創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」選抜プログラム参加チームに北里大学のチームが選抜

北里大学

北里大学メディカルセンター(埼玉県北本市)の福山隆上級研究員らの研究チームが、東京都が支援する創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」における選抜プログラム参加チームに選抜されました。実施概要は、「トリプルネガティブ乳がんに対する革新的治療・診断・予防法の開発」。約半年間にわたり、専門家からのメンタリング、研究開発支援、事業会社や投資家とのマッチングなど、さまざまな支援を受け、技術シーズの実用化を目指します。 【実施プログラム】 ・実施概要:トリプルネガティブ乳がんに対する革新的治療・診断・予防法の開発 ・代表者:福山隆(北里大学メディカルセンター上級研究員) ・メンバー:細田莞爾(北里大学薬学部特任助教)、松本俊英(北里大学医学部講師) ・プログラム実施期間:2020年9月~2021年3月 【技術シーズ概要】  トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、乳がん全体の約20%を占め、TNBC患者の5年生存率は40%と、通常の乳がんに比べ予後不良のがんです。治療法も他のタイプの乳がんに比べ少なく、新たな治療法の開発が期待されています。本研究チームは、TNBCの検出に有効と考えられているがん抗原(注1)Xに着目し、TNBCの新たな治療方法の開発のため、以下の技術シーズの実用化を目指します。 (1)がん細胞に対する分子標的薬 (2)分子標的薬のためのコンパニオン診断(注2)技術 (3)がんの予知診断技術 (4)がんの予防薬 【注釈】 (注1)がん抗原:臓器がんの腫瘍細胞に発現しているタンパク質であり、キラーT細胞や抗体産生B細胞などの免疫細胞から認識されることで体内の免疫応答を呼び起こすため、診断および治療ターゲットとして近年注目が高まっている。 (注2)コンパニオン診断:分子標的薬の治療効果を予測するために、遺伝子変異の有無および発現量、特定のタンパク質の発現の有無およびその発現量を評価する臨床検査。個々の患者さんに最適化された個別化医療を推進する上で、より安全で効果的な治療法の選択を可能にする技術として注目が高まっている。 *1:Blockbuster TOKYOとは(参考URL: https://blockbuster.tokyo/ )  Blockbuster TOKYOは東京都が支援する創薬・医療系ベンチャーの育成支援プログラムです。創薬・医療系ベンチャーの抱える課題に対して、起業や成長を後押しするさまざまな支援プログラムを提供することで、オープンイノベーションの活性化を促し、東京の成長や、都民・国民の健康長寿に寄与することを目的としています。 * Blockbuster(ブロックバスター)とは、画期的な薬効を持ち、人類の健康に大きく貢献する医薬品を指します。東京からそのような医薬品を生み出せる創薬・医療系ベンチャーの育成支援を行うとの意味が込められています。 ▼問い合わせ先 ≪研究に関すること≫  北里大学メディカルセンター  研究部門 バイオメディカル・ラボラトリー  上級研究員 福山隆  E-mail: fukuyam@insti.kitasato-u.ac.jp ≪報道に関すること≫  学校法人北里研究所  総務部広報課  〒108-8641 東京都港区白金5-9-1  TEL: 03-5791-6422  E-mail: kohoh@kitasato-u.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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