江戸川大学睡眠研究所とパラマウントベッド睡眠研究所の共同研究成果が国際学術誌『PLOS One』に掲載 ― 日本語版「夢に対する態度尺度」を新たに開発

江戸川大学

江戸川大学睡眠研究所(千葉県流山市)とパラマウントベッド睡眠研究所が共同で行った「夢に対する態度」に関する全国調査の成果をまとめた論文が、国際的なオープンジャーナル誌『PLOS One』に、2025年7月9日付(現地時間)で掲載された。この研究は成人1,478名にオンライン調査を実施したもので、今回開発された日本語版「夢に対する態度尺度」は、簡便でありながら高い信頼性と妥当性を有しており、将来的には睡眠障害のスクリーニングや健康モニタリングへの応用が期待される。  この研究では、全国47都道府県の成人1,478名を対象にオンライン調査を実施し、日本語版「夢に対する態度尺度」を新たに開発した。  特に、「夢に意味を見出す態度」は、レム睡眠行動障害や不眠症状といった睡眠関連指標との間に有意な関連を示した。これは、夢に対して強い関心や意味を見出す傾向が、睡眠の質の低下や睡眠異常の兆候を反映している可能性を示唆するもの。たとえば、全体としては加齢とともに夢に意味を見出す傾向は低下するが、そのような中で高齢者が強く夢に意味を見出している場合には、睡眠異常のリスクが高まっている可能性も考えられる。  今回開発された日本語版尺度は、質問項目数が10項目と簡便でありながら、高い信頼性と妥当性を有しており、将来的には睡眠障害のスクリーニングや健康モニタリングへの応用が期待される。 ■江戸川大学睡眠研究所・奥山慎也客員研究員のコメント  本研究は、パラマウントベッド株式会社様と江戸川大学睡眠研究所の産学連携による共同研究の一環として実施されました。今後も両者は、科学的エビデンスに基づいた睡眠改善に向けた取り組みを進め、健康で質の高い生活の実現に貢献してまいります。 (論文詳細) ●『PLOS One』Webページ ・Creating a Japanese version of the attitudes toward dreams scale: Attitude toward dreams may predict sleep disorders  https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0326732 <参考リンク> ・江戸川大学睡眠研究所 【URL】 https://www.edogawa-u.ac.jp/facility/sleep/  人文系大学として国内で初めて設立された睡眠研究所。睡眠実験や認知実験に使用される「防音電磁シールドルーム」などの研究施設と実験機器を活用し、睡眠に関する諸問題と改善に向けた研究を行なっている。 ・パラマウントベッド睡眠研究所 【URL】 https://www.paramount.co.jp/research  パラマウントベッド株式会社(東京都江東区)が設立した、睡眠研究の専門部門。睡眠に関わるさまざまな課題と向きあい、解決に寄与するために、研究開発や社会実装に向けた取り組みを行っている。 ▼本件に関する問い合わせ先 広報課 住所:千葉県流山市駒木474 TEL:04-7152-9980 FAX:04-7153-5904 メール:kouhou@edogawa-u.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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