京都産業大学ギャラリーは、文化人類学研究者の山口吉彦氏が収集した貴重な南米アマゾンの民族資料を展示する「山口吉彦コレクション」の企画展を11月30日まで開催。南米アマゾンの文化に触れ、自国・他国の文化を見つめる機会を創出する。
山口吉彦コレクションとは、山形県鶴岡市出身の文化人類学研究者・山口吉彦氏がアマゾン奥地で生活する先住民の集落を調査し、物々交換等によって長い年月をかけて収集した2万点にものぼる民族資料である。近年、アマゾンの急速な開発によって先住民の生活様式が大きく変化したことにより、現在では入手困難な歴史的価値のある文化資源も含まれ、世界でも有数のコレクションとされている。
今回の展示は、山口吉彦コレクションの中でも、楽器や装飾品、身近な生活道具を中心に約45点を展示している。民族資料には時代や場所を超えて、普遍性を持つものが多く存在する。遠く離れた南米・アマゾンと東アジア・日本との共通項や差異を見出し、その比較を行うことで自国・他国の文化を見つめるきっかけになればとの思いを込めて開催している。
また、本企画展に合わせて、京都産業大学附属中学校・高等学校 歴史部の生徒が、展示資料を紹介する案内マップを制作した。歴史部の生徒は、中学生と高校生の視点で関心をもった民族資料をマップで取り上げ、手書きイラストを交えることによって、あらゆる年代の方に分かりやすく、見やすいマップを心掛けた。展示案内マップは3種類制作し、ギャラリー企画展会場にて無料で配布している。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
関連リンク
・第20回企画展「山口吉彦コレクション おと・いろ・かたち-南米から日本へ-」開催(9月28日~11月30日)
https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20200920_869_amazon.html
・第20回企画展講演会(1)「アマゾンに魅せられて」(10月25日)
https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20200920_869_amazonkouen.html
・第20回企画展講演会(2)「アマゾン先住民と暮らすージュルア川のマディハ族」
https://www.kyoto-su.ac.jp/events/20201129_869_amazonkouen.html
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