社会課題に対する感性・興味・関心を高める場である「Mori」と、社会や顧客の課題解決の場としての 「Ground」は情報のINPUTと成果のOUTPUTの場として密接に関係しています。このサイクルを連環することにより、ワクワクできる真に価値のあるアイデアの創発や社員の人財育成の効果が期待できます。
4. オフィス・ワークスタイル変革の検討経緯
これまで当社においては、オフィスの設計に留まらず、ミッション・ビジョン・バリューの策定やその浸透を図るため顧客体験価値を向上させる全社参加型ワークショップなどを展開してきました。オフィスのレイアウトやデザインなどハード面の設計と並行して、当社が大切にすべき価値観の全社共有や新しいワークスタイルの全社浸透など社員の行動変容を促す施策も展開してきています。
2018年7月 経営理念改定に向けた全社プロジェクト「NEXT35プロジェクト」始動
2019年6月 本社移転・働き方検討ワーキング「Work Change Booster」組成
2020年4月 ワーク・イノベーション推進室発足
2021年7月 新オフィスを部門横断で検討するワーキング「Office Transformation 2022」組成
2021年9月 管理職の行動規範「マネジメント・アクション」をワーキングでの検討を経て策定
2021年9月 顧客体験の向上を自分視点で考える「ブランド強化ワークショップ」を全社展開
2021年11月~22年6月 経営幹部を含む全管理職を対象に行動変革を促す管理職研修を実施
5. 社員が安心して働くことができる環境の整備について
【日機装エアロピュアシリーズC導入】
オフィスにおける感染症対策として、社員へ安全・安心を提供するため、日機装株式会社が開発した天井埋込型のウィルス除去装置「エアロピュアシリーズC」を採用しました。当社が販売する全館空調システム『エアロテック』への深紫外線LED搭載による除菌・加湿機能の機能向上において同社との協業実績があります。
過去の日機装との協業事例
【日機装コラボレーション第1弾 『新・エアロテック-UV』】
2020年10月には、全館空調システム『エアロテック』に「深紫外線LED」と「エキスパンド光触媒フィルター」で構成される「新・UVクリーンユニット」を組み込んだシステムで、ウィルス・臭気・アレル物質を除去し、室内環境を清潔な空気で満たします。
【日機装コラボレーション第2弾 エアロテックに連動『加湿システム』】
2022年4月には、日機装の開発した深紫外線LEDを搭載した水除菌モジュール「PearlAqua(パールアクア)」を、『エアロテック』連動させた」「加湿システム」をリリース。深紫外線LEDの“水の浄化機能”に着目し、一般的な加湿の課題を解決した安心・快適・健康なシステムです。
6. 『TOKYO BASE』から発信する今後の展開
SDGsなどの社会課題に向けた試みとして、オフィス内でカラマツの苗木を育てる『(仮称)苗木の循環プロジェクト構想』を進めています。これは、『TOKYO BASE』に設置したカラマツやスギ・ヒノキの原木が年月を経過し乾燥材となったものを小岩井農牧へ還し、木のプロダクトへ加工し再びオフィスで利活用するとともに、『TOKYO BASE』から育った苗木を小岩井農牧で植樹するプロジェクトになります。都市にある『TOKYO BASE』を起点に苗木を通じて地域とつながり、再造林や森林保全の大切さを社会に浸透させていく試みになります。その他『TOKYO BASE』を起点に新たな共創活動を展開してく予定です。
▼三菱地所ホーム・小岩井農牧『苗木の循環プロジェクト構想』概念図
本社移転プロジェクト概要
設計施工
・デザイン企画:三菱地所ホーム株式会社
・設計監理:株式会社イトーキ
・施工:三菱地所ホーム株式会社、株式会社イトーキ
施設概要
・建物名称:新宿イーストサイドスクエア
・住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿六丁目27番30号
・入居フロア:7階 702区
・延床面積:571坪(1890.28㎡)
・アクセス:都営大江戸線、東京メトロ副都心線「東新宿駅」直結
三菱地所グループは、サステナブルな社会の実現に向けて、「三菱地所グループのSustainable Development Goals 2030」を掲げています。三菱地所ホームは新たな拠点『TOKYO BASE』から、住まいづくりを通して社会課題の解決につながる新たな価値を発信し、企業価値のさらなる向上を目指してまいります。