コネクテッドTVでのYouTubeの共視聴データの提供により、条件を揃えた横並び評価が可能に
株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は、2022年11月に開始した、テレビCMとYouTube 広告の統合リーチを最大化する改善施策支援サービス「Cross Media Reach Report」(以下CMR)をバージョンアップし、2023年10月下旬から顧客提供を開始します。
この度のバージョンアップにより、コネクテッドTVでのYouTubeの視聴データにて、同じデバイスで同じコンテンツを複数人で視聴することを示す「共視聴」を含むデータの提供を開始することで、テレビCMとYouTube広告の条件を揃えた横並び評価が可能となりました。また、ASPをローンチし、視覚的な分かりやすさ、操作のしやすさを実現し、広告の統合リーチ最大化に向けた改善策を、迅速なデータ提供で支援します。
当社では、生活者の視聴行動が急速に変化している動画コンテンツ視聴に焦点を当て、テレビCMとYouTube広告の統合リーチを測定し、2022年11月から「CMR」としてサービスの提供を開始しています。これまでは、テレビとデジタルは広告効果を図る指標や単位がそれぞれ存在し、同じ条件で広告効果を比較することは難しいと考えられていました。テレビ視聴データの測定は、複数人で視聴していた場合には共視聴を加味した指標が用いられていますが、コネクテッドTVでのYouTube視聴では、複数人で視聴していた場合でも一人と数えるため、条件を揃えて横並びに評価できないことが課題の一つでした。この度のバージョンアップによって、条件を揃えた評価を可能としました。
<「CMR」 バージョンアップのポイント>
(1) コネクテッドTVでのYouTubeの共視聴(※)を含めたデータ提供で、条件を揃えた横並び評価が可能に
テレビ視聴データには従来から加味されている共視聴の実態の測定を、コネクテッドTV におけるYouTubeの共視聴でも可能とし、テレビCMとYouTube広告のデータの取得条件をより揃えた評価を実現したことで、視聴者の視聴実態をより正確に捉え、広告効果の検証や費用対効果をこれまで以上に細かく把握することができます。
※Googleデータクリーンルーム経由の共視聴データについては、当社により検証を行っています。
(2) ASPのローンチで、視覚的に分かりやすく操作しやすいサービスに
ASPによる提供で、視覚的に分かりやすくなったことに加え、CPM/CPR(Cost Per Mill/Cost Per Reach)の自動算出機能を用いた費用対効果の比較や、複数の広告キャンペーンの時系列比較が可能となりました。利用目的に合わせて選択できるデータの提供で、統合リーチの最大化に向けた検証や改善を支援します。
(3) データ提供までの日数を短縮
これまで、データは広告キャンペーン終了から12営業日後に提供していましたが、6営業日後に短縮することで、より速やかにデータ提供することを可能としました。
「CMR」のASP画面イメージ
複数の広告キャンペーンの比較画面イメージ
なお、テレビCMはビデオリサーチ、YouTube広告はGoogleの、それぞれ実際に広告取引で使用されているデータを使用して統合リーチを計測しているため、費用対効果についても細かく振り返ることができます。また、YouTubeのデータについては、デバイス別に集計したデータの提供もしているため、昨今注目されているコネクテッドTVやスマートフォンなどのリーチ状況も確認することができます。
ビデオリサーチは、第三者機関によるテレビと動画の統合指標の開発に向けた取り組みの一つとして、「CMR」においてのYouTubeで計測できる範囲を拡大予定です。今後も、日本市場で広告ビジネスを行う皆様や広告出稿をされる皆様の活動に寄与することを通じて、生活者に正しく最良な情報をお届けすることで社会に貢献してまいります。
●株式会社ビデオリサーチ(
https://www.videor.co.jp/ )
株式会社ビデオリサーチは、テレビも含めた動画ビジネスを支えるデータ&システム会社です。テレビ視聴率データを提供する調査機関として 1962 年に設立し、以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査をはじめとした各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題解決のトータルサポートを行っています。