『シリーズ ケアをひらく』最新刊『イルカと否定神学──対話ごときでなぜ回復が起こるのか』を刊行
◆おもな内容
- 「ゼロ」からはじめるオープンダイアローグ!
なぜ対話するだけで、これほどの変化が生ずるのだろう。
なぜこんな「ふつうのこと」で、回復が起きてしまうのだろう。
思春期・青年期の精神病理学や「ひきこもり」問題の治療・支援を専門としてきた精神科医である著者が、この疑問に真正面から答えた渾身の一冊。
こうして対話という魔法はゆっくりとその全貌を現しはじめた。この魔法のすばらしさは、謎が解けても効くことである。
◆目次
- 否定神学をサルベージする(対話ごときでなぜ回復が起こるのか?/「無意識」の協働作業/ジャック・ラカンの精神分析/こんなに〝使える〞否定神学)
- 構造からプロセスへ(「プロセス」をめぐる逆説/逆説・プロセス・システム/バフチンにおける対話と「プロセス」)
- よみがえる身体(対話における身体性/隠喩と身体/身体が思考する)
- 逆説とコンテクスト(「他者」の逆説/心は「コンテクスト」にしかない/ベイトソンの学習理論/対話と逆説/コンテクストの転換に向けて)
◆書誌情報
- タイトル:シリーズ ケアをひらく イルカと否定神学──対話ごときでなぜ回復が起こるのか
- 著:斎藤 環(筑波大学名誉教授)
- 発行日:2024年10月7日
- 判型・頁:A5 288ページ
- 定価:2,200円(本体2,000円+税10%)
- ISBN:978-4-260-05735-6
◆「シリーズ ケアをひらく」について
- 毎日出版文化賞、小林秀雄賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞ほか受賞! 「科学性」「専門性」「主体性」といったことばだけでは語りきれない地点から≪ケア≫の世界を探ります。
- 本書詳細とサンプルページはこちら:https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/113701
- シリーズ既刊情報:https://www.igaku-shoin.co.jp/series/28