円谷フィールズホールディングス傘下の株式会社デジタル・フロンティア(本社:東京都渋谷区 代表取締役会長:植木英則 以下、「デジタル・フロンティア」)と、株式会社ユニキャスト(本社:茨城県日立市 代表取締役:三ツ堀裕太 以下、「ユニキャスト」)は、両社で共同開発したアバター遠隔接客サービス「KSIN」を活用し、デジタルヒューマンと呼ばれる高精細な3DCGアバターを使った心理カウンセリングの有用性に関する実証実験について、株式会社メンタルサポート研究所(本社:東京都中央区 代表取締役:倉成央 以下、「メンタルサポート研究所」)と共同で実施することをお知らせいたします。
表情豊かなデジタルヒューマンの3DCGアバターを活用することで、カウンセラーやクライアントにとって、対面やZOOMなどのオンライン面談に加え、時間と場所を選ばずアバターを介して相談することで双方の心理的な負担を和らげ、新たなコミュニケーションの選択肢として、近い将来において活用されることを期待しつつ、今後の実用化に向けての課題を浮き彫りにするために、本実証実験を行います。
◼️実証実験の概要
- 本実証実験は、カウンセラーの表情をリアルタイムでCG処理した“デジタルヒューマン”と呼ばれる高精細な3DCGアバターを使った遠隔接客システム「KSIN」 を使用
- デジタルヒューマンでの心理カウンセリング・対面カウンセリング・ZOOMを使用したオンラインカウンセリングを、カウンセラー目線・クライアント目線で質問紙を用いて比較
- 本実証実験の目的は、デジタルヒューマンを使用した心理カウンセリングの有用性や改善点などを見出すこと
対象者:心理カウンセリング希望者30名(男女含む)、カウンセラー4名
実施期間:2024年2月~2024年4月
カウンセリング技法:認知行動療法、交流分析、感情処理法
評価方法:質問紙
◼️メンタルサポート研究所について
メンタルサポート研究所とは、臨床心理師や公認心理士・心理カウンセラーを組織化している、心理カウンセラーのグループです。2007年に、博士号を持つ倉成央によって設立され、以来、行政機関や国立大学との連携により各種メンタルプログラムやカウンセリングを行ってまいりました。また、「こころのケアをすべての人に」という理念のもと、カウンセラーの育成にも注力しており、2023年4月現在で、全国に500名超(内 公認心理士109名)の心理カウンセラーを組織するに至りました。提供するサービスは、「診断・教育・ケア」の3つです。
Webサイト
https://mentalsupport.jp/
デジタル・フロンティアは、今後も本サービスをはじめ、円谷フィールズホールディングスグループが有するデジタルアセットと映像開発技術・コンテンツ等を融合し、デジタル領域における新規事業の開発に積極的に取り組んでまいります。
<デジタル・フロンティアについて>
3DCG制作を中心とした日本の映像プロダクション。国内におけるデジタルヒューマン研究開発のパイオニアであり、実在の人間と見間違えるほどの高品質なCGモデル制作技術を保有しています。実写合成のVFX、作画ベースのセルルックアニメーション、フルCGアニメーションなど、幅広いジャンルの制作を手掛けています。主な作品実績に「今際の国のアリス」「竜とそばかすの姫」「GANTZ:O」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」など。
※ 株式会社デジタル・フロンティアは円谷フィールズホールディングス株式会社のグループ会社です。
<ユニキャストについて>
「人とロボットが共創する未来をつくる」を事業ミッションとし、コミュニケーションロボットの業務活用を通して、人々がより生産性を発揮できる社会の実現を目指しています。
本サービスの他に、ロボットを利用した企業受付サービス、AI検温サービスなどの開発・提供を行ってきました。その中で培った接客業務のシステム化ノウハウを本サービスの開発に生かし、効率化だけではなく、お客様にとって新鮮で満足度の高い接客業務DXの実現に取り組んでいます。