京都産業大学生命科学部 遠藤斗志也教授(タンパク質動態研究所所長)が、世界のタンパク質研究をリードする国際組織「The Protein Society(米国蛋白質科学会)」から、2021年度の「Hans Neurath Award(ハンス・ノイラート賞)」を受賞することが決定した。
「ハンス・ノイラート賞」は、タンパク質科学の基礎研究の分野において顕著な功績をあげた個人に贈られる賞で、今回の受賞では、遠藤教授が解明したミトコンドリアタンパク質輸入機構の分子理解に関する研究功績が高く評価された。過去の受賞者には前京都産業大学タンパク質動態研究所所長の永田和宏名誉教授がおり(2017年受賞)、日本人2人目の快挙となる。
授賞式と受賞記念講演会は、2021年7月10日(日本時間)にオンラインで実施される予定。今後も細胞小器官の構造機能研究の分野を世界的にリードしていく。
【受賞理由(The Protein Society提供)】
遠藤教授は細胞小器官(オルガネラ)の構造機能研究の世界的リーダーであり、タンパク質の細胞内輸送とミトコンドリアバイオロジーの分野に多大な貢献をしてきました。生化学的、分子生物学的、そして構造生物学的手法を革新的に組み合わせて、タンパク質研究における重要な問題を次々に解決してきました。遠藤教授が達成したミトコンドリアタンパク質の輸送装置の分子レベルでの理解は、今日のミトコンドリア研究のハイライトであり、ミトコンドリア機能欠損に伴う病態理解の基礎を与えるものでもあります。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・生命科学部 先端生命科学科 遠藤 斗志也 教授
https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/professors/ls/endo-toshiya.html
・京都産業大学 タンパク質動態研究所
https://www.kyoto-su.ac.jp/collaboration/ph/kikou_pr.html
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