IDC MarketScapeの最新レポートで、不正や金融犯罪に対抗するSASのエンドツーエンド・ソリューションが、モデルの精度と説明可能性のバランスを巧みにとり、企業の担当者を支援していると報告
アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、米国の調査会社IDCのレポートIDC MarketScape: Worldwide Responsible Artificial Intelligence for Integrated Financial Crime Management Platforms 2022 Vendor Assessment(統合型金融犯罪対抗プラットフォームにおける責任あるAI2022年版世界ベンダー評価)」(doc #US47457622, July 2022)において、リーダーに選定されました。同レポートでは、IDC MarketScapeが発表する金融業界向けの初の比較分析資料として、AIを活用した金融犯罪管理ソリューション(英文)(
https://www.sas.com/en_us/news/analyst-viewpoints/idc-marketscape-ai-for-integrated-financial-crime-platform-vendor-assessment.html)について取り上げています。対象はSASを含むベンダー8社で、いずれも不正を防止、検出し、マネーロンダリング対策(AML)を行うためのスタンドアロン型AIアプリケーションを提供しています。
IDCのAIおよびオートメーションマーケットリサーチ、アドバイザリーサービス担当グループバイスプレジデント、リツ・ジョティ(Ritu Jyoti)氏は、次のように述べています。「今日の金融リスクを形成する脅威は、変化を重ね、高度化し続けています。不正や金融犯罪に対抗するには、より包括的で、AIを活用したリアルタイムアプローチが唯一であり、銀行が必要とする機敏な対応力を提供します。SASは、AI(
https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/what-is-artificial-intelligence.html)と機械学習を活用する革新的なソリューションにおいて最先端の技術を有し、金融サービスが各チャネルや事業分野に渡り、不正、マネーロンダリング、テロリストへの資金供与に対抗するためのエンドツーエンド・ソリューションを提供しています。それらはすべて、単一のプラットフォームより企業全体に展開されます」
責任あるAI:「AIに対するきわめて重要な前提条件として出現」(IDC)
IDC MarketScapeのレポートでは、責任あるAI(倫理、社会責任等に配慮したAIの活用)をAIソリューションにおける企業の信頼を醸成するためのフレームワークとして定義し、基本となる5つの柱である公正性、説明可能性、堅牢性、系統性、透明性が重要であるとしています。レポートは、「責任あるAIは、AIに対するきわめて重要な前提条件として急速にクローズアップされており、企業は積極的な姿勢で取り組みを行うべき」として、推奨しています。
SASの責任ある革新性への取り組みは、すでに全社的に実践されている「SASデータ倫理規定(英文)(
https://www.sas.com/en_us/company-information/innovation/responsible-innovation.html)」とも合致しています。
SASのデータ倫理慣行担当ディレクター、レジー・タウンセンド(Reggie Townsend)は、次のように述べています。「クラス最高のプラットフォームとは、その高い信頼性が長期にわたって認められ、その有効性が保たれるものであるべきです。疑わしい挙動を特定し、警告するための金融機関の活動は、公正に展開され、監査に対する透明性が確保され、影響を受ける者に対して、その決定が信頼できるものであるかどうかの説明が確実になされなければなりません」
データ統合を簡素化し、堅牢なモデリングとリアルタイムの監視を実現
IDC MarketScapeの分析は、ベンダー各社へのインタビュー、それぞれのエンドユーザーからのフィードバック、公開されている情報に基づいています。レポートでは、SASの単一プラットフォーム上にデータを統合するというシンプルさが、金融機関に「組織のニーズに合わせて調整された、より正確な予測モデルを作成」したり、「事業の変化に合わせて柔軟に拡張・縮小し、新たな脅威の発生時に迅速に対応」することを可能にすると報告しています。
さらにレポートの分析では、「機械学習の組み込みにより、変化する挙動パターンに適応して検出可能なため、より効果的で堅牢なモデルを実現することができる」とし、「主要なテクノロジー・コンポーネントを使用することで、企業はそれぞれの顧客における逸脱したふるまいの発見が容易になり、インメモリ処理を活用すれば、通信量の多い環境でも、高速および低遅延の応答時間が実現でき、企業はリアルタイムでトランザクションを100%把握できるようになります」と続けています。
レポートでは、SASの強みを高く評価し、次のように述べています。「SASは、信頼性と倫理性の高いAIと顧客満足実現のために、戦略的で強力な機能、サービス、成長、活用法を提供しています。また、顧客は、SASが機械学習モデルの精度と説明可能性の均衡を取ることに役立つツールを提供していることに対して、好感を示しています」
IDC MarketScapeのレポートは、SASの未来志向のAMLおよび不正防止ソフトウェア(
https://www.sas.com/ja_jp/solutions/fraud-security-intelligence.html)開発についても評価しています。「SASは、講師による対面学習の強化のほか、可視化や、統合強化にも力を注いでいます。これらはすべて、優れた効率と精度により金融犯罪に対抗しようとする金融機関の対応力向上に有益です」
競争力について
責任あるAIをベースとした不正・金融犯罪への対応により、犯罪行為の検出率の向上はもとより、誤検出も低減されます。業界のトップ企業は、このテクノロジーが競争が激化する分野において金融機関が自社の差別化を図るために有効であることを認め始めています。それは、やがて企業全体に影響を及ぼす意思決定の要となることでしょう。
SASの不正およびセキュリティ・インテリジェンス担当シニアバイスプレジデント、スチュ・ブラッドリー(Stu Bradley)は、次のように述べています。「爆発的に増加するデジタルバンキング、デジタル決済は、AIと機械学習への注目を急速に高めました。それらが、変動するリスクに迅速に適応しながら、不正や疑わしい挙動を検出する上で重要な役割を果たしているからです。こうした革新に責任を持って取り組む企業は、部門間の垣根を取り払い、効率を高め、製品とサービスの改革を進め、顧客のビジネス全体での体験を最適化することができます。より重要ことは、その結果からテクノロジーと自動化に対して信頼性がさらに高まることです」
他のアナリストによるSASの金融犯罪とAMLのテクノロジーの評価(英文)(
https://www.sas.com/ja_jp/solutions/fraud-security-intelligence/resources.html)も、SASオンラインからご覧いただけます。
IDC MarketScapeについて
IDC MarketScapeベンダー分析モデルは、特定市場におけるICT(情報通信技術)サプライヤーの競争力の概要を表すものとして構成、提供されています。調査には定量的および定性的な評価基準に基づいた厳密な採点手法を用い、調査結果は当該市場における各ベンダーの位置づけを示す1つのグラフィックスによって図示されます。IDC MarketScapeは、ITおよび通信ベンダーによる製品とサービス、ケイパビリティ(製品/サービス提供能力)・戦略、市場における現在と将来の成功要因を比較可能とした明確なフレームワークを提供します。このフレームワークはITバイヤーに対しても、現在および候補ベンダーの強みと弱みについて包括的な評価を提供しています。
*2022年8月11日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリース(
https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2022/august/sas-named-a-leader-in-idc-marketscape-for-responsible-ai-for-int.html)の抄訳です。
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。