「居心地の良い・くつろげる住まい」が家族の会話と絆を育む 満足できる住まい選びのポイントとは

 積水ハウス株式会社は、満足度の高い快適な住まいのご提案を目的に、過去3年以内に引っ越しをした20~49歳の全国の男女を対象に「住まい選びに関する調査」を実施しました。
 積水ハウスでは、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求のために「住めば住むほど幸せ住まい」として様々な調査を実施しています。引っ越しシーズンを迎える今、満足できる住まい選びのポイントを調査結果から紐解きます。

~調査サマリー~
✔ 住まい選びの3大条件は「立地・価格・間取り」
 さらに持ち家で重視するポイントTOP3は「住環境」「日当たり」「居心地が良い・くつろげる」
✔ 引っ越し後に家族間のコミュニケーションが増えた人では、「居心地の良さ」に満足している割合が高い
✔ 住んだ後にわかった後悔ポイント1位は「収納」。意外にも住まい選びの際の重視度は低かった

 調査結果をはじめ、満足できる住まい選びのための「幸せTips」もご紹介します。

賃貸住宅検討層は、結婚や就職などの環境の変化により引っ越しを検討する人が6割以上
 「賃貸住宅(集合)」への引っ越しを検討するきっかけとして、「結婚・離婚」が34.9%と最も多く、「就職・転職・転勤」が26.5%と、それに続く結果となりました。「持ち家(戸建+集合)」への引っ越しのきっかけ上位は「部屋や設備のより良い家・物件に住みたいため」37.3%、「家族が増えたため」26.1%、「結婚・離婚」17.3%となりました。このことから、持ち家検討層は長期的な視点を踏まえた引っ越しであるのに対して、賃貸住宅検討層は、結婚や新生活などの環境変化に対応するための引っ越しが多いということが分かりました。




 住まいを探す期間について、「賃貸住宅(集合)」に引っ越した人は、引っ越しの「1~3カ月前」(66.7%)が7割弱となり、比較的直近の環境変化のために、短い検討期間で住まい探しをしていることがわかります。「持ち家(戸建+集合)」に引っ越した人は「7カ月~1年前」が27.3%、「それ以上前」が32.5%で、あわせて約6割となり、長期的な視点で住まい探しをしている持ち家検討層は、検討期間が長くなる傾向でした。



住まい選びの3大条件は、住居形態問わず「立地」「価格」「間取り」
 「住まい選びで重視するポイント」として、TOP3となった項目は「立地」「価格」「間取り」でした。他項目との差から見ても、これらの項目は住まい選びをする上で欠かせない条件であることが分かります。




持ち家で重視するポイントTOP3は「住環境」「日当たり」「居心地が良い・くつろげる」(住まい選びの3大条件「立地・価格・間取り」を除く)
 TOP3に上がった項目を除いた「住まい選びで重視するポイント」を住居形態別に見てみると、引っ越し後の現在の住まいが「持ち家(戸建)」の人では、1位に「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」(32.3%)、2位に「日当たり」(30.6%)、同率2位に「居心地が良い・くつろげる」(30.6%)という結果となりました。「持ち家(集合)」の人では、1位「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」(42.9%)、同率2位に「日当たり」「居心地が良い・くつろげる」「LDKの広さ」(すべて38.1%)という結果となり、「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」は、「持ち家(戸建)」と比べて10.6ポイント高いことが分かります。「賃貸住宅(集合)」の人では、1位に「駐車場」(37.3%)、2位に「LDKの広さ」(32.5%)、3位に「家全体の広さ」(31.3%)という結果に。このことから、持ち家検討層は、より長期的な住みやすさや周辺の環境を重視する傾向があり、賃貸住宅検討層は、より利便性や空間の広さに重きを置いていることが分かります。



引っ越し後に家族間のコミュニケーションが増えた人は、「居心地の良さ」に満足している割合が高い
 引っ越し後の現在の住まいの満足度を聞いたところ、「満足」と答えた人は2割強に留まり、「やや満足」と答え人は約5割でした。また、以前の住まいと比べて現在の住まいで家族やパートナー間でのコミュニケーションが増えたかという質問では、「増えた」(26.3%)「少し増えた」(16.3%)となりました。そこで、住まいへの満足度との関係をみてみたところ、家族やパートナー間でのコミュニケーションが「増えた」と回答した人で引っ越し後の住まいに「満足」と答えた人は42.7%となり、他の選択肢と比べて大きく差があることが分かりました。



引っ越し後に家族間のコミュニケーションが増えた人は、「居心地の良さ」に満足している割合が高い
 家族やパートナー間でのコミュニケーションが「増えた」と答えた人は、現在の住まいでの満足ポイントに「居心地が良い・くつろげる」を選択した割合が40.5%で、全体の30.1%に対し10.4ポイント高いことがわかりました。あわせて、現在の住まいに「満足」していると答えた人も、満足ポイントに「居心地が良い・くつろげる」を選択した割合が55.3%と全体に比べ25.2ポイント高く、どちらも他の項目と比較して最も差が大きい結果となりました。「居心地の良い住まい」は、満足度を高めるだけではなく、家族やパートナーとのコミュニケーションを生む重要なポイントであることがうかがえます。




家族が集まる「リビング」に居心地の良さを感じる人が7割弱と最も多い
 自宅の中で居心地が良いと感じる空間を聞いたところ、7割近くの人が「リビング」と答え、次いで「寝室」(42.2%)、ダイニング(20.1%)という結果になりました。このことから、家族が集まる「リビング」や「ダイニング」で過ごす時間を心地よいと感じる人が多くいることが見受けられます。



住んだ後にわかった後悔ポイント1位は「収納」。意外にも住まい探しの際の重視度は低かった
 続いて「住んだ後にわかった後悔ポイント」を聞いたところ、住居形態にかかわらず「収納」が1位という結果になりました。「住まい探しで重視するポイント」では上位に挙がらなかった項目が1位になったことで、住む前に重視しているポイントとギャップがあることが分かります。




引っ越し後の住まいで収納が足りていないと感じる人は全体の6割以上 
 実際に、引っ越し後の住まいの収納について「足りていないと感じる」と回答した人は、全体の6割以上でした。収納不足は、多くの家庭において共通の悩みとなっていることが読み取れます。



「収納が足りていないと感じる」場所、「寝室」や「リビング」が上位に
 さらに、収納が足りていないと感じる場所を聞いたところ、引っ越し後の住まいが「持ち家(戸建)」の人では「リビング」が29.6%と最も多く、続いて「キッチン」(22.0%)、「寝室」「玄関」(18.3%)も上位に。また、「持ち家(集合)」の人は、特に「寝室」(31.7%)や「子ども部屋」(28.6%)の収納が足りていないと感じている人が多いことがわかりました。「賃貸住宅(集合)」の人は「寝室」(30.5%)、「リビング」(29.3%)、キッチン(24.1%)という結果となりました。



続いて、「収納に困っているもの」を聞いたところ、1位に「衣類(コート・アウター除く)」(25.7%)、3位に「コート・アウター」(19.5%)となり、衣類の収納に困っている人が多く見られました。「布団などの寝具」(24.5%)、「扇風機やストーブなどの季節用品」(19.5%)も上位に。滞在時間が長く物が集まりやすい「リビング」、衣類や布団収納のある「寝室」で収納に対する問題が顕著に現れました。



「持ち家(戸建)」では洗濯家事に関する後悔も
 「住んだ後にわかった後悔ポイント」を住居形態別に見てみると、引っ越し後の住まいが「持ち家(戸建)」の人では、3位に「室内の洗濯干し場」(10.2%)が入っており、こちらも「住まい選びで重視するポイント」とのギャップがある項目です。「持ち家(集合)」では、2位に「日当たり」「駐車場」(14.3%)が上がり、「住まい選びで重視するポイント」として上位に入っていた「日当たり」が後悔ポイントとしても挙げられる結果となりました。「賃貸住宅(集合)」では、「価格(家賃)」が12.9%で2位、次いで「洗面・浴室設備」(12.0%)、「住宅性能(耐震・防音など)」(9.2%)と、設備面に関する項目が目立つ結果となりました。



「室内干し」を行っている割合は64.1%
 洗濯物を乾かす方法について聞いたところ、「室内干し(除湿器やサーキュレーター等使用の合計)」を行っていると答えた人は64.1%となり、次いで外干し(57.4%)、「乾燥機(洗濯乾燥機やガス乾燥機、浴室乾燥機の合計)」(39.0%)となりました。



「洗濯に関する困りごと」では、洗濯家事のスペースが足りないと感じる人が多数
 続いて「洗濯に関する困りごと」を聞いたところ、「室内に干すスペースがない、狭い」(25.7%)、「洗濯カゴの置き場がない、使いづらい」(14.9%)、「屋外に干すスペースがない、狭い」(14.3%)など、洗濯家事を行うスペースが足りず困っている人が多いことがわかりました。前述した「住まい選びで重視するポイント」として「室内の洗濯干し場」を選択した人は全体の6.8%に留まっていたことからも、室内干しスペースへの意識を高めることが、住んでからの満足度を高めるカギになるかもしれません。



4つの「幸せTips」で、満足できる住まい選びを
 本調査では、引っ越し後の住まいで家族間のコミュニケーションが増えた人は、現在の住まいでの満足ポイントに「居心地が良い・くつろげる」項目を選択している割合が高いことがわかりました。「居心地が良い・くつろげる」住まいは、住まいへの満足度や家族・パートナー間のコミュニケーション頻度との関連が大きいことがうかがえます。さらに、住まい選びの際に後悔ポイントで挙げられていた「収納」や「室内干しスペース」にも着目することが、より満足度の高い住まい選びのカギになるかもしれません。 積水ハウスでは、満足できる暮らしにつながる様々な住生活提案を行っています。ここでは、住まい選びの際に参考にしてもらいたい4つの「幸せTips」をご紹介します。

満足度の高い住まい選びのための4つの「幸せTips」



①住まい選びは、将来を見据えた暮らしをイメージして:住まい選びの際には、立地や価格、間取りなどの様々な条件で比較検討しなければなりません。急な転勤など、急いで新居を探す場合は難しいですが、可能な場合は、焦らずじっくり、自分たちが重視する住まい選びのポイントを整理し、優先順位をつけながら条件に見合った住まいを探しましょう。その際、住んでから後悔しないためにも、少し先の未来を見越して、ライフステージにより変化する収納量なども忘れずにチェックしましょう。

②居心地の良さはコミュニケーションにつながる:居心地の良い空間としてリビングを挙げる人が多かったですが、現在リビングでの過ごし方は、昔と比べると「家族それぞれが別のことをしている」時間が長いことが分かっています。だんらんの時間を一緒に楽しむだけではなく、それぞれの時間も楽しむということを前提に、家族がリビングでしたいことや、家族が心地よく過ごせる距離感について考えた上で、心地よいリビングを計画すると良いでしょう。例えば、家族とつかず離れずの距離感で過ごせる書斎コーナーや、家族みんなで使えるスタディコーナーを LDK の一角につくると、少しひとりになりたい時や勉強や作業に没頭したい時に家族とちょうど良い距離感を保てます。少し視線をさえぎりつつ気配を感じることのできる空間があることで、自然と家族が集まってきて、思い思いに過ごしながら心地よいコミュニケーションが生まれるのではないでしょうか。

③収納の基本は「量・場・形」:調査では、「今ある収納が足りていないと感じる」と回答した人が多かったのですが、実は収納で大切なことは、広さだけでなく、使いやすさです。奥にしまいこむといざ使う時に取り出すのも大変。つまり、何があるのかわかるような収納場所を決めるだけでなく、次に使う時の使いやすさも考えることが大切なのです。
暮らしやすい収納計画を考えるためには、
●持ち物の多い、少ないから必要なスペースを考える「量」。
●どこに何を収納するのかを考える「場」。
●どのように物を収納するかを考える「形」。
この 3 つの視点を意識すれば、収納の計画もイメージしやすくなります。積水ハウスでは、収納量と使いやすさを両立する「3 つのクローク・収納 3 姉妹」を提案しています。ぜひ参考にしてくださいね。
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/rd/humanlife/activity002/

④最適な洗濯動線で負担を減らし、生活空間もすっきりと:本調査で「洗濯物の困りごと」を聞いたところ「室内に干すスペースがない、狭い」が 最も多い結果でした。洗濯は外干し派という家庭でも、天気や気候などにより室内干しをする場合もあるので、室内干しスペースについてもきちんと想定しておきましょう。洗濯室内に物干しスペースを設けられれば、生活空間を圧迫することもありません。また、洗濯機は全自動でも「干す・たたむ・アイロンをかける・しまう」という作業についてはまだまだ人の手が必要なため、一連の作業の最適な家事動線を考えてみましょう。例えば、洗い終えて水分を含んだ洗濯物を運ぶのが大変ならば、階の移動をしないで済むように、干し場の近くに洗濯機置き場を設けてみる、また洗濯室内に作業台や収納を設置し、アイロンがけや片付けなど、全ての洗濯作業を一室で済ませられれば負担が大幅に減少します。生活空間がすっきりすることも嬉しいポイントです。

住生活研究をはじめとする住まいの専門家 河﨑由美子メッセージ


みなさんにとって住まいとはどんな場所でしょうか。
積水ハウスが目指しているのは、"「わが家」を世界で一番幸せな場所にする"ことです。
「わが家の幸せ」と聞いて、どのようなシーンを思い浮かべますか。
夫婦や親子でお互いに感謝しながら暮らすことで、幸せの実感は膨らむものです。そのために住まいは、なにげない毎日の暮らしの歓びを感じられるようにすることが肝心なのです。
生活というフィールドは非常に幅広く、すぐに成果の出ることばかりではありませんが、居心地の良い毎日の暮らしの積み重ねが「幸せ」を気づかせてくれます。
住み始めた時だけでなく、時を経ても「幸せ」を感じ続けことができる住まいを探してくださいね。

河﨑由美子
フェロー R&D本部
1987年入社。高校入学までの12年間を海外で過ごした経験や子育て経験などを生かし、総合住宅研究所でキッズデザイン、ペット共生、収納、食空間など、日々の生活に密着した分野の研究開発全般に携わる。
執行役員、住生活研究所長を経て2023年4月より現職。一級建築士。

<「住まい選びに関する調査(2024年)」調査概要>
調査期間:2024年11月13日~18日
集計対象人数:498人
集計対象:直近1~3年で引っ越しの経験がある20歳~49歳の全国の男女

<記事などでのご利用にあたって>
・引用元が「積水ハウス株式会社」による調査である旨と、引用元調査「住まい選びに関する調査(2024年)」の記載をお願いします。
・積水ハウス ウェブサイトの該当記事への下記リンクの追加をお願いします。
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/20250312/

<積水ハウスの住生活研究について>

積水ハウスは2018年から人・暮らしの視点で、ライフステージ・ライフスタイル、そしてこれからの住まいのあり方の調査・研究を行っています。今後迎える「人生100年時代」には、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求が重要と考え、時間軸を意識した「住めば住むほど幸せ住まい」研究に取り組んでいます。研究を通して、幸せという無形価値、つまり「つながり」「健康」「生きがい」「私らしさ」「楽しさ」「役立ち」といった幸福感を高め、家族やライフスタイルの多様な変化に対応する幸せのかたちをお客さまへご提案することを目指しています。
これまでの調査リリース:https://www.sekisuihouse.co.jp/company/research/

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この企業の情報

組織名
積水ハウス株式会社
ホームページ
https://www.sekisuihouse.co.jp
代表者
仲井 嘉浩
資本金
20,285,449 万円
上場
東証プライム
所在地
〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1-1-88梅田スカイビルタワーイースト
連絡先
06-6440-3021

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