2021』~加速するDXがもたらす、テレビメディアの変化と進化を考える~」をオンラインにて開催し、各界でご活躍の方々にお話を伺いながら、ビデオリサーチの新視聴率のさらにその先の取り組みである視聴率の概念拡張や、今後展開予定の「視聴質」の取り組みについて説明しました。
本フォーラムは、テレビをはじめとするメディアの最新情報を共有し、これからの未来を考えていく場として、年に一度開催しております。
昨今、コネクテッドTVやスマートフォンの普及により、メディア全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)化が進み、見逃し配信や定額制動画配信サービスの利用も増加しています。現在、テレビメディア動画はさまざまな伝送経路、デバイスにより視聴されるようになっており、そうしたすべての番組、広告をあまねく測定することを目指し、メディアの真の価値を示すことで業界、社会への貢献に繋がると考えています。加えて、SNS(Twitter)データをAIで解析することで、コンテンツに対する視聴者の態度変容・行動変容を示す、「視聴質」の共通指標開発も進めています。
開催内容
◆Session1 テレビ×デジタルに求められる指標とデータ活用の可能性について
今秋より一部の放送局でリアルタイム配信が開始されたことで、放送のDX化とサービス拡充が進んでいます。本セッションでは、広告主リクルート様の広告出稿に対するお考えやマーケティング課題についてご説明いただきました。それらの課題に対して、フジテレビ様、ひいては放送業界としてどのようなことを志向されているのか、最新事例を踏まえながら「テレビ×デジタル」の領域で求められる指標とデータ活用の可能性について、当社の取り組みにも触れながら説明致しました。
~当社の取り組み~
【さらに拡く】横のテレビ×デジタル~到達指標の拡張~ OAOL(オンエアオンライン)の取り組み
視聴率パネルを用いて放送(オンエア)と配信(オンライン)それぞれの到達状況を把握。重複状況も踏まえたトータルリーチを人数ベースで推計する取り組みを進めています。
【さらに深く】縦のテレビ×デジタル~効果指標の拡充~ esXMP(イーエスクロスメディアパネル)
シングルソースで取得したテレビ視聴ログ×アンケートをもとに広告コミュニケーション活動のPDCAを支援
中長期的なテレビCM接触状況をログベースで把握し、個社個別に設定されたKPIをアンケートにて取得することでテレビCMのコミュニケーション効果を可視化。次なるアクションに向けた効果的なプランニング方法についてもご紹介致しました。
esXMPについて: https://www.videor.co.jp/service/communication/esxmp.html
※Session 1セミナー資料より抜粋
◆Session2 視聴質指標の開発について
テレビ×デジタルを統合して捉えていくからこそ、コンテンツの評価は重要度が高まるとも考えております。当社はコンテンツが視聴者の態度変容・行動変容にどのような影響を与えているかを解明すべく、共通指標、「視聴質」の開発を進めています。SNS(Twitter)データをAIで解析することでテレビ番組ごとの話題性を「量」「質」「層」の観点から分析し、世の中への影響度や拡散まで可視化、指標化いたします。そのことにより、番組作りの参考として視聴率と同じように全番組を横並びで比較することが可能となります。
本セッションでは、「視聴質」の開発を共に進めている電通様と、開発の過程や「視聴質」の実データから見えてきた番組の個性をご紹介するとともに、広告主として多くの番組に提供されているサントリー様の新たな番組選択のポイントや質指標へのお考えについてもお聞きしました。
視聴質指標は現在、全テレビ番組を対象に評価精度向上に取り組んでおります。2022年4月からは最終フェーズとして視聴率と併せて確認いただけるよう商用化調整を進めていきます。
※Session 2セミナー資料より抜粋
株式会社ビデオリサーチ 代表取締役社長執行役員 望月 渡のコメント
テレビメディアを可視化し真の価値を表すことがビデオリサーチの社会的使命であり、存在意義そのものであると考えています。これを具体的に実行すべく、「事業開発力」「顧客対応力」「品質向上」「効率化」を一層強化するための組織改編を実行しつつ、DX化に対応する事業開発と事業の正確で迅速な運用を車の両輪のようにバランスさせ、徹底的な顧客主義をベースとした「次世代型メジャメント企業」を目指します。
株式会社ビデオリサーチ 取締役常務執行役員 尾関 光司のコメント
当社の大原則は「テレビ局由来のコンテンツをできうる限り測定、数値化すること」です。デジタル領域へテレビメディアが進出していく中で、視聴率の概念をより拡張させていかなくてはなりません。概念拡張は、①デジタルプラットフォームも数値化する、②広告主の個別ニーズに応える、③コンテンツの「質」を数値化する、の3つの方向性で進めていきます。
(主催者挨拶)
(Keynote 『これからの視聴率』について考える。2021)
(Session1 テレビ×デジタルに求められる指標とデータ活用の可能性について)
(Session2 視聴質指標の開発について)
「『VR FORUM 2021』~加速するDXがもたらす、テレビメディアの変化と進化を考える~」開催概要
*当セミナーにお申し込みいただいた方を対象にアーカイブ配信を予定しております。詳細はメールにてご連絡いたします。
●株式会社ビデオリサーチ
株式会社ビデオリサーチは、日本国内で唯一テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立されました。
以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査やラジオ聴取率調査をはじめとする各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題に対するトータルサポートを行っています。