昭和大学医学部の取り組みが文部科学省の日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)に採択 -- Body Interactを使用した病院臨床実習に替わるオンライン臨床医学教育カリキュラム 昭和大学 2020年10月28日 20:05 昭和大学医学部(東京都品川区/学部長 小風暁)の鈴木慎太郎講師と相良博典教授(ともに内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門)ならびに土屋静馬准教授と泉美貴教授(ともに医学教育学講座)らによるコロナ禍でのオンライン教育の取り組みが、文部科学省の「日本型教育の海外展開推進事業」(EDU-Portニッポン)で取り上げられた。鈴木講師らは、新型コロナウイルス感染症の影響により休止になっている臨床実習の代替案として、バーチャルリアリティ(VR)型臨床医学シミュレーションソフトウエア「Body Interact」を導入。学生が所有する情報端末を介した新しい臨床医学教育として「ICTを用いた新型医学教育システム」(ICT mediated medical education(通称:i-me、アイミー))を発足した。 「日本型教育の海外展開推進事業」(EDU-Portニッポン)は、外務省・経済産業省や国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)、地方公共団体、教育機関、民間企業、NPOなどが協力して、オールジャパンで取り組んでいるもの。有識者会議やシンポジウム等を通じて関係者間で議論・情報共有を図るとともに、海外見本市への出展、個別相談、パイロット事業の支援等を実施し、海外展開モデルを形成することで、日本型教育の海外展開を促進する。 このたび、昭和大学医学部(東京都品川区/学部長 小風暁)の鈴木慎太郎講師と相良博典教授(ともに内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門)ならびに土屋静馬准教授と泉美貴教授(ともに医学教育学講座)らが取り組んできた、バーチャルリアリティ(VR)型臨床医学シミュレーションソフトウエアを利用したオンライン臨床医学教育が、コロナ禍での取り組み事例としてEDU-Portニッポンに取り上げられた。 ■背景 2019年12月頃から拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響で都市機能は制限され、教育機関は封鎖による立ち入り制限が敷かれた。日本全国の大半の医学教育機関では、従来式の授業や実習はすべて一定期間休止となり、オンライン教育の準備に追われた。医療技能者である医師の養成に欠かせない病院における臨床実習(BSL)も休止となり、BSLの代替案の探求は喫緊の課題であった。とくに医学部5、6年生は客観的臨床能力試験(PCC-OSCE)や国家試験を控えており、教育ロスをなんとしても食い止めたい。 ■実施計画 同大医学部では、4月中旬から内科学講座呼吸器アレルギー内科学部門、医学教育学講座が協力し、BSLの代替案としてBody Interact(Take The Wind、ポルトガル)というバーチャルリアリティ(VR)型臨床医学シミュレーションソフトウエアを即座に導入。医学生が所有する情報端末を介したまったく新しい臨床医学教育の形である「ICTを用いた新型医学教育システム」(ICT mediated medical education(通称:i-me、アイミー))を発足させた。 ■実際のカリキュラム 対象は医学部5、6年生(約240人)。5週間をひとつのコースとして実施した。 まず、必修の呼吸器疾患シナリオ3つとトピックス問題としてCOVID-19のシナリオ1つを反復学修させ、感染のリスクの無いバーチャル患者に生じている問題を解決する方法や技能を学生に自己学修させた(3週間)。 続くタームでは形成評価のため、上記のうち2シナリオを学生に提示し、おのおのを一定期限内に1度のみシナリオプレイを実行・記録させた(2週間)。また、オンライン会議システムZoom(R)を用いて、指導教員が提示した4シナリオのデモ・プレイをライブ配信。リアルの臨床現場での注意点、教員の臨床経験を基に解説を加えた。質疑応答も行い、学生の振り返り授業とした。 ■運用経過 学生をはじめ、学内外の医系教員の満足度も高かった。 ・Body Interactについて: 本ソフトウエアの優れた点は、1)完全デジタルであること、2)カスタマイズ可能であること、3)ゲーム的要素が組み込まれていること、4)いつでもどこでも、どんな状況でも活用可能であること の4点である。 ノートパソコン(PC)・タブレットPCで、バーチャル模擬患者の診療をゲームのようにシナリオプレイ(再生ボタンを押すと自動表示されるコンテンツ連続再生機能)として繰り返し学修することが可能。キャンパスや病院に立ち入れない学生の学びの手を止めさせないため、自宅や移動中に学修できるよう、導入した。 今回、同大では原版を日本の医療事情・言語に応じて改作し、他機関でも円滑に導入できるよう配慮して事業を推進した。 ・i-me、アイミーについて: Body Interact専用のLMS(Learning Management System:教育学習管理基盤)BI Studioで、学生のシナリオプレイ状況を教員が管理・評価した。Google Classroom上で事前学修資料、小テスト、Body Interactの操作方法マニュアルなどを配布。上記の組み合わせと電子メールの送受信により、すべてWEBを介して学生と教員、保守管理(代理店)間での情報共有が可能であり、いつでもどこからでも学生が好きなタイミングで臨床経験を積むシステムを今回構築できた。 ▼本件に関する問い合わせ先 昭和大学 医学部 内科学講座 呼吸器アレルギー内科学部門 講師 鈴木 慎太郎 〒142-8666 品川区旗の台1-5-8 TEL: 03-3784-8532 ▼本件リリース元 学校法人 昭和大学 総務部総務課 出版・WEB係 TEL: 03-3784-8059 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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