ミシガン州デトロイト発‐2023年3月27日‐日本電信電話株式会社（以下、NTT）と株式会社NTTデータ（以下、NTTデータ）は、インディカー・シリーズの冠スポンサーとしてインディカーと複数年のパートナーシップの延長に合意しました。NTTグループは、2019年からNTTインディカー・シリーズ の冠スポンサーを務めており、今回の契約により、2024年以降も同シリーズの冠スポンサーを務め、引き続き公式テクノロジーパートナー（※1）としての役割も果たします。

　インディカー・シリーズのオーナーであるPenske CorporationのRoger Penske創業者兼会長は、「NTTは我々の事業を通じた優れたパートナーであり、高度な専門知識を持ち、私たちのスポーツに対し多大な貢献をしています。レース会場のスマート化技術からモバイルアプリまで、NTTは新しく革新的な方法でファン体験を変革しています。共に明るい未来を実現することを楽しみにしています。」と述べています。

　NTTは、インディカーのような組織のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、スポーツの未来に向けた加速に取り組んでいます。特にNTTのスマートソリューション（https://www.global.ntt/NTT-accelerates-smart/）では、独自技術による膨大なデータの収集・分析・変換により、価値ある洞察を提供しています。

　NTTデータの西畑一宏代表取締役副社長執行役員は、「インディカーは、イノベーションを推進し、持続可能性を高め、素晴らしい体験を提供するという共通の責務を共に分かち合う、NTTデータにとって素晴らしいパートナーです。また、15カ国からドライバーが参加し、ショートオーバルやスーパースピードウェイからロードやストリートコースまで、様々なレースが展開されているなどインディカーの多様性には目を見張るものがあり、素晴らしいスポーツであると同時に、我々の素晴らしいお手本でもあります。」と述べています。

　NTTグループの取り組みには、次のようなものがあります。

・インディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）のスマート化：映像データとリアルタイムの入場ゲートの通行量データを組み合わせ、AIを活用して分析することで、IMSのオペレーションチームとセキュリティチームは、会場の現況や今後起こり得る状況についての洞察を得ることができます。この技術により、来場者の人流、混雑状況やセキュリティなど、より広範な会場の様子をリアルタイムで見える化することが可能です。また、デジタルチケットや駐車場の支払いのためにモバイルPOSを配備し、イベント会場をより安全かつ効率的に管理できます。また、来場者はIMSモバイルアプリとウェブサイトにより入場ゲートの待ち時間をリアルタイムで確認することができます。

・INDYCARモバイルアプリの機能強化： 2019年よりNTTデータが提供しているINDYCARモバイルアプリは、機能やユーザビリティを飛躍的に向上し、現在では200以上の国と地域で利用され、ダウンロード数はこの３年で約50%増加しました。今期のNTTインディカー・シリーズ開幕に合わせた新バージョンでは、デザイン刷新、ナビゲーション向上、レース前・中・後の体験強化を実現しました。また、ドライバーの位置や運転状況、タイム計測やスコアリング、複数の車載カメラからの映像、ドライバーとチーム間の無線通信など、ファンのための機能を搭載しています。この無料アプリはiOS App Store（https://apps.apple.com/us/app/indycar/id606905722）またはGoogle Play（https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vzw.indycar&hl=en_US&gl=US&pli=1）からダウンロードすることができます。

・INDYCAR DATA Experience：INDYCARモバイルアプリ やNBCのテレビ中継など、複数のチャンネルを通じて、ますます多くのレースデータやドライバーデータをファンに提供します。各レースカーやレース会場の140のデータポイントを利用して、NTTはリアルタイムでのデータ分析に基づくレース情報を提供し、レースがどのように展開されているかをより把握できるようにします。AIと予測分析により、ドライバー同士のポジション争いの行方、ピットストップのレースへの影響予測、燃料残量やタイヤ摩耗の影響分析、順位予測、気象の影響など、レースの重要な局面にリアルタイムでアクセスできるファン体験を実現します。

　インディカーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイを所有するPenske EntertainmentのMark Milesプレジデント兼CEOは、「このパートナーシップの延長により、NTTインディカー・シリーズの更なる発展と新たな発見が継続します。NTTは、その問題解決力とトップクラスの人材・技術により、これまでも我々の業界に素晴らしい実績を残しています。」と述べています。

　NTT DATA ServicesのBob Pryor CEOは「インディカーのテクノロジーパートナーとして、モータースポーツのファン体験を強化・拡大し、データ分析、AIなどの革新的なデジタル技術を披露できる機会を引き続き得られたことを大変嬉しく思います。1世紀以上にわたる歴史を持つこのレースシリーズは、誰もがより安全に運転できるようにするイノベーションの先駆者であり、この関係を継続することで、イノベーションと新たな技術、特に世界中の組織、コミュニティ、個人が享受できる持続可能性を向上する技術を加速させることができると信じています。」と述べています。

※1：インディカー（INDYCAR）、NTTインディカー・シリーズ（NTT INDYCAR SERIES）、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ（Indianapolis Motor Speedway）、インディ500（Indianapolis 500）、NASCARブリックヤードウィークエンド（NASCAR Brickyard Weekend）を対象としたパートナーシップ