病院来訪者の利便性向上とライフサイエンス拠点の拡充を図る 2022年3月29日予約受付開始
三井不動産株式会社および株式会社三井不動産ホテルマネジメント、国立研究開発法人国立がん研究センターは、「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」(所在:千葉県柏市柏の葉6丁目5番2)を2022年7月1日に開業することを決定いたしましたので、お知らせいたします。 なお、3月29日より予約受付を開始いたします。(予約は後述「物件概要」公式サイトより)
本ホテルは、公・民・学連携で街づくりが推進されている柏の葉スマートシティ内にある、国内有数のがん専門病院・国立がん研究センター東病院(以下、NCC東病院)の敷地内に立地します。これまで、NCC東病院に連日の通院が難しかった患者さんや付き添いのご家族の利便性の向上を図ることで、より多くの方がNCC東病院で治療を受けることができる滞在環境を目指します。
柏の葉スマートシティでは、NCC東病院、東京大学や千葉大学などのアカデミアが立地する環境を活かし、直近では「三井リンクラボ柏の葉1」を開業するなど、ライフサイエンス産業のプレイヤーが集積する「ライフサイエンス拠点」形成の取組みを進めています。今後、プレイヤーのさらなる集積を図る方針で、本ホテルを新たな診療モデル創出の施設としても活用し、創薬や医療機器の研究・開発に繋げ、柏の葉から最先端医療の創出に寄与していきます。
<「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」の特徴>
- 国立がん研究センター東病院敷地内に立地。遠方からの中長期におよぶ通院患者さんやご家族の利便性、快適性向上を実現。
- 病院と連携した24時間体制の支援サービスや、センシングデバイスを用いた患者さんへの体調・食事管理サービスを通じて治療をサポート。
- 患者さんのニーズに応じたカフェ&レストラン、オストメイト対応のトイレを設置した客室などをご用意し、利用者の安心・快適な滞在をサポート。
外観(イメージ)
1. 国立がん研究センター東病院敷地内に立地。遠方からの中長期におよぶ通院患者さんやご家族の利便性、快適性向上を実現。
国民の2人に1人ががんになると言われている時代、日本のがんの罹患数は、2021年に100万人を超えると予測※されており、現在も増加傾向にあります。
がん治療において国内有数の研究、治療体制をもつNCC東病院にも毎年国内外からのべ30万人弱のがん患者さんが来院しております。しかしながら、がん治療は患者さんにとって心身共に大きな負担となるため、遠隔地にお住まいの方はNCC東病院の治療を受けたくても、柏の葉までの通院が難しいケースがありました。本ホテルの開業により、通院・入院時の利便性が高まることで受診率の向上に寄与してまいります。
※がん情報サービス 罹患数予測より引用 https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html
今般、病院敷地内に本ホテルを開業することで、これまでNCC東病院の治療を受けることができなかった方々の受け入れが可能となります。
✔ 利用シーン①(放射線治療で長期通院。治療が一週間程度続く方のご利用)
✔ 利用シーン②(治療に付き添うご家族の滞在利用)
✔ 利用シーン③(海外から最先端のがん治療を求め、長期滞在・治療される方のご利用)
また、NCC東病院は高度な治療を求めて海外からの患者さんが多いのも特徴です。本ホテル開業により、海外のがん患者さんに適切な病院を紹介する海外医療ツーリズムとの連携も深めることで、海外からの受入れをさらに強化する方針です。中国を中心とするアジアからの患者さん対応だけでなく、他の海外諸国からの患者さんにとっても利便性の高いホテル環境を目指します。海外の患者さんの長期滞在用のキッチン付き客室を設けるほか、医療ツーリズム会社様と連携し、患者さんのニーズに応じたサービスを提供していきます。
2. 病院と連携した24時間体制の支援サービスや、センシングデバイスを用いた患者さんへの体調・食事管理サービスを通じて治療をサポート。
がん患者さんにも安心して滞在いただける環境構築
患者さん本人の同意のもと、NCC東病院での診療状況・生活留意事項をホテル等でも共有。ホテル滞在中の適切なサービス提供につなげてまいります。
ケアスタッフの24時間常駐
24時間体制で本ホテル専任のケア(介護系)スタッフが常駐。客室からケアスタッフに繋がる呼出しボタン・館内電話が設置されており、体調不良時など、迅速な対応が可能です。また、時間帯によって、相談窓口としても機能します。
センシングデバイスを活用した体調・食事管理サービス
本ホテルでは、患者さんにセンシングデバイス等を貸与し、患者さん本人の同意のもと、デバイスのバイタルデータを患者さんの体調管理に活用するサービスや、さらに、患者さんの状態に適した食事を提案する、食事管理サービスを提供します。サービスを通じ、患者さんの治療に寄与します。
病院と連携したスムーズなホテル予約
次回の診療日に合わせてホテル予約をスムーズに取れるように、NCC東病院内に本ホテル専用の予約ブースを設置予定。ホテル予約時のご負担を減らします。
ケアスタッフ(イメージ)
留意事項情報連携(イメージ)
センシングデバイス(イメージ)
3. 患者さんのニーズに応じたカフェ&レストラン、オストメイト対応のトイレを設置した客室などをご用意し、利用者の安心・快適な滞在をサポート。
(1)共用エリア
1F カフェ&レストラン
地元の旬野菜を使った優しい和テイストの箸で食べる洋食を提供いたします。患者さんのニーズに応じたメニューを揃えるほか、分量や細かな味付けなどの変更にも対応いたします。また、がん患者さんよりニーズのあったテイクアウトメニューも提供予定。客室での食事はもちろんのこと、晴れた日は目の前に位置する柏の葉公園でお食事いただくことも可能です。
2F ラウンジ
本ホテル専任のケアスタッフが24時間常駐し、万が一の緊急時に駆けつけるほか、滞在中の生活をサポート。また、これまでNCC東病院内で外部企業と連携し開催していたがん患者さん向けのイベントや、緩和ケアに関するセミナーも本ホテルラウンジ内で実施を予定しております。
1F コンビニ(セブンーイレブン)
食品や雑貨はもちろんのこと、滞在時に必要な各種日用品を取り揃えております。
2F NCC東病院の外来拡張エリア(予定)
本ホテル2階の一部はNCC東病院のがん患者さんへの外来診療に利用する予定です。
(2)客室
症状や滞在日数等に応じてお選びいただける約22㎡~最大約60㎡の広々とした客室をご用意。全室に転倒防止バーや本ホテル専任のケアスタッフに通じる呼出しボタンを設けるなど安全面に配慮した設計・設備を採用し、また通院しながら仕事を継続できる環境を整えています。中長期の滞在にも対応できるようキッチンや洗濯機を備えた客室、オストメイト対応のシンク・シャワー付のトイレや前広便座を採用したトイレなどを設置した客室もございます。さらに、がん患者さんの症状に応じ、滞在をサポートするサービスをご用意いたします。
【客室構成】
●モデレートダブル
(客室数)60室 (広さ(㎡))22.8 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,400×1,960/1
●スーペリアツイン
(客室数)68室 (広さ(㎡))30.0 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
●スーペリアツイン(オストメイト対応トイレ)
(客室数)4室 (広さ(㎡))30.0 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
●エグゼクティブツイン(キッチン付)
(客室数)3室 (広さ(㎡))45.7 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
●スイート(キッチン・洗濯機付)
(客室数)4室 (広さ(㎡))60.1 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
●デラックスツイン(バリアフリー仕様&オストメイト対応トイレ)
(客室数)1室 (広さ(㎡))47.0 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
●デラックスツイン(バリアフリー仕様)
(客室数)5室 (広さ(㎡))47.0 (ベッド幅(mm)/ベッド数)1,220×1,960/2
総客室数:145室 / 最大収容人数303名 チェックイン 15:00 チェックアウト 11:00(予定)
※全室禁煙(臨床研究中核病院敷地内喫煙不可)
レストランテラス(イメージ)
客室スイート(イメージ)
オストメイト対応トイレ(イメージ)
【物件概要】
名 称:三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド
所在地 :千葉県柏市柏の葉6丁目5番2
交 通:つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス」駅から車で約5分
土地所有:国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
建物所有:三井不動産株式会社
運 営:株式会社三井不動産ホテルマネジメント
敷地面積:ホテル部分 3,972.43㎡(1,201.66坪) ※NCC東病院敷地11,914.00㎡(3,603.99坪)
構造規模:鉄骨造 地上7階
客室数 :145室
延床面積:8,329.89㎡(2,519.79坪)
付帯施設:カフェ&レストラン(1階)、コンビニ(セブンーイレブン)(1階)、NCC東病院の外来拡張エリア(予定)(2階)、ラウンジ(2階)
TEL :047-137-6131
<宿泊ご予約方法>
地図
■三井不動産株式会社(柏の葉スマートシティ https://www.kashiwanoha-smartcity.com/)
街づくりを通じて社会課題の解決に挑戦し、新たな価値を創っていく総合デベロッパー。柏の葉スマートシティにおいては、AI/IoTなど新技術の導入によるデータ駆動型のスマート・コンパクトシティの形成を目指しており、国土交通省「Society5.0」の実現に向けたスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに選定されました。今後、健康・医療に係る医療機関サービスのスマート化に取り組んでいきます。また、三井不動産グループは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進することで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
■株式会社三井不動産ホテルマネジメント
https://corp.gardenhotels.co.jp/
三井不動産ホテルマネジメントは、現在、アッパーミドルクラスの宿泊主体型ホテルである「三井ガーデンホテルズ」33ホテル(8,774室)、ハイクラスの宿泊主体型ホテルである「ザ セレスティンホテルズ」を3ホテル(504室)、“次世代型”新ホテルブランド『sequence(シークエンス)』を3ホテル(567室)、合計39ホテル・9,845室運営しています。今後も「記憶に残るホテル」「感性豊かなお客様の五感を満たすホテル」という理念・コンセプトのもと、ホスピタリティ溢れるサービスを提供してまいります。
■国立研究開発法人国立がん研究センター東病院
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/
国立がん研究センター東病院は、1992年に設立され、年間9,000人を超える新患の方が訪れる国内トップクラスのがん専門病院です。世界最高レベルのがん医療の提供と新しいがん医療の創出をミッションに掲げ、国の「臨床研究中核病院」、「がんゲノム医療中核拠点病院」などに選定されています。併設する先端医療開発センター(NCC-EPOC)とともに、国際的なネットワークを基盤とした研究開発の拠点として、先進的ながん治療薬・医療機器開発やゲノム医療をはじめとした最先端の個別化治療を推進し、多数の実績を上げています。