日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、株式会社IHI(以下、IHI)とともに、公益財団法人市村清新技術財団の第56 回(令和5 年度)市村賞において市村地球環境産業賞の功績賞を受賞しました。贈賞式は本年4 月19 日(金)に帝国ホテルにおいて実施されます。
市村賞は、科学技術の進歩、産業の発展に貢献した技術開発者を表彰する伝統と権威ある賞であり、市村産業賞、市村学術賞、市村地球環境産業賞、市村地球環境学術賞の4 分野が設けられています。
なお、北日本製鉄所釜石地区では、2010 年より地元間伐材を利用した木質バイオマス資源の活用を推進、国内最高レベルの混焼比率操業を継続しており、バイオマス専焼に繋がる実証をしたことにより、2016 年に新エネ大賞経済産業大臣賞をIHI と共同受賞しています。
<受賞内容>
(1) 名称 :市村地球環境産業賞 功績賞
(2) テーマ:カーボンニュートラルに資する高効率木質バイオマス専焼発電技術
(3) 受賞者:
IHI 資源・エネルギー・環境事業領域 カーボンソリューションSBU 開発部 調査役 河西 英一
IHI 資源・エネルギー・環境事業領域 カーボンソリューションSBU 技師長 福島 仁
日本製鉄 北日本製鉄所 設備部 ボイラー・タービン主任技術者 石黒 忠利
(4) 概要:
2015 年度に日本製鉄とIHI が連携して行った、日本製鉄北日本製鉄所釜石地区の火力発電所
(発電出力 149,000kW)における国内最大規模の木質バイオマス混焼実証試験において、
4 系統あるミル・バーナの内1 系統をバイオマス専焼化することにより、それまで数%に
とどまっていた木質バイオマス利用上限を大幅に引き上げること(全体比率で25%)に成功
しました。本実証試験が、木質バイオマス100 %専焼の商用運転につながり、発電分野の
カーボンニュートラル化に貢献したことが評価されました。
北日本製鉄所 釜石地区の火力発電所
日本製鉄グループは、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した優れた製品・サービスの提供を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。
以 上
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