豪州介護施設において先進的なケアマネジメントの「見える化」に成功
~ グローバル規模での介護現場の課題解決の実現へ ~
川崎重工は、オーストラリアの介護施設「HillView Merrimac」(オーストラリア・クイーンズランド州)において、デジタル技術である屋内位置情報サービス「mapxus Driven by Kawasaki™※」を活用した介護行動計測による先進的な介護手法の定量的な把握に成功しました。なお、本件は「mapxus Driven by Kawasaki™」の海外における初めての活用事例です。
これまで、当社は様々なテクノロジーを活用した介護施設における少人数体制でのケアを実現する仕組みの定着を目標に、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による介護DX抜本的現場改善事業などにも参画し、介護現場の改善手法の体系化にも取り組んできました。加えて、より効果的な改善手法の実現に向け、海外における先進事例の調査を進めてきました。この調査のなかで、日本よりも先行して、高齢化および人手不足の問題に直面しながらも、国と介護施設が一体となって現場改善に取り組むオーストラリアの事例に着目しました。
オーストラリアでは、長年の取り組みによる豊富な知見を背景に、職員の労働環境改善と安全確保に加え、少人数での効率的な運営体制を実現しながら、利用者の個別化ケアを実現しています。これらの具体的な取り組みをデータに基づき可視化することで、日本における施設の課題解決のモデルデータとして現場分析や改善に反映できます。
今回の介護行動計測では、先進的な施設運営および利用者へのケアマネジメントの実践により、利用者の個別化ケアと業務効率化を高い水準で実現している「HillView Merrimac」にて、施設内のスタッフの動線、業務内容、各居室での滞在時間などを位置情報データとして収集・分析しました。これにより、スタッフがどこで、どのような業務に、どの程度の時間を費やしているかを可視化でき、オーストラリアにおいて少人数体制でも入居者一人ひとりに応じた個別化ケアが実現されている仕組みを客観的かつ定量的に把握しました。
今後も、医療・介護の連携強化など日本の介護業界における課題も踏まえつつ、地域ごとの優れた取り組みや制度について幅広く知見の収集・整理を進め、その成果をソリューションとして日本だけではなく、将来的には欧米をはじめとしたグローバルにも展開し介護業界の改善に貢献していきます。
<実施概要>
| 実施期間 | 2026年4月21日~4月28日 |
| 調査方法 | ポケットサイズのロケーター(測位端末)を調査対象者(職員および利用者)が携行 位置情報の変化を計測することで、移動だけではなく具体的な業務内容や居室滞在時間を可視化 (調査対象:職員125人、利用者83人) |
現在、当社はヘルスケア分野における事業ビジョン「未来のヘルスケアを共創する」のもと、介護現場などにおける新たなソリューションと最適なデザインの創出に取り組んでいます。引き続き、川崎重工グループが有する様々な技術・製品とAI・遠隔技術を組み合わせたワンストップソリューションの創出によって、介護・医療施設などの効率化支援などの課題解決に取り組んでいきます。
※ 川崎重工が提供するWi-Fi電波環境を活用した「屋内」での位置情報と、GPSなどで取得する「屋外」の位置情報と地図情報を併せて、屋内外空間でシームレスな位置情報を提供するサービス
https://www.khi.co.jp/groupvision2030/mapxus.html
以 上
