新日鉄住金 環境配慮型油井管用ねじ継手「CLEANWELLⓇDRY」の新製品を発売 環境規制の最も厳しい北海地域での使用開始

新日鐵住金株式会社

新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)は、地球環境に配慮した油井管用ドープフリーねじ継手CLEANWELL®DRYの新製品「CLEANWELL®DRY ST」を開発し、販売を開始しました。

CLEANWELL®DRY STは、現在使用実績のあるCLEANWELL®DRY(2010年より販売)をさらにVAM®継手の捻り抵抗力と防錆力の性能を向上させた新製品です。油田・ガス田の掘削用として使用される油井管は、井戸の深さに応じて何本もの鋼管を連結して使用します。継手箇所は、ねじ締結時の焼付防止のために、通常はグリスが塗布されます。しかし、グリスに含まれる鉛等の重金属が海中に流れ出すことによる環境汚染が大きな問題となっています。

新日鉄住金が開発したCLEANWELL®DRY STは、特に鉛などの有害な重金属を多量に含むグリスを使用することなく、高い防錆性と油井管同士の繰り返し締結が可能な環境負荷物質の排出ゼロを実現したねじ継手です。そのため、取扱いおよびリペア等が容易であり、陸上・海上でも操業しやすいため、環境への対応だけでなく、油田開発プロジェクト全体のコスト削減にも貢献します。

本年2018年3月に新日鉄住金のVAM®21HT CLEANWELL®DRY ST(外径244.48mm・肉厚13.84mm・管降伏応力759MPa)50本が、世界で最も厳しいHSE(Health(健康)・Safety(安全)・Ecology(環境))規制が適用されているノルウェー沖海上油田にて使用されました。その降管作業においては、HSE規制適用下において安定した継手締結の実現と、さらに従来の1.5倍という優れた降管速度が達成でき、井戸掘削時間の短縮による掘削コスト削減にも繋がったため、お客様から非常に高評価を頂きました。

CLEANWELL®DRY STを使用したノルウェー沖海上降管作業場

今後も、新日鉄住金の鋼管製品は、伸びゆく世界のエネルギー需要に対し、技術開発面ではもちろん、環境面でも貢献してまいります。


お問い合わせ先:総務部広報センター 03-6867-2977
 

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