AIとアナリティクスのリーダーであるSASが業界向けソリューションを通じて信頼性の高い生成AIを提供
合成データやデジタルツイン、大規模言語モデルにおける市場での差別化を図る
AIおよびアナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、 産業向けソリューションへの10億ドルの投資の一環として、生成AIの未来への一手を打ちます。
いま、世界中が生成AIの無限の可能性に熱狂していることを考えると、テクノロジーの歴史における次の章は、ほぼそのまま刻まれようとしています。マッキンゼー・アンド・カンパニーは、銀行やハイテク、ライフサイエンス、小売などの産業において、生成AI(https://www.sas.com/en_us/insights/analytics/generative-ai.html)が年間数十億ドルの収益増をもたらすと予測しています。
IDCのアナリティクス&情報管理担当グループ副社長のDan Vesset氏は、次のように述べています。「SASは生成AI、合成データ、デジタルツインシミュレーション、大規模言語モデル(LLM)に対するアプローチを意図的に行っており、それは当然のことです。これらはすべて、最新のAI、アナリティクス、データイニシアティブに投資を行っている経営陣の目標である、より迅速な意思決定を実現するために不可欠な機能です。倫理的なAIを支持するSASに対する評価は、革新的なテクノロジーに関する確かなガイダンスを顧客に提供していることを意味しており、銀行や医療などの機密データを扱う業界の顧客にとって利害関係が大きくなる場合に特に重要です」
詳細は、SASの企業変革のための生成AI戦略(https://www.sas.com/en_us/webinars/generative-ai-strategy.html)をご覧ください。
SASは、製造業や 物流業でデジタルツインシミュレーションを構築する顧客と協業しています。合成データ生成に関しては、銀行や医療業界の顧客と連携しています。また、SASは大規模言語モデル(LLM)の産業への適用に関する幅広い研究を行い、顧客にとって信頼性の高い安全な結果を提供することに注力しています。
SASのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼CTOのブライアン・ハリスは、次のように述べています。「生成AIから価値を生み出すには、産業ドメインに関する深い専門知識、最先端のAI機能、そしてエンドツーエンドのガバナンスが必要です。SASは独自のポートフォリオでこれらすべてを提供しています。産業向けソリューションへの10億ドルの投資には、正確かつ明瞭で、防御能力が高く、信頼性の高い生成AIの機能を統合することも含まれています。多くの場合、SAS®ソフトウェアは顧客のビジネスにとってミッションクリティカルな存在であり、私たちには『ときどき』正しいという選択肢はありません」
SAS Exploreで紹介された信頼性の高い生成AIに関するイノベーションの進展は、次の通りです:
- 合成データの生成:SASは現実世界の複雑さを反映し、統計的に整合性のある表形式データを作成してするべく、敵対的生成ネットワーク(GAN)への特許取得済み拡張機能を開発しました。この機能により、プライバシーの保護、バイアスの緩和、希少な事象の補強が可能となり、デジタルツインの基盤として機能します。SASのこの領域でのイノベーションは、医療・ライフサイエンス・銀行・保険・小売・製造などの産業全体で洞察を得るためのコストを削減し、予測モデルを大幅に改善しています。
- デジタルツイン:組織は、混乱に備えてレジリエンスを向上させる(https://blogs.sas.com/content/resiliency/)ために、サプライチェーンや製造ラインなどの複雑なシステムをシミュレーションし、最適化する必要があります。物理的なシステムのデジタルツインを構築することにより、組織は「もしそうなった場合」と問いかけることができ、未来をより早く予測することができるようになります。これは、より戦略的な意思決定、価値の向上、リスクと損失の低減につながります。例えば、SASはフェデラルパブリックサービスファイナンス(Federal Public Service Finance)(https://www.sas.com/en_us/customers/fps-finance.html)やウィーネンベルガー(Wienerberger)(https://www.sas.com/en_us/industry/manufacturing/solution/energy-cost-optimization.html)などと協力し、オペレーションの最適化、問題のより良い診断、予知保全対策の改善を行っています。
- 大規模言語モデル(LLM):大規模言語モデル(LLM)は、生成AIの重要な要素です。これら基本モデルはビジネスに真の価値を提供するために、データプライバシーを保護しながら、産業のユースケースに合わせて微調整する必要があります。ニューラルネットワーク、ディープラーニング、強化学習、自然言語処理におけるSASの専門知識は、顧客に対する生成AIの価値実現を加速させます。例えば、SASの顧客はすでにSAS Customer Intelligence 360の統合を通じて、生成AIモデルを存分に活用することができます。これにより、マーケティング担当者は、プランニング、コンテンツの作成、カスタマージャーニーの設計を効率化することができます。
SASとマイクロソフトは、AIの開発において信頼性とセキュリティを提供しつつ、顧客の生産性向上に取り組んでいます。
マイクロソフトのパートナー開発担当グローバルディレクターであるBrad Carlstedt氏は、次のように述べています。「SASはさまざまな専門知識を備えた業界向けソリューションを得意としていることは承知しており、この新興テクノロジーでのパートナーシップを拡大できることをとてもうれしく思っています。Azure OpenAIの技術を活用することで、グローバル企業の生産性を向上させ、開発チームの信頼性を高めることができるでしょう」
大規模言語モデルの強みは、巨大なデータセットから会話型のエクスペリエンスを作成できる能力にありますが、エンタープライズシステムからの定量的な計算を統合するようには設計されていません。これは、SASとマイクロソフトが提携し、ビジネス向けに解決しようとしている重要な課題です。
SASとマイクロソフトは、Microsoft Azure OpenAIのスケールと、SASのエンタープライズタスクのオーケストレーションおよび企業の業務上の意思決定に使用されている既存のアナリティクスを組み合わせた生成AIの統合を共同で開発しています。生成AIの統合は、2023年第4四半期にプライベートプレビューで利用可能になります。
SASは、銀行・保険・製造・小売・公共部門を含む主な産業向けの特定ソリューションに向けて、顧客と協力して生成AIのワークフローを開発しています。
信頼できるAIへの取り組みを支援するため、SASは生成AIの使用に関するガイドラインを示す企業方針を発表しました。詳しくは、責任あるイノベーション | SAS(https://www.sas.com/en_us/company-information/innovation/responsible-innovation.html)をご覧ください。
本発表は、SASのテクノロジーカンファレンスSAS Explore(https://explore.sas.com/event/33f11b50-88c8-4525-ad70-86a5b527d441)で行われたものです。 SASの最新情報は、X/Twitter(https://twitter.com/SASsoftwareNews)で@SASsoftwareNewsをフォローしてください。
SAS® Viya ®(https://www.sas.com/ja_jp/software/viya.html)について
SAS Viyaは拡張性の高いモダンアーキテクチャ上で実行する人工知能(AI)、アナリティクスおよびデータ管理プラットフォームです。継続的なデリバリーとアップデートのために設計されたクラウドファーストのソフトウェアであり、誰でもどこでもアナリティクスの能力を実行できます。SAS Viyaは意思決定の技法とAIやアナリティクスの科学を統合しており、組織における意思決定の質とスピードの向上を支援します。
*2023年9月12日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。
https://www.sas.com/en_us/news/press-releases/2023/september/generative_ai_announcement_sas_explore.html
本原稿はSAS本社プレスリリースの原稿を抄訳したものです。本記事の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語を優先します。
SASについて
SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なソフトウェアとサービスを通じて、世界中の顧客に対し、データをインテリジェンスに変換するためのパワーとインスピレーションを届けています。SASは「The Power to Know®(知る力)」をお届けします。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。