江戸川大学(千葉県流山市)情報教育研究所が7月29日、「第10回サイエンスセミナー」をオンラインで開催した。全国各地から教育研究者や小・中・高校の教員、科学や教育に関心がある大学生・高校生が参加。小中高大での実践事例報告や高校生による研究発表のほか、「科学的な探究活動~対面だけでいいの?オンラインだけでいいの~」をテーマとしたディスカッションが行われ、盛況のうちに終了した。
サイエンスセミナーは、「コンピュータとサイエンス」をキーワードとして、さまざまな角度から事例報告や発表を行うもの。今回は「科学的な探究活動~対面だけでいいの?オンラインだけでいいの~」をテーマとして、7月29日に開催した。
第1部「小中高大での実践事例報告」では、さまざまな学校種を超えた連携に関する実践事例について、熊井允人教諭(日本体育大学柏高等学校)、小川裕也教諭(柏市立柏第三小学校)、近藤千香教諭(東京工業大学附属科学技術高等学校)、常磐津演奏家の重藤暁氏が報告を行った。
第2部では、高校生が自分たちで進めている研究について発表を行い、発表後には教員やセミナーの参加者から、今後の研究発展につながるアドバイスやコメントがあった。
発表者の高校生からは「他の発表を聞くことで、よい刺激となった」「今回いただいた色々な意見をもとに、今後の研究をしっかりまとめていきたい」等の感想があり、これからますます研究に意欲的に取り組もうとする姿が見られた。
セミナーの参加者からも「高校生による研究発表は内容成果ともに驚くものがあった」「試行錯誤されているなかで、生徒達が楽しそうに活動されていることが垣間見えて良かった」「野村先生と生徒とのやりとりは迫力があった」等、高く評価する声が上がった。
なお、当日の発表に対して江戸川大学情報教育研究所の玉田和恵所長より賞を授与し、後日、賞状を送付した。
第3部では、埼玉大学教育学部の野村泰朗准教授(埼玉大学STEM教育研究センター代表/江戸川大学情報教育研究所客員教授)をコーディーネーターとして、「科学的な探究活動~対面だけでいいの?オンラインだけでいいの?~」をテーマとしてディスカッションを実施。
話題提供として、武善紀之教諭(日出学園中学校・高等学校)から「南極からの授業実践」の報告があり、その内容を踏まえて同大情報教育研究所メンバー(玉田和恵教授、八木徹教授、山口敏和准教授、小原裕二講師、松尾由美講師)が中心となって議論を深めた。
セミナー参加者からは「武善先生の南極での貴重な体験談が興味深かった」等の評価があった。
<参考リンク>
■江戸川大学情報教育研究所
https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/info_research/
■サイエンスセミナー
https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/info_research/event/
■メディアコミュニケーション学部 情報文化学科
https://www.edogawa-u.ac.jp/colleges/d_informatics/
(関連記事)
・江戸川大学情報教育研究所が「春のサイエンスセミナー 2022」をオンライン開催 -- 高校生の研究発表や教員らの研究実践報告などを実施(2022.04.01)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-47920.html
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