マリン事業に関わる各部門の若手からベテラン社員まで約100人が参加した「マリンクリーン活動 in 浜名湖」
11年目の活動で、清掃作業は浜名湖2周目に
GWが明けたばかりの5月中旬の浜名湖――。PWC(水上オートバイ)やスポーツボート、プレジャーボート、和船など自社製品に分乗して弁天島の大鳥居付近に上陸し、ゴミ袋を持って清掃活動を行っているのは当社マリン事業本部のメンバー約100人です。新型コロナ感染症の5類移行を受けて、恒例の「マリンクリーン活動 in 浜名湖」を4年ぶり(12回目)に再開し、138袋(240kg)のゴミを回収しました。
「このエリアでは、4年前に212袋(450kg)以上を回収しています。また、他の団体も同じエリアで清掃活動をされた実績があるのですが、それでもこれだけのゴミがありました。まだまだ継続した活動が必要とあらためて感じる結果となりました」
こう話すのは、11年前にこの活動を起ち上げ、いまも運営責任者を務める池田啓二郎さん。「浜名湖は私たちにとってかけがえのないフィールド。製品評価など業務のシーンでも使わせていただいているこの湖に、私たちらしい恩返しをしたいというのが活動の始まり」でした。
浜名湖の周囲長は、日本の汽水湖で最も長い約114km。清掃エリアを毎年小分けして地道に活動を重ねてきたことで、4年前に奥浜名湖の一部を除くほぼすべての清掃を完了し、活動は2周目に入っています。
今回の対象エリアは南エリアの3つの島。参加者たちはそれぞれの島に上陸して清掃活動を実施
「商品理解」や「シーマンシップ伝承」の機会にも
マリン事業本部全体の取り組みとして実施しているこの清掃活動には、第1回目から受け継がれる3つの目的があります。一つ目は、浜名湖への感謝を込めたヤマハ発動機らしい「社会貢献」、そして活動を通じた参加者たちの「商品理解」の促進、さらにマリン人材としての「シーマンシップの伝承」です。
「参加者たちは、マリン事業本部の各部門から集まってきます。また、技術系の社員をもいれば、営業や間接部門の若い人たちもいます」と池田さん。「そうした人たちにとって、この活動は先輩から水の上での常識やマナーを学ぶ機会になるでしょうし、製品と触れ合うことで、お客さまの気持ちや視点を持つことにもつながると考えています」と話すとおり、出航前の準備から帰港後の片づけまで、参加者たちは協力し合い、時には教え合いながら自分たちの手で各種作業を行いました。
「ジェット推進器の搭載艇が浅瀬に強いことや、浅瀬に近づけるからこそ、アプローチできるエリアがあることを実感した」。「仕事以外の場面で製品に触れる機会はそれほど多くない。この経験を、今後の業務にも活かしていきたい」。「他部門の人たちと一緒に船に乗って、互いの仕事について話せたことが嬉しかった」。集めたゴミを回収トラックに乗せながら口々に話す参加者たち。池田さんらの思いは十分に伝わっているようです。
PWCやスポーツボート、和船や船外機など、当社マリン製品それぞれの特徴を活かして移動や運搬を行った
■広報担当者より
これまでの「マリンクリーン活動 in 浜名湖」で回収したゴミの総量は約2.5トン。参加社員はのべ約1,000名。11年前、「長く続けて、まずは浜名湖一周を目指したい」と話していた池田さんですが、その目標も実現されました。マリン事業本部の恒例行事として定着したこの活動が、さらに長く続けられていくことを願っています。