ロードスポーツ「MT-09 ABS」をマイナーチェンジして発売~ライディングポジション変更、シャープな新タンクなどにより俊敏さにスポーティさを加味~

 ヤマハ発動機販売株式会社は、“クロスプレーン・コンセプト*”に基づく水冷・4ストローク・DOHC・888cm³エンジンを搭載したロードスポーツ「MT-09 ABS」をマイナーチェンジし、4月17日に発売します。

 今回の「MT-09 ABS」は、“The Knight Horse(騎馬)”をコンセプトに開発し、従来からのトルク&アジャイルな“The Rodeo Master”の乗り味をより洗練させました。この新しい乗り味は、ライディングポジションの一新とボディ関連のリセッティングによるもので、街中での“アジャイルさ”と、峠道での“旋回性&スタビリティ”を両立させました。

 主な変更点は、1)新ライディングポジション、2)ポジション変更に伴う車体剛性バランスの見直しとサスペンションのリセッティング、3)吸気音を強調し高揚感あるサウンド、4)シャープな造形の新型燃料タンク、5)YRC(ヤマハライドコントロール)やクルーズコントロールシステムなどの走行支援、6)野性と知性が調和した新世代MTデザイン、7)ナビ画面に対応した、つながる機能搭載の5インチフルカラーTFTメーターやType-CのUSBソケット、操作性を向上させた新設計ハンドルスイッチ、新機能を搭載したフラッシャーなどの便利な機能です。

 「MT-09 ABS」は、軽く自在に操れる車体に、トルクフルで軽量なエンジンと最新の各種制御を搭載。サウンドデザインを施した吸排気系と相まって、多様なシーンで俊敏かつ力強い走りを楽しめるモデルです。なお上級仕様の「MT-09 SP ABS」は、2024年夏頃のリリースを予定しています。
※ クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想

「MT-09 ABS」
ダークグレー


「MT-09 ABS」
ブルー


「MT-09 ABS」
マットダークグレー


※画像はCG合成によるイメージで、国内モデルとカラーおよび仕様が一部異なる場合があります。



MT-09製品サイト: https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/mt-09/

【新しい「MT-09」の主な特徴】
1)スポーツライディングが楽しめる新ライディングポジション

 幅広いスピードレンジでの安定感と接地感を追求し、ライディングポジションを変更しました。従来比ではわずかに“前傾&バックステップ調”とし、フロント荷重を活かしたスポーティな走りの楽しさを支えます。
 ハンドル位置は下方へ約3.4cm、フットレスト位置は後方へ約3cm、かつ上方へ約1cm移しました。これにより、車体への入力がしやすくなり、街中での俊敏な走行からワインディングでの滑らかなコーナリングまで、さまざまな走行環境での自由度を広げました。
 なお、ハンドルバーとステップはそれぞれ2パターンの位置調整が可能です。さらにクラッチレバーは完全新作とし、アジャスター機構を追加、全14段階で位置調整ができます。形状やタッチにもこだわり、質感も高めています。


2)ポジション変更に伴う車体剛性バランスの見直しなど
 ライディングポジションの変更に伴い、エンジン懸架ブラケットの形状と肉厚を変更し、ボディ剛性を向上させました。これにより、より幅広いスピードレンジでの入力に対する応答性が向上。リニアなハンドリングを支えます。一方、メインスイッチ周りの剛性は抑える方向でチューニングし、MTシリーズならではの俊敏なハンドリングを保持しています。
 あわせて、フロントサスペンションのバネレートを高めることで、スポーツ走行時の安心感を向上。また、荷重が少ない時でもストローク量が感じられるよう減衰特性をリセッティングし、乗り心地の良さも維持しました。同時にリアアームのリンクの設計も変更。コーナリング中の車体姿勢/荷重配分をそれぞれ最適化し、スロットルで車体を操るフィーリングをより向上させました。
 なお、リアフレームも新設計し、新たな各種電装部品の搭載スペース確保、テール周りのショートオーバーハング化、剛性の最適化による安定感向上、ライダーの足つき性向上を図りました。

3)吸気サウンドを強調したサウンドデザイン
 トルク感と加速感を際立たせるため、高速・高回転域での吸気音を強調しました。従来の3本吸気ダクトに替え、今回は2本の吸気ダクトとし、高周波サウンドを演出。エンジン回転の滑らかな上昇感が楽しめます。また、エアクリーナーボックスカバーには、音の響きを強調する「アコースティック・アンプリファイア・グリル」と呼ぶ開口部を設け、吸気サウンドがダイレクトにライダーへ届くようにし、高揚感を演出しています。


4)鋭いエッジのスチール製燃料タンク
 新たな製法「高意匠プレス成形」にて燃料タンクを形成。車両との一体感を高めるニーグリップ形状に、MTの世界観を際立たせる鋭いエッジのキャラクターラインを実現しました。燃料タンクの容量は維持しながら全高を抑えたことで、ハンドル切れ角が従来の28度から32度へと片側4度ずつ増え、低速時における取り回しや押し歩きが行いやすくなっています。
 また、前後一体型だったシートを、ライダー側とパッセンジャー側で独立した別体型に刷新。脱着の利便性と質感の向上を図りました。あわせて、タンクと重なる部分のシート前端の反り上がりを廃止。ライダーが前後に移動する際の自由度が高くなったほか、くびれ部分を左右各6mmずつスリム化することで、足つき性や乗降性も向上しました。




5)YRC(Yamaha Ride Control)やクルーズコントロールなど走行支援テクノロジー搭載
 ライダーが自身の好みや路面状況にあわせて、エンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度を選択できる機能「YRC(Yamaha Ride Control)」を搭載。あらかじめプリセットされた3種のパターン(SPORT/STREET/RAIN)と2種のカスタマイズ枠(CUSTOM1と2)から、シーンに応じてモード選択が可能です。
 なおクイックシフターは、加速中のシフトアップと減速中のシフトダウンはもちろん、加速中のシフトダウン、または減速中のシフトアップにも対応する「第3世代QSS(クイックシフトシステム)」を採用。また、従来「MT-09 SP」のみの設定であった「クルーズコントロールシステム」も搭載しました(ギア3速以上・時速約40km以上での走行時にセット可)。また、滑りやすい路面での減速時やシフトダウン時のスリップやロックを抑制するBSR(バックスリップレギュレータ)を新たに搭載しました。

6)ナビ画面に対応する5インチフルカラーTFTメーター搭載
 5インチTFTメーターを採用しました。速度やデジタルバーによるタコメーターの他、燃料計、平均燃費、水温計、気温計、シフトインジケーターなどの表示機能を搭載。各機能の情報操作、セレクトはハンドルスイッチの操作で行います。表示パターンは、4種から選択可能です。
 また、専用アプリ「Y-connect(Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両を接続し、手元でYRCのセッティングを行ったり、さまざまな情報や画像をメーターに表示できます。これにより車両の管理、電話やメールの着信通知など、多様なコンテンツが利用できます。
 さらに「Garmin StreetCross」アプリをスマートフォンにインストールし、車両とペアリングすることによって、メーター画面上でナビゲーション機能も使用できます。


7)野性と知性が調和した新世代のMTデザイン
 2014年の誕生から10周年の節目を迎えた「MT-09」。原点に立ち返り、知性とスタイリッシュさを兼ね備えた次世代MTとしてのデザインを追求しました。初代から受け継がれてきた「トルク&アジャイル」の圧倒的な力強さと、軽やかなハンドリングを体現したボディデザイン、洗練された機能美を表現したフロントマスク、そして塗装のクオリティやワイヤーの取りまわし、ホーンの位置、ステップの締結方法に電装部品の設置場所と、細部まで徹底的に磨き上げています。
 なおヘッドランプには、新設計の小径LEDを採用し、車両との一体感や塊感を演出。テールランプも新デザイン形状&レンズ色分けにより、イメージを一新。アウターレンズを上下に分割し、上側を赤、下側をスモークにすることで縦幅を細く見せています。




8)便利な機能・装備
 以下のような機能・装備を新たに採用しています。
・ シート下にUSB Type-Cソケット
・ 直感的に操作可能な新設計ハンドルスイッチ
・ 新機能を搭載したフラッシャー(従来からの左右方向指示とハザード時の点滅機能に「二段階フラッシャー機能」「エマージェンシー機能」「消し忘れ機能」を新追加)
・ デザインを一新し、可視範囲形状を拡大したミラー







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この企業の情報

組織名
ヤマハ発動機株式会社
ホームページ
https://www.yamaha-motor.co.jp/
代表者
渡部 克明
資本金
8,610,000 万円
上場
東証プライム
所在地
〒438-8501 静岡県磐田市新貝2500
連絡先
0570-053-800

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