SBIへルスケア、糖尿病患者の将来医療費を推計 HbA1c値変化による医療費削減効果を可視化
※ HbA1c値とは、赤血球中のヘモグロビンという色素のうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値
糖尿病は、膵臓から出る血糖を一定の範囲におさめるインスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。血糖値の低い状態が続くとHbA1c値は低くなり、逆に高い状態が続くとHbA1c値は高くなります。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると血管が傷つき、将来的に心臓病や失明、腎不全、足の切断といった糖尿病の慢性合併症につながり、医療費にも跳ね返ってきます。
■糖尿病患者の将来医療費推計、血液検査値のある約300万人がベース
糖尿病患者の将来医療費推計には、MDVの実患者数4,472万人(2023年8月末集計)のうちから、血液検査値のある約300万人のデータを活用。7年間継続して追跡できる人のHbA1c値の推移と医療費動向を基に、将来医療費を推計しました。
健康保険組合は、財政状況の悪化を余儀なくされる中で、加入者の病気の発生を未然に防止、あるいは重症化を防ぐための保健事業に取り組んでいますが、費用対効果の検証が難しく、保健事業の予算を確保する上での障壁となっていました。
SBIヘルスケアは今回推計した将来医療費を活用することで、糖尿病重症化予防支援サービスを提供する前後のHbA1c値の推移から将来医療費の削減見込み額が算出可能となり、顧客である健康保険組合のニーズに応えることができるようになります。MDVとSBIヘルスケアは、将来医療費推計の一層の精緻化を図ることで、健康保険組合の保険者機能の強化をサポートし、この国の生活者の健康増進と医療費削減の一助となるよう努めてまいります。
SBIへルスケアの紹介サイト:https://www.sbihealthcare.co.jp/