【東芝】東芝Nextプランの実行に向けた人事処遇制度改定について

株式会社 東芝

年齢、勤続によらない役割をベースとした人事処遇制度と従業員の主体的・自律的なキャリア形成を支援する仕組みでCPSテクノロジー企業へ飛躍

 当社グループは、当社グループの会社変革の計画である「東芝Nextプラン」の実行に向けて人事処遇制度、人材活用・育成制度を改定します。
 株式会社東芝、東芝エネルギーシステムズ株式会社、東芝インフラシステムズ株式会社、東芝デバイス&ストレージ株式会社、東芝デジタルソリューションズ株式会社が2020年4月から改定し、順次その他のグループ会社に展開していきます。
 
 当社グループは、東芝Nextプランにおいて新たなサイバー・フィジカル領域でのリーディングカンパニーとして、業界トップクラスの技術力とベンチャースピリットをベースに、次々と革新を引き起こし、組織の創造性と生産性を最大化し、CPSテクノロジー企業として、新しい未来に向けて飛躍していくことを目指しています。
 
 当社グループの労務構成は年々高齢化が進んでおり、今後増加するシニア層、未来の当社を担う若年層、及び即戦力としてのキャリア採用者等、多様な人材がこれまで以上に活躍することを可能とする人事処遇制度への見直しが必要と考えています。
 そこで、組織の創造性・生産性向上を目的に、従業員が組織の中で担うべき「役割」を明確化し、「ベンチャースピリットを持ちながら新しい未来に向かって次々と革新を起こす人材」の行動と成果を適切に評価・処遇する仕組みへと人事処遇制度を改定します。
 
 加えて、労働市場においては、グローバルレベルで人材流動化は加速しており、人生100年時代と言われる現在、定年後のセカンドキャリアをどのように過ごしていくのかを現役のうちに考えておくことも従業員の大きな課題の1つとなっています。こうした背景を踏まえ、従業員自身が目指したい将来キャリアを自ら考え、会社と相談しながらキャリア開発を進める風土を根付かせるとともに、それをサポートする仕組みを導入します。これにより、全ての従業員のエンゲージメントを高め、働きがいを持って活躍する“ダイバーシティ&インクルージョン”を推進し、組織風土の活性化を図ります。
 
【人事処遇制度の改定内容】
(1)役割等級制度の導入
 職務遂行能力に基づく「資格制度」から、年齢や勤続などの属性によらず、従業員が組織の中で担っている「役割」に基づいて処遇を決定する「役割等級制度」を導入します。
(2)役職定年制度の廃止とプロフェッショナル従業員制度の拡充
 優秀なシニア人材が継続して活躍できるよう、年齢により一律的に役職からはずれる「役職定年」を廃止するとともに、ハイタレント人材については、2019年4月から導入したプロフェッショナル従業員制度を60歳以降65歳まで適用できるようにします。
(3)新しい評価制度の導入
 ベンチャースピリットを持ちながら新しい未来に向かって次々と革新を起こす人材の行動を評価し、人材開発に活用する「行動評価」と、会社業績への貢献度や成果を処遇に反映する「成果評価」を導入します。
 
【人材開発関連制度の改定内容】
(1)経営幹部人材育成プログラム(タレントレビュー)の導入
 事業や部門の将来を担う優秀な人材をその属性にとらわれることなく発掘、選抜し、計画的な人材の育成・配置を着実に実現するため「経営幹部人材育成プログラム(タレントレビュー)」を導入します。
(2)主体的、自律的なキャリア形成を支援する仕組みの導入
 成長目標に繋げるための「キャリア研修」を導入するとともに、中長期のキャリア形成相談を行い、人材・組織開発に繋げるための「キャリアアドバイザー」を配置します。
(3)社外留職制度の導入
 当社グループ外での業務経験を通じて育成を図る出向制度「社外留職制度」を導入します。
(4)従業員個々のキャリア、仕事の悩み等を適切に把握できるようにするために、上司と従業員が1対1でコミュニケーションを図る「1on1」を導入します。 
 
 以 上

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