弘前大学(青森県弘前市)は弘前市と共同で「笑いで健康になれるのか」をテーマとした実証実験を行った。9月10日に開催されたお笑いステージ「TAnGE OMOSHE(タンゲ・オモシェ ※Eは正しくはアクセント記号付き)」において、観客の唾液を採取。ライブの前後で唾液中に含まれるアミラーゼの量を計測した。
弘前市と弘前商工会議所、弘前大学、大学コンソーシアム学都ひろさきの4団体は「文化こうりゅう事業実行委員会」を発足。お笑いワークショップや笑いをテーマにした講演会など、心の充足を図り、精神的な健康の獲得を図る事業を展開している。
この一環として9月10日に弘前市民会館でお笑いステージ「TAnGE OMOSHE」が開催され、その中で弘前大学はお笑いライブの観覧によるストレス軽減に関する実証実験を実施した。
実験は保健学研究科の冨澤登志子教授の主導によって行われ、観客1,300人のうち事前に登録をしていた100名が参加。人がストレスを感じているときに唾液中の「アミラーゼ」が増える性質を利用し、お笑いを見る前と見た後のアミラーゼの量を分析するためにライブ前後に唾液を採取した。
今回のライブは、同市が掲げる「健康都市弘前」の実現に向けた取り組みの一つとして「笑いと健康」をテーマに行われたもの。当日は、弘前市出身の「じろう」さんがメンバーの一人であるお笑いコンビ「シソンヌ」をはじめ、お笑いトリオの「パンサー」や「とにかく明るい安村」さん、「もう中学生」さんが出演し、会場は終始大きな笑いに包まれていた。
冨澤教授は実験について「ストレスの変化だけでなく、笑いが健康に影響する楽観性や不安感などにどのような影響があるのか調査しました。今回の実験結果が健康寿命延伸のための支援の一歩となることを期待しています」と話している。
●文化こうりゅう事業
https://www.city.hirosaki.aomori.jp/tangeomoshe/
(参考:弘前大学公式サイト内)
・弘前市と弘前大学が共同し、お笑いライブを活用した実証実験を実施
https://www.hirosaki-u.ac.jp/topics/88798/
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