金沢工業大学 建築学科 土田研究室(専門分野 サウンドスケープ[音風景])ではこのたび、金沢の「まち歩き」の新たな楽しみ方を提案する「金沢茶室案内」を試作した。土田研究室では、金沢工業大学「空間情報プロジェクト」の一環として「音風景プロジェクト」を推進。数年にわたるテーマとして、茶室とその環境によって形成されるサウンドスケープについて調査・研究を進めていく中で、「茶室空間」を詳細に調査することになった。
金沢市内には兼六園の夕顔亭や、玉泉園の灑雪亭のような江戸時代からの古い茶室も残っている。また一般の方が気軽に使える公共的な茶室も多くある。
このたび試作された茶室案内は、金沢の代表的ともいえる茶室の内部環境を調査してまとめたものである。QRコードをスマートフォンで読み取ることで、それぞれの茶室の概要や色彩、展開図を表示したwebページが表示される。伝統文化の発信となるとともに、先人達の知恵の凝縮された場所とされる茶室空間を巡ることで、金沢の散策が楽しめる内容となっている。
土田教授は「金沢は裏千家ゆかりの土地。茶室には茶人たちの独創的な空間づくりの知恵が詰まっています。心を静かに整えてくれる壺中天(つぼの中の別世界)を感じてほしい」と語る。
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