京都産業大学では、先輩学生がファシリテータとなってキャリア形成支援教育科目の履修者のサポートを行っている。2015年度は新たに35名の学生が参加し、総勢62名の学生ファシリテータへの研修会を実施。グループワークなどを通じて自身の役割の確認、授業の内容の理解や教員との連携の在り方の考察、授業のシミュレーションなどを行い、新入生を「アウェイからホームに」促す準備がスタートした。
京都産業大学では、全学を対象に実践教育を重視したプログラムを順次開発し、他大学に先駆けて「コーオプ教育」(=産官学連携の理論と実践のキャリア教育)の充実・発展に向けて取り組んでいる。また、実践型教育の手法についてはキャリア教育のみならず、専門教育分野においても双方向型教育「アクティブラーニング」が主流となっており、そういった教育を実施するために不可欠となるのが「ファシリテーション」である。
「ファシリテーション」の普及のための学内拠点「F工房」を開設し、6年間が経過した。2011年度以降、当初1クラス開講であったキャリア形成支援教育科目「自己発見と大学生活」(2009年度開設)が複数開講(各学部教員が担当)となり、F工房も授業支援(プログラム設計・学生ファシリテータの募集・育成)に携わるようになった。教職学協働を実現した本科目は、規模を拡大し、今年度24クラスで1年次生の約7割にあたる2,175人が履修。教職学協働科目として成果を残している。
「自己発見と大学生活」は、新入生が「大学環境をアウェイからホームにする」ことをテーマに掲げる全学的な初年次教育科目で、対話型のグループワークを中心とした授業形態を通じて、履修生1人ひとりがさまざまな観点から自己発見し、京都産業大学での大学生活を自ら方針を立てて有意義に過ごすためのきっかけをつかむことを目指す科目となっている。
また、本科目を下支えする「教職学協働」の主体的な役割を担うのが学生ファシリテータ(通称「学ファシ」)であるというのが、大きな特色である。
2015年度は、62名の学生が「学ファシ」として活動予定となっており、この学生らを対象とした研修会を実施するなど取り組みが始動した。
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京都産業大学 コーオプ教育研究開発センター
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