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弘前大学(青森県弘前市)にこのたび、農林水産省「つなぐ棚田遺産」感謝状が贈呈された。「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」は、優良な棚田を認定することで、棚田地域の活性化やその多面的な機能に対して、国民の理解・協力を得るための取り組み。同大は青森県からの受託事業として、認定棚田となっている黒石市大川原地区での棚田地域振興活動を7年間にわたって支援してきたことを評価され、「未来へつなぐ」部門で感謝状が贈られた。3月9日にオンラインで贈呈式が行われ、翌10日には青森県中南地域県民局農村計画課長の吹田全弘氏から同大の石川隆洋理事(社会連携担当)に感謝状が直接手渡された。
「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」とは、農林水産省による優良な棚田を認定する取り組み。棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価し、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対する国民の理解と協力を得ることを目的としている。
青森県黒石市大川原地区(※)の棚田もこの「つなぐ棚田遺産」に認定されており、ドローンによる農薬の散布や祭事「大川原の火流し」などの取り組みが行われている。
弘前大学は2014(平成26)年度以降、青森県からの受託研究(代表:大学院地域社会研究科・平井太郎教授)の一環として、黒石市大川原地区の棚田振興活動を支援。平井教授による地域づくりワークショップや、人文社会科学部および大学院地域共創科学研究科の学生・大学院生らも参加した現地調査などを行っており、その活動は研究・教育の面でも生かされている。
こうした取り組みが評価され、このたび「つなぐ棚田遺産」感謝状が贈呈されることとなった。この感謝状は、棚田地域の振興等に貢献している企業・大学等に贈られるもの。「未来へつなぐ」部門、「人と人とをつなぐ」部門、「クリエイティブ」部門からなり、初年度となる今回は3部門合わせて39の企業・大学等に贈呈された。
大学としては全国で5大学に贈られており、弘前大学(「みらいをつなぐ」部門)のほかに、広島大学(「人と人とをつなぐ」部門)や高知大学(「みらいをつなぐ」部門)などが選出されている。
3月9日のオンライン贈呈式後、3月10日に青森県中南地域県民局農村計画課長の吹田全弘氏から弘前大学に感謝状が贈呈され、同大の石川隆洋理事は「黒石市と弘前大学は今年度、包括連携協定を結んだこともあり、黒石市長からも大川原地区の棚田地域振興についてはお話を伺っておりました。本学としても今後もできるかぎりのお手伝いをさせていただきたい」と話した。
(※)大川原地区は2021(令和3)年、青森県で初めて国の指定棚田地域に指定され、棚田地域振興協議会において活発な活動を続けている。
▼本件に関する問い合わせ先
弘前大学大学院地域社会研究科
平井 太郎教授
住所:青森県弘前市文京町1番地
メール:of-hirai@hirosaki-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/