ニコンは1917年の創立以来、100年以上にわたり、光利用技術と精密技術の可能性に挑み、さまざまな製品やサービスを提供してきました。前期は新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻により深刻化したサプライチェーンの問題に全力で対応する一方で、全社員の努力の甲斐あり、業績を回復させ、安定した経営基盤を築くことができた1年でした。
今期は昨年4月に発表した中期経営計画の「ありたい姿」を踏まえ、新規事業をテイクオフさせる重要な1年となります。材料加工、映像コンテンツ、細胞受託生産の事業化、スケール化を着実に推進します。特に材料加工では、この4月1日付でアドバンストマニュファクチャリング事業部を立ち上げ、施策展開を加速します。
事業、環境、社会・労働、ガバナンスの4分野で設定した12のマテリアリティ(重点課題)に取り組むサステナビリティ戦略や、内部統制、外部や事業構造の変化に即したリスク管理の強化も図ります。
あらゆる施策に対して具体的な目標、課題を設定し、愚直に取り組むことがなにより大切です。誇りを持ち、明るくのびのびと、全社一丸のチームワークを築き、一緒に進めていきましょう。