大阪ガスの子会社であるOsaka Gas Energy Oceania Pty Ltdは、豪州で原生林再生プロジェクトを通じたカーボンクレジットの獲得・販売事業を行うAustralian Integrated Carbon Pty Ltd(以下「エーアイカーボン社」)の株式を16.7%取得しました。
エーアイカーボン社は2016年より、原生林再生プロジェクト(農家の牧畜プロセス等の改善により、過去の伐採や過放牧によって消失した原生林を再生することで、大気中のCO2を吸収する手法)を通じて、豪州政府が公式に認証するカーボンクレジットを獲得・販売する事業を営んでいます。原生林再生プロジェクトは豪州政府のCO2削減目標達成において重要な役割を担っており、エーアイカーボン社はプロジェクトの拡大を通じて、将来的にCO2を累計約1億トン削減することを目指しています。
カーボンクレジットの需要が世界的に拡大している中、豪州政府は2015年以降合計45.5億豪ドルを拠出してカーボンクレジット買取制度を確立しており、これまでに多数の入札実績があります。豪州政府によるカーボンクレジット購入に加え、CO2排出事業者がカーボンクレジットを購入する事例も増加しており、同国における2021年のカーボンクレジット供給量は年間約1,700万トンと世界有数の規模に達し、現在も増加を続けています。
当社は、豪州カーボンクレジット事業の先進的なノウハウを習得すると共に、低炭素社会の実現に貢献します。
■豪州カーボンクレジットの概要
豪州カーボンクレジット(ACCUs)は、豪州規制当局(CER)が、1トンのCO2削減に対し1ACCUを付与する制度。事業者は、CERから認証を受けたACCUsを政府またはCO2排出事業者へ販売する。
■原生林再生手法のイメージ
Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」のもと、今後も脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組むと共に、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努めることを通じて地球規模の低・脱炭素化に貢献し、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。