海外スタートアップ協業推進プログラム”NTT Startup Challenge”、規模を拡大し2年連続で開催 ~東南アジアでのスタートアップ連携による新規事業創造をめざす~
- 2024年より開始した海外におけるスタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を、2025年は参加会社をNTTグループ8社から13社に拡大して開催します
- 昨年はNTTグループとの協業に関心のある東南アジアのスタートアップ約700社からの応募があり、上位入賞社は複数のグループ会社との協業を推進。CVCから1社への出資を実施しました
- 本年もプログラムの一環として、2025年11月11日にジャカルタにてNTT Startup Challenge Pitch DayとしてPitch Contest・Matching Event等を開催します
本プログラムには、昨年参画したNTTグループ8社※2に加え、新たにNTTコムウェア、NTTアドバンステクノロジ、NTTテクノクロス、NTTプレシジョンメディシン、NTTVCが参画し、計13社※3で共同開催します。またNTTグループ外からは、昨年に引き続き、東南アジア著名ベンチャーキャピタルであるKK Fundや、早稲田大学 入山章栄教授がKeynote SpeakerやPitch Contest審査員として本プログラムに参画します。
本プログラムを通じNTTグループは、アジアをはじめとした海外スタートアップエコシステムとの協業、および新規事業創造を加速していきます。
1. 背景
NTTグループは、社会課題の解決を通じた新たな価値創造をめざしています。その実現に向け、社会課題をいち早く発見し解決にむけて取り組む多くのスタートアップと連携し、NTTグループのアセットを活用した協業を推進することで、様々な課題発見と迅速な課題解決を実現できると考えています。
特に、東南アジアは11か国で約7億人の人口を抱える※4巨大マーケットであり、その経済発展は著しいものの、多くの社会課題を抱え、その解決をめざす多くのスタートアップが生まれています。それに伴い、日本企業にとっての東南アジアは、製造業の生産拠点からイノベーション創出拠点へとその位置付けを変えつつあります。
このような中、NTTグループでは、昨年NTT初となるグループ共同での協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を開始し、協業や出資を通じ、新規事業を推進してきました。
昨今の東南アジアスタートアップエコシステムの更なる成熟とNTTグループ各社の東南アジアにおける旺盛な新規事業創造意欲をふまえ、プログラムをさらに充実させ、本年もスタートアップ協業推進プログラム"NTT Startup Challenge"を実施します。
2.スタートアップ協業推進プログラム”NTT Startup Challenge”
(1)概要
海外スタートアップエコシステムとの新規事業創造を目的とした協業推進プログラム
(2)実施内容
本プログラムの主催者であるNTTグローバルビジネス部門を中心に、下記内容を実施。
- 東南アジア著名VCと連携したNTTグループ向け海外新規事業Advisory Programの実施
- レイターステージスタートアップ、現地企業、政府系機関等との商談会(パワーマッチング)を通じNTTグループとの新規事業創造をめざすPartnership Dayの開催
- セクター・成長ステージ不問でスタートアップを募るPitch Dayの開催
NTT:プログラムの企画・運営
NTTグループ各社:自社の注力領域・提供アセットにもとづいたスタートアップとの協業・新規事業開発推進
(4)2024年との変更点
・参画会社に5社追加(NTTコムウェア、NTTアドバンステクノロジ、NTTテクノクロス、 NTTプレシジョンメディシン、NTTVC)
・プログラム内容の拡充(Partnership Day)
3.NTT Startup Challenge Pitch Dayについて
(1)概要
NTT Startup Challenge Pitch Dayは、NTTグループとの協業に関心のあるアジアのスタートアップを対象とした、ピッチコンテストおよびマッチングプログラムです。NTTグループの幅広い事業領域を活かし、スタートアップのセクターや成長フェーズをあえて限定せず、東南アジアを中心に(今年は韓国、台湾、香港も対象)広く応募を募ります。昨年の700社を上回る規模の応募を見込み、Finalist 10社がPitch Contestにてプレゼンテーションを実施し、入賞企業には、報奨金に加え、具体的な事業共創を見据えたNTTグループの各種アセット(CVCからの出資検討、ICTリソース、参加各社によるスタートアップソリューションの内部利用等)が提供されます。
(2)実施内容
対象社:NTTグループとの協業に関心のある東南アジアスタートアップ企業
ウェブサイト:https://www.ntt-startupchallenge.com/
Pitch Contest日時:2025年11月11日(火) 13:00 – 19:00 (インドネシア時間)
Pitch Contest会場:SOEHANNA HALL (ジャカルタ、インドネシア)
一次審査員:NTT、NTTグループ各社
最終審査員: Kuan Hsu (General Partner of KK Fund) 、早稲田大学 入山章栄教授、他
(3)2024年との変更点
・参画会社拡大に伴う協業推進のための提供アセット(ICTリソース、スタートアップソリューションの内部利用等)の拡充
・参画CVC拡大に伴う資金調達機会の拡充
・対象国に韓国、台湾、香港を追加
4.今後の展開
本プログラム参画各社が、NTT Startup Challengeを通じ、東南アジアにおける新規事業創造をめざします。また、日本展開に興味のあるスタートアップについては、本プログラム参加各社からの支援も検討します。
また今後は、本プログラムをアジアの他国やグローバルサウスまで拡大することを検討していきます。
5.エンドースコメント
○Alan Lai , Founder of ProfilePrint (NTT Startup Challenge 2024 1st Award)
ProfilePrintは、NTT Startup Challenge 2024で優勝し、NTT グループと戦略的パートナーとして緊密に連携し、市場展開を進める事ができたことを光栄に感じています。これにより、日本市場への進出が加速しただけでなく、NTT グループ各社と協力して、より大きなグローバル市場にサービスを提供することが可能になりました。
○Kuan Hsu , General Partner of KK Fund
NTT Startup Challengeには2017年から関わっており、その進化を目の当たりにしてきたことは、私にとって名誉な事です。本プログラムは、アジア各地のスタートアップとNTTグループとの連携を促進する、先進的なプラットフォームへと成長し、NTTグループの豊富なリソース、ネットワーク、そして市場参入への機会を提供し、真のイノベーションを生み出すWin-Winのパートナーシップを実現しています。アジアのスタートアップの皆さまには、ぜひこの貴重な機会を活かし、NTTグループとともに成功を分かち合う活気あるエコシステムの一員となることを心からお勧めします。
【用語解説】
※1 NTTグループ初、海外におけるスタートアップ協業推進プログラム"NTT Startup Challenge"を開始~東南アジアでのスタートアップ連携による新規事業創造をめざす~
https://group.ntt/jp/newsrelease/2024/07/29/240729a.html
※2 NTT東日本、NTT西日本グループ(NTT西日本、NTTフィールドテクノ)、NTTドコモ・グローバル、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモ・ベンチャーズ、NTTファイナンス
※3 NTT東日本、NTT西日本グループ(NTT西日本、NTTフィールドテクノ等)、NTTデータ、NTTドコモ・グローバル、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア、NTTアドバンステクノロジ、NTTテクノクロス、NTTプレシジョンメディシン、NTTドコモ・ベンチャーズ、NTTファイナンス、NTTVC
※4 出典:IMF (International Monetary Fund), 2025
Population (Millions of people) in Southeast Asia: 693.43M