新日鉄住金 チタン製燃料タンクの成形技術が素形材産業技術賞を受賞
素形材産業技術賞は、1985年に創設された賞で、わが国素形材産業の技術力の向上に寄与した優れた技術と開発した者が表彰されます。過去5年以内に開発され、実用化の実績がある技術が対象となっています。賞の種類は、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、経済産業省製造産業局長賞、素形材センター会長賞の4種類と奨励賞があり、今回、新日鉄住金は、素形材センター会長賞を受賞しました。
今回受賞した技術である「量産二輪車向けチタン製燃料タンクの成形技術の開発」は、二輪車燃料タンクの軽量化に資する技術です。二輪車の燃料タンクは、構成部品の中でも比較的高い位置にあり、操縦性等の改善の観点から、軽量化が求められています。新日鉄住金は、株式会社本田技術研究所と連携して、純チタンJIS1種(TP270C)のミクロ組織を制御してチタン薄板特有の板面内異方性を軽減するとともに、表面状態を制御してプレス成形性を改善しました。加えて、本田技研工業株式会社にてプレス成形条件ならびに溶接条件の最適化を図ることにより、鉄製燃料タンク量産プレス設備でのTP270C薄板のプレス成型・溶接が可能となりました。このチタン製燃料タンクは、本田技研工業株式会社の量産二輪車(2017年モデルCRF450R、同シリーズのCRF250R、CRF450Lに加え、CBR1000RRSP)に搭載されています。
新日鉄住金は、今後も最先端の技術開発によって、お客様のニーズにお応えし、日本のものづくりの発展に寄与してまいります。
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