DoubleVerify 2024年版グローバルインサイトレポートを公表

DoubleVerify2024年版グローバルインサイトレポート、人工知能(AI)、アテンション、MFA(Made for Advertising)、リテール・メディア・ネットワーク(RMN)、サステナビリティの最新動向を公表




東京、2024年6月27日 - デジタルメディア測定、データおよび分析における先進的なソフトウェアプラットフォーム企業のDoubleVerify(本社:ニューヨーク、CEO:Mark Zagorski、以下DV)は、世界の100市場における2,000以上のブランドの1兆インプレッション以上のデータを分析した『2024年版グローバルインサイトレポート』を公開しました。この包括的な調査レポートは、2023年1月から2023年12月の期間を対象としており、デバイスはデスクトップ、モバイルWeb、モバイルアプリ、コネクテッドTV(CTV)の動画広告およびディスプレイ広告のインプレッションを対象としています。本調査には、調査会社Sapioが北米、中南米、EMEA、APACの広告主1,000人を対象に実施したグローバル調査の結果も含まれています。

現在、デジタル広告業界は変革期を迎え、その根底から急速な変化を見せています。広告主はかつてないほど多くの情報と向き合い、対処していく必要があります。2023年、新たにビジネスの現場に定着した主要な傾向を、本調査が顕在化しています。

主な調査結果:

人口知能(AI)
54%のマーケターが、生成AIはメディア品質に大きな悪影響を及ぼすと考察

メディアバイヤーの半数以上が、生成AIや洗練された詐欺被害スキームがメディア品質に悪影響を及ぼすと考えています。

生成AIは、データパターンの改ざんを容易にします。例えば、ボット詐欺は一般的にコネクテッドTV(CTV)やオーディオなどのストリーミング環境をターゲットにしており、詐欺行為者は実際のユーザーに配信された広告であるかのように見せかけるために、改ざんされたインプレッションデータを利用しています。AIを利用することで、攻撃者は何千もの一見本物のように見えるユーザーエージェント(エンドユーザーとウェブコンテンツとのインタラクションを取得し促進する)を生成することができます。攻撃者はさらにAIを使用して人間の行動を模倣し、ボットトラフィックのパターンを検出しにくくすることができます。

アテンション
メディアバイヤーの47%がアテンション指標を採用

広告におけるアテンション(注目度)ベースの測定は数年前から注目を集めていましたが、2023年以降、多くの広告主がアテンション指標の重要性を再認識するようになりました。現在、メディアバイヤーの47%が、アテンション指標をデジタル広告戦略に組み込むことを計画するに至っています。アテンション指標では、エクスポージャー(露出)の高い広告掲載は、ブランド認知という上位ファネルの目標と一致することが多く、エンゲージメントの高い広告掲載は、ダイレクトレスポンスやコンバージョンという目標と一致します。広告主がキャンペーン全体で一貫してアテンションを測定するほど、パフォーマンスをより深く理解し、最大限に活用することができます。

アテンションには、デバイス、広告サイズ、メディア環境など、いくつかの要因が影響します。人気の広告サイズは、モバイルアプリ、モバイルWeb、デスクトップなどのプラットフォームによって異なり、それぞれ異なるレベルの注目を集めます。本調査から、各プラットフォームの特性に合わせて広告を選定することの重要性が顕在化しました。


MFA(Made for Advertising)
MFAサイトは旅行、家族、健康に関する定番コンテンツへの出稿が顕著

近年、MFAサイトは明らかな増加を見せています。MFAのインプレッションは前年比で19%も増加しており、広告主にとってMFAサイトの意味を理解することは最重要課題となっています。

DVの分析によると、MFAサイトとして生成されるコンテンツの種類は、他のサイトとの比較において明らかな違いがありました。MFAサイトは、主に健康やフィットネス、旅行、家族や子育てといった不変的なコンテンツを対象としていますが、スポーツやニュースなどの時間的制約が高いコンテンツを避ける傾向が明らかになりました。

コンテンツ別のMFAサイトのカバー率:
  • 旅行:99%
  • 家族・子育て:57%
  • 健康・フィットネス:47%
その一方で、MFAサイトが動的なトピックをカバーする傾向が低く、MFAサイトはニュースコンテンツをカバーしない確率は95%、スポーツは56%に留まりました。

リテール・メディア・ネットワーク(RMN)
RMNはブランドスータビリティ(適合性)が高く、アドフラウド(不正行為)は低いという特長。自社サイト上のRMN広告は、高いエンゲージメント率を実現

RMNは、その豊富な消費者データと購買時点でオーディエンスにリーチすることが可能であり、好評を得ています。DVの調査結果によると、RMNはブランドスータビリティ(適合性)違反率は、DVのベンチマークに対して10%低く、またアドフラウド(不正行為)違反率はDVののベンチマークより31%も低いという結果となりました。

RMNが、ブランドスータビリティ(適合性)とフラウド(不正行為)率において平均よりも良かったものの、RMN全体のビューアビリティ(可視性)は、DVのビューアビリティ(可視性)ベンチマークより8%低くなりました。従来の広告環境とは異なり、eコマースプラットフォームはデジタルマーケットプレイスとして機能します。ショッピング体験の向上に重点が置かれるため、ビューアビリティ(可視性)の最適化は後回しにされる傾向があります。これは、O&O(Owned & Operated)インベントリーの36%というビューアブル 率にも表れています。



サステナビリティ(環境負荷の低減)
DVのアクティブなScope3導入顧客は排出量が21%少ない

二酸化炭素排出量を測定するDVのScope3を導入する顧客ブランドは、2023年3月から12月の間に、1インプレッションあたり平均0.28グラムの二酸化炭素排出量(gCO2e)を発生しました。これは、同期間のScope3の世界平均(0.35gCO2e)よりも21%低い数値です。また、DVの全広告主の平均排出量は0.30で、Scope3のベンチマークを下回っています。

DVは、広告主キャンペーン数の上位60キャンペーンを分析し、DVオーセンティック率(ブランドに適した環境で、フラウド[不正行為]がなく、意図した地域に配信されているかを測定する指標)が高いほど、二酸化炭素の排出量が少ないことが明らかとなり、メディア品質の向上が二酸化炭素排出量(gCO2e)の削減に貢献することを公表しました。

日本に関する主な調査結果:
ブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)に関する違反が、世界の17%減少に対し、日本では5%の減少
  • ブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)の違反率は、グローバルでは2022年の7.1%から2023年は5.8%となり、17%減少しました。日本においては、2023年は6.6%となり、5%の減少となり、世界平均を0.8%上回っています。
日本のフラウド(不正行為)率は増加するも、最低レベルを維持
  • 日本ではフラウド(不正行為)率が33%の増加を見せましたが、APAC全体では22%減少しました。この減少により、APACはグローバル全体での平均1.1%に対し、0.8%と世界で最も低い割合を維持しています。
日本のオーセンティックビューアビリティは4%の改善。ディスプレイのビューアビリティ(可視性)は改善するものの、ビデオビューアビリティ(可視性)は減少
  • 日本におけるオーセンティック・ビューアブル(可視性)率は4%上昇し49%となったものの、グローバル平均(68%)、APAC平均(63%)を下回っています。ディスプレイのビューアビリティ(可視性)は51%と、基準値である70%を大きく下回っています。動画のビューアビリティ(可視性)は、2022年実績と比較して5%減の70%となり、世界平均を1%下回りました。

【調査概要】
本調査では、DVのテクノロジーを駆使して約100カ国、2,000以上のブランドによって生成された1兆回を超えるインプレッションをプレビット(入札前)とポストビット(入札後)の両方において分析し、北米、中南米、EMEA、APACの市場ごとの詳細な分析結果を提供しています。調査対象期間を2023年1月から2023年12月とし、デバイスはデスクトップ、モバイルWeb、モバイルアプリ、コネクテッドTV(CTV)の動画およびディスプレイインプレッションを対象としています。本調査には、調査会社Sapioが北米、中南米、EMEA、APACの広告主1,000人を対象に実施したグローバル調査の結果も含まれています。
DVは2024年より、段階的にMFAカテゴリーを導入し、その手法を2022年から2023年のインプレッションに適用して前年比分析を行いました。

詳細レポート
https://doubleverify.com/japan-2024-global-insights-report/

DVのブランドセーフティ&スータビリティ(適合性)ソリューションやその他DVのソリューションについて、詳しくはこちらまでお問い合わせください。
japan@doubleverify.com

DoubleVerifyについて
DoubleVerify (NYSE: DV) は、AIを活用してグローバルブランドに優れたデジタル広告の成果をもたらすメディア・エフェクティブネス・プラットフォームとして業界を牽引しています。より効果的で透明性の高い広告取引を実現することで、デジタル広告を取り巻くエコシステムの強靭化に注力することで、デジタルメディアの買い手と売り手の間の公正な価値交換に貢献しています。

DoubleVerify Japan公式サイト
https://doubleverify.com/japan/

DoubleVerify Japan Facebookページ
https://www.facebook.com/doubleverify.jp

【報道関係者からのお問合せ先】
DoubleVerify PR Office(旭エージェンシー)
担当:桑村、マートライ
DoubleVerify@asahi-ag.co.jp

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
DoubleVerify Japan
ホームページ
https://doubleverify.com/japan/
代表者
武田 隆
資本金
4,200,000 万円
上場
海外市場
所在地
〒150-6139 東京都渋谷区渋谷2-24-12WEWORK SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE SUITE 45-104
連絡先
03-4580-9134

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所