【ニュースレター】中国全土に展開予定 自信育む親子プログラミング教室
~褒めて伸ばす教育で自己肯定感を向上。若年層のうつ病リスクなど社会課題の解決に寄与~
当社が展開する各種子ども向け体験教室の中でも、近年、ますます人気を高めている「ジュニア プログラミング教室」。パソコンに向かい、試行錯誤を繰り返しながら、自らのプログラミングによってロボットカーを走らせる体験型のプログラムです。楽しみながら親子で学べるこの教室が、いま、海を越えて中国各地に広がろうとしています。
「うまく走らせることができた時の、子どもたちの達成感いっぱいの笑顔。その喜びを全国に拡げていきたい」。そう話すのは、当社の現地法人、上海ヤマハ販売(YMSM※)の牛澤兵さんです。中国における「プログラミング教室」の推進リーダーを務める牛さんは、この春、教室のインストラクターを養成するために国内の各省を飛び回っています。
同教室を導入する背景の一つに、ゼロコロナ政策が明けた中国で、「若年層のうつ病リスクが高まっている」(公的医療機関発表)という社会的な課題があります。その原因の一つとされる自己肯定感を高める取り組みとして、本社(日本)で実施されている「プログラミング教室」の有効性が社内で検討され、四川省と広西省での検証開催を経て、販売網と一体の社会貢献活動として全国展開を決定したというわけです。
※ YMSM = Shanghai Yamaha Jianshe Motor Marketing Co., Ltd.
中国への導入にあたっては、運営方法にアレンジも加えられました。「この活動のコンセプトは、子どもたちに自信をつけてもらうこと。教室を始める前に保護者だけを集めて、褒めて伸ばす教育の大切さを学んでもらっています」と牛さん。日本では必修となっているプログラミングの授業も、中国の小学校ではまだ一部でしか行われていません。それだけに、思いのままにロボットカーを動かすまでのチャレンジは、子どもたちにとって簡単にはクリアできない高いハードルです。
「途中で諦めたり、投げ出したりすることがないよう、保護者やインストラクターは粘り強く小さな前進を称え、褒め、励まし続けます。そうした中で手に入れる“できた!やり遂げた!”という達成感は、子どもたちにとって大きな自信になるはずです。もちろん教室の中には歓声と拍手、そしてたくさんの笑顔が生まれます」(牛さん)
ゼロコロナ政策が明け、中国の市場経済にはリベンジ需要への期待感が膨らみました。しかし、たとえば二輪車市場では、他国で起こったような需要の伸長はまだ見られていません。「販売網がこの取り組みに積極的なのは、社会に貢献したいという思いに加えて、来店促進につながるという期待もあるはずです」と、現地に駐在する諏訪範之さん。「中国では、親子の絆は非常に強い。この活動が中国の未来を明るくすることにつながり、そして副次的にでも、二輪車販売店の活力に結びついてくれたらと願っています」。そう話してくれました。
走る、曲がる、止まる。親子で試行錯誤を繰り返し、ロボットカーを思いのままに動かす感動体験を提供
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/kids/junior-programming/
■広報担当者より
中国でクローズアップされる社会課題と、日本で実施されている「ジュニア プログラミング教室」が結びついたのは、単身赴任で上海に駐在する諏訪さんと、日本で暮らす小学生の息子さんのオンライン通話がきっかけだったそうです。「プログラミング教室に参加した息子の楽しそうな報告と、達成感いっぱいのドヤ顔を見て、ぜひ中国でも展開したいと思いました」。すでに350店以上の販売店からインストラクター資格取得の希望があり、今年上半期の準備期間を経て、中国全土に一気に広がりそうです。