社員100人規模の企業では、約1.3億円の損出額となる可能性。
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の提供する高速光回線サービス「NURO 光」は、「通信回線が業務効率に与える影響、その損失に関する調査」を実施しました。2022年3月11日から13日の期間、週一度以上在宅勤務で自宅のインターネットを使用する男女20-50代の500 名を対象に調査しています。
■調査サマリー
1. 2人に1人の在宅勤務者が
自宅の通信環境にストレスを感じている。
2. リモート環境においても、
通信環境に問題があった場合、作業効率が約6割に低下すると回答。
3. 社員100人規模の企業で
社員が在宅勤務をする場合、ネット回線にストレスを感じている環境のまま業務にあたると、その企業の損失規模は、約1.3億円(年間)にも上る可能性。
4. 10人に1人は契約しているインターネット回線の会社を覚えておらず、5人に1人は毎月の支払い額を把握していない。さらに、
約40%はネット回線をきちんと選べていない。
■調査概要
調査会社:株式会社シグナル
調査手法:インターネット調査
調査日時:2022年3月11日~2022年3月13日
対象 :週一度以上在宅勤務で自宅のインターネットを使用する全国の20~50代男女500名(子持ち/その他で性年代均等割付)
■調査結果
1. 2人に1人の在宅勤務者が自宅の通信環境にストレスを感じている
在宅勤務者に対しての「普段、自宅の通信環境にストレスを感じたことがありますか。」との質問に対して、「強いストレスがある」「ややストレスを感じたことがある」と回答した人は49.6%に。およそ2人に1人は自宅の通信環境にストレスを感じているという結果が明らかになりました。
さらに、通信環境の悪さで最も困る場面としては第1位に「仕事(テレビ会議含む)で利用している時(36.9%)」が挙げられました。
2. リモート環境下でも通信環境に問題があった場合、作業効率は約40%低下すると回答
上述のストレスに加えて、「インターネット回線状況が良い場合のリモートワーク時と比べ、 インターネット回線状況が悪い場合のリモートワーク時の仕事の生産性が下がったと感じたことはありますか」に対しては52%が「ある」と回答。
さらに、「インターネット回線状況が良い場合のリモートワーク時の仕事の生産性を100%とした場合、 インターネット回線状況が悪い場合のリモートワーク時の生産性は何%か」に対して平均「60.9%」と大幅な下落。通信環境が業務効率に与える大きな影響が明らかになりました。
3. 社員100人規模の企業で社員が在宅勤務をする場合、ネット回線にストレスを感じている環境のまま業務にあたると、その企業の損失規模は、約1.3億円(年間)にも上る可能性。
通信環境の問題による作業効率の低下をもとに、社員数が100人と仮定した場合の一企業当たりの損失を算出。全社員が平均約60%の割合で在宅勤務を行う場合、年間で約1.3億円(※1)の損失が生まれる可能性があることが明らかになりました。
(※1):一企業あたりの損失規模(134,954,432円)=平均年収(539.3万円)×生産効率の低下率(39.1%)×平均在宅勤務率(64%)×社員数(100名)
算出方法:
A =B×C×D×E(A:一企業あたりの経済損失、B:一人あたりの平均年収、C:一人あたりの生産効率の低下割合、D: 平均在宅勤務日数割合、E:企業人数(100名)
※平均年収、在宅勤務日数割合(出社率)の値は、本調査の対象パネル「週一度以上在宅勤務で自宅のインターネットを使用する全国の20~50代男女500名」の回答による平均値を採用
4. 10人に1人は契約しているインターネット回線企業を覚えておらず、5人に1人は毎月の支払い額を把握していない。さらに、約40%はネット回線をきちんと選べていない。
調査対象全体に対しての「どこの会社(サービス)を利用しているか、また、どのくらいの費用がかかっているか把握していますか。」との質問に対して、サービスは10人に1人、費用は5人に1人が「把握していない」と回答。
さらに、インターネット回線契約についてどのように決めたかの質問に関しては、「引越し時に付いていたものになんとなくそのまま決めた(23.4%)」「お店の人(携帯電話ショップ・家電量販店等)に勧められて決めた(16.4%)」など、約40%は「ネット回線をきちんと選べていない」という事実が明らかに。多くの人がネット回線にストレスを抱えているにも関わらず、自身できちんと選べていないという結果になりました。
■経済アナリスト 馬渕磨理子氏コメント
コロナ禍において、インターネットの通信環境は重要なインフラになりました。特に、お家のインターネット環境は、在宅勤務で働く人にとって重要な要素です。
今回の調査では、「2人に1人が在宅勤務のネット環境にストレスに感じている」ことや、通信環境の悪さで最も困る場面として「第1位に『仕事」(36.9%)」を挙げていることが分かりました。これでは、仕事効率に大きな影響を及ぼします。インフラはストレスを感じなくなり、存在していることを皆が忘れてしまうレベルになって初めてインフラとして完成します。インターネットの通信環境に対して、多くの方がストレスを感じている現状では、遂行されるはずだった業務が滞っている可能性が高いです。また、集中するべき業務ではないところに負荷がかかり、労働意欲を削ぐことにも繋がりかねません。
今回の調査を元に、経済損失の試算データを公表していますが、「社員100人が所属している企業と仮定した場合、在宅勤務になった際の年間での損失額は1.3億円にも上る可能性」という結果が報告されました。一方で、通信環境へのストレスを感じている人が多いにもかかわらず「約40%はネット回線をきちんと選べていない」ことから、ご自身の生活環境に合っていないネット回線を契約してしまっている可能性があることが分かりました。
インターネット通信環境がインフラになり、リモートワークの普及によりセキュリティリスクの増加も課題となっています。ネット環境が整っていない状態でのリモートワークは、経済的な観点から見ても大きな損失を招く可能性があります。個人レベルでも「好きなお食事のお店」があるように通信サービスも、「どこの企業のどんなサービスを利用しているか」を自主的に選択し、使用するサービスを使う人自身で決定することが好ましい時代だと言えます。
また、企業側が従業員の在宅ワークのネット環境をきちんと整えることは、業務の効率化や企業業績にも好影響を及ぼします。企業として、在宅勤務をする従業員のインターネット通信環境を手厚くサポートする必要性があります。そして、個人も当事者意識を強めて「インターネット回線サービスをしっかりと選ぶ」ことが重要です。
馬渕磨理子 プロフィール
一般社団法人 日本金融経済研究所 代表理事
経済アナリスト
公共政策修士
馬渕 磨理子(まぶち・まりこ)氏
京都大学公共政策大学院 修士過程を修了。法人の資産運用担当を経て、金融メディア フィスコのシニアアナリストに転身。その後、FUNDINNOでECFアナリストを務める。現在は社団法人の代表理事、経済アナリストとして企業分析、経済分析を行っている。
フジテレビ「LiveNEWSα」レギュラー出演、Yahoo!ニュース公式コメンテーター、ラジオ日経番組「しゃべくりカブカブ!」。プレジデント、ダイヤモンド、SPA!、週刊ポストなどで経済記事寄稿。
書籍『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』 『株・投資ギガトレンド10』
「NURO 光」について今回の結果からも分かるように、在宅勤務が普及し、あらゆるものがインターネットに繋がる時代となった今、家の通信環境が仕事での作業効率や、コンテンツの視聴に大きく影響すると言えます。
「NURO 光」は、高速通信と、リーズナブルな価格が特長の光回線サービスです。高速・大容量通信により、テレワークや動画サービスの視聴、オンラインゲームなどでも、ストレスなく安定して利用できます。家庭内で同時に複数台のデバイスを接続した状態でも快適に通信でき、在宅時間の増加を背景に高まる高速通信へのニーズに対応しています。
<「NURO 光」公式サイトURL>
https://www.nuro.jp/