昭和女子大学(理事長・総長 坂東眞理子、東京都世田谷区)は、「第13回昭和女子大学女性文化研究賞(坂東眞理子基金)」を、日本大学文理学部教授の小浜正子氏による『一人っ子政策と中国社会』(京都大学学術出版会)へ贈呈することを決定しました。24日、贈呈式を行います。
昭和女子大学女性文化研究賞(坂東眞理子基金)は、男女共同参画社会の推進、女性文化研究の発展に寄与する本を顕彰しています。坂東眞理子理事長・総長が「労多く報われることが少ないが、世の中を変える力のある本を書くという作業を応援したい」と著書の印税などを寄付して設立した坂東眞理子基金により運営され、学外有識者2人を含む選考委員会で選考しています。対象は、前年に刊行した単行本で、今回は13回目になります。
★女性文化研究賞(坂東眞理子基金)
『一人っ子政策と中国社会』(京都大学学術出版会)小浜正子氏 (日本大学文理学部教授)
歴史学の立場からジェンダー、特にリプロダクティブ・ヘルス/ライツに関わる国家政策として世界に衝撃を与えた中国の一人っ子政策について、政策開始以前の1950年代から21世紀初頭までの半世紀を視野に、上海と農村地域において政策の担い手として現場で実施に当たった当事者達と、生殖年齢の女性として政策の対象になった当事者達の丁寧なインタビュー調査を行った。現場の女性視点から政策決定の経緯、施行の実態を把握するとともに、生殖の決定権をめぐって国家と家父長制がせめぎあう中で、女性個人が発言権、地位向上を獲得した面を照射し、新しい知見を提供している。
贈呈式の際に記念講演を予定しています。後日、昭和女子大学女性文化研究所のウェブサイトから詳報をご覧いただけます。
https://content.swu.ac.jp/jyobunken-blog/
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