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本学の大学院生が社長を務める株式会社Ciamoが、起業・事業をスタート。熊本の農業・水産業の未来を明るく元気にする事業展開で、崇城大学ファンドからも出資をうけた。焼酎粕を利用した光合成細菌の研究成果を基に、実証実験でさまざまな成果を出している。また、Ciamoは崇城大学公認「起業部」に所属し、チームCiamoとして全国各地で開催されるビジネスプランコンテストに複数優勝、事業プランは各方面から高い評価を受けている。事業内容は、球磨焼酎粕で培養可能な光合成細菌を活用したバイオビジネスで、5年で10億の販売の見込み。
このたび、本学の大学院生が社長を務める株式会社Ciamo(※1:しあも:代表 古賀碧)が、起業・事業をスタートいたしました。熊本の農業・水産業の未来を明るく元気にする事業展開で、崇城大学ファンドSOJOスタートアップラボ株式会社からも出資をうけました。焼酎粕を利用した光合成細菌の研究成果を基に九州内15箇所で実証実験が進行中で、さまざまな成果を出しています。すでに、40農家さんで利用されています。直営農場を持つ大手企業への導入の依頼も進行しています。また、Ciamoは崇城大学公認「起業部」に所属し、チームCiamoとしてこの2年、全国各地で開催されるビジネスプランコンテストに複数優勝(※2)しており、その事業プランは各方面から高い評価を受けています。
新会社である株式会社Ciamo(しあも)の事業内容は、球磨焼酎粕で培養可能な光合成細菌を活用したバイオビジネスです。焼酎粕はコストをかけて処理されているのが大きな課題となっています。そこで、焼酎粕で培養可能な光合成細菌を大量に培養できるキット(くまレッド)の製造・販売からスタートしており、5年で10億の販売を見込んでいます。光合成細菌は、農水産業分野や医薬品、環境問題への解決など広く注目されている微生物で、光合成細菌は「高価」であるという大きな課題があります。そこで付加価値の低い「焼酎粕」を使用することで、従来よりも安価に提供し、農水畜産業をさらに発展させます。株式会社Ciamoはこの事業を通して、焼酎粕の処理にかかるコストをゼロにし蔵元の負担を減らします。そして焼酎粕が宝となり、環境保全を行うと同時に、安心安全な食を世界中の人々に届けます。
5月10日には関係者一同が今後の抱負を宣言します。是非取材をお願い致します。
【日 時】
2018年5月10日(木) 14:45~
【場 所】
崇城大学 SILC1階 イベントホール
【参加者】
株式会社Ciamo代表取締役 : 古賀碧 (大学院 工学研究科 博士前期課程 応用生命科学専攻2年)
崇城大学 学長 : 中山峰男
総合教育センター起業家育成プログラム担当 教授 : 中島厚秀 (SOJOスタートアップラボ株式会社 取締役)
生物生命学部 応用生命科学科 学科長 教授 : 宮坂均(株式会社Ciamo 顧問)
【式次第】
1.開会
2.出席者紹介
3.事業説明 (古賀によるプレゼンテーション)
4.崇城大学学長 挨拶
5.記者質問
※1: 株式会社Ciamo 会社概要
会社名 : 株式会社Ciamo (しあも)
代表者 : 古賀碧(コガアオイ) ※大学院 工学研究科 博士前期課程 応用生命科学専攻2年
設立日 : 2018年4月23日
資本金 : 1,250万円
所在地 : 熊本市西区池田4丁目22番地1号 崇城大学池田キャンパスG号館2階207
※2: 受賞歴(直近から)
球磨焼酎粕で光合成細菌を培養する技術を使ったビジネスを発表して、受賞した大会の一覧
・第6回全国学生英語プレゼンテーションコンテスト「文部科学大臣賞」「イオン環境財団賞」
・第6回「DBJ(株式会社日本政策投資銀行)女性新ビジネスプランコンペティション」のファイナリスト
・第3回崇城大学ビジネスプランコンテスト「優勝」「日本総研賞」
・第13回キャンパスベンチャーグランプリ全国大会「文部科学大臣賞」(テクノロジー部門大賞)
・平成28年度 起業家甲子園 「三菱東京UFJ銀行賞」「審査員特別賞」
・第5回UVGP2016 「TOMODACHI Social entrepreneurship賞」
・第16回大学発ベンチャービジネスプランコンテスト 「グランプリ」受賞
・NEDO TCP2016 「優秀賞」 受賞
・第3回九州未来アワード「大賞」
■SOJOスタートアップラボ株式会社 会社概要
【設立趣旨】
起業家養成のため、本学園(崇城大学)が100%出資する株式会社を設立し、より実践的な起業家教育システムを構築することを目的とする。崇城大学起業家育成プログラムの各プロジェクト(例 学生+教員、起業部の学生、OB+現役学生)を、SOJOスタートアップラボ株式会社内の事業部として位置づけ、事業を育成し、軌道に乗った段階で事業部を株式会社化していく。その際には、SOJOスタートアップラボ株式会社、外部のベンチャーキャピタル、金融機関、事業会社などから出資を得る。最終的にはSOJOスタートアップラボ株式会社をホールディングカンパニーとし、起業部の学生がつくった会社に出資し、子会社化を図る。学生が起業(卒業)後も本学と連携し、熊本の活性化にも寄与する。また、これらの一連の企業活動を学内で行うことにより、起業部の活動の活発化と同時にその存在を学内外に示すことにもなり、「起業部の部員増加 → 起業プロジェクトの活性化 → 起業の増加 → 学内の起業文化の醸成 → 起業部の部員増加」といった循環を生み出し、本学を起業家教育の聖地とすることを目指す。
会社名 : SOJOスタートアップラボ株式会社
代表者 : 谷川多恵子(元 崇城大学職員)
設立日 : 2017年1月27日(金)
資本金 : 1億円(資本金5,000万円+資本準備金5,000万円)
所在地 : 熊本市西区池田4丁目22番地1号 崇城大学池田キャンパスG号館2階210
■株式会社Ciamo (しあも) 事業概要
当社は、球磨焼酎粕(かす)で培養可能な光合成細菌を中心とした微生物資材の研究開発及び製造販売を展開しています。光合成細菌は、栄養価の高い安全で有用な菌で、農水産、畜産、医薬品、環境・エネルギーなどのさまざまな分野で応用が期待されています。しかし、光合成細菌は「高価」であるという大きな課題があります。当社は、崇城大学生物生命学部の研究成果を活用し、焼酎を製造する際に大量に出る副産物の「焼酎粕」を利用して、万能な微生物である光合成細菌を低コストで製造する技術の開発に成功しました。これにより、従来より大幅に安く光合成細菌をお客様に提供します。
さらに農水畜産業で光合成細菌を使用していただくことにより、生産物の品質を向上させ、付加価値の高い新たな生産物の創出に貢献していきます。例えば農業分野では、光合成細菌の施用により作物の成長が促進され、品質の向上も期待できます。また、水産、畜産分野では、飼料に光合成細菌を添加することで、品質向上に加え、病害を抑制する効果があることもわかってきました。さらに、光合成細菌を使うことで、化学物質の使用量も削減することができ、環境問題の解決にもつながります。
私たちの企業名のCiamo(しあも)は、微生物の力で世界中に幸せをもっと広げていけるようにと命名しました。将来のビジョンとして、世界の持続的な発展と環境問題の解決を目指して、まず東南アジアへ海外進出し、事業の拡大を図っていきます。
当社は光合成細菌の特性を生かし、今後幅広い分野で、微生物資材の研究開発を行います。そして、作物生産や環境問題の新たな解決法の創出に取り組んでいきます。加えて、当社は球磨焼酎粕の利用を強みとして、競合他社より低価格かつエコフレンドリーな製品をお客様に提供することで、より優位にビジネスを展開してまいります。
■詳しいお問い合わせ先
株式会社Ciamo 代表 古賀碧
MAIL:ciamo.sojo@gmail.com
▼本件に関する問い合わせ先
崇城大学 広報課
TEL:096-326-3417
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/