2025年3月14日
株式会社東芝
国際的に権威のあるデザインアワード「iFデザインアワード2025」の受賞について
当社は、iF International Forum Designが主催する国際的に権威のあるデザインアワード「iFデザインアワード2025」において、電力系統が整備されていない「未電化地域」の課題解決に向けて推進している「Delighting Everyone Project」で、iFデザイン賞を受賞しました。なお、今回の受賞は将来技術のカテゴリーである「プロフェッショナルコンセプト」分野の「サービスデザインコンセプト」で受賞したものとなります。
受賞対象
1.地域コミュニティ向けサービス「Delighting Everyone Project」
主に太平洋の島嶼国の「未電化地域」において、再生可能エネルギーで充電する電気製品のシェアリングサービスやその基盤となる決済インフラサービスを、地域の商店を提供拠点として、スマートフォンの専用アプリを活用して提供するものです。2019年から太平洋の島嶼国を対象に、本サービスのニーズ調査や実証を進めており、2023年以降、バヌアツ共和国各地でLEDランタンや蓄電池のシェアリングサービスの試行を継続的に行っています。本サービスでは、スマートフォンの専用アプリとサービスの利用状況を遠隔監視・運用をサポートするシステムとして、当社のエネルギー向けデジタルサービス「TOSHIBA SPINEX for Energy」を活用しています。
本サービスでは、地域コミュニティにおいて人・モノ・金・情報が集まる主要な物理的接点である商店をデジタルの力を使いながらより機能を高め、住民が電気や関連サービスを利用しやすい仕組みを提供することで、誰もが享受できるインフラを構築することを目指しています。住民が本サービスを通じて、商店に設置する太陽光発電設備で発電される電気を利用して農産物や工芸品の生産性を向上させることができ、それらを販売して収益を得ることができるという持続可能な仕組みのコンセプトが、今回地域の課題に対するアイデアの適切性、持続可能性、社会的利益の観点で高く評価され、受賞しました。
「Delighting Everyone Project」のコンセプト(イメージ)
「Delighting Everyone Project」のビジネスモデル
iFデザインアワードについて
ドイツ・ハノーバーを本拠地とするiF International Forum Designは、国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与しています。本アワードは、プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア・内装、プロフェッショナルコンセプト、UX(ユーザーエクスペリエンス)、UI(ユーザーインターフェース)の9分野で構成されており、2025年は、66か国・地域から集まった約11,000件のデザインが131名のデザイン専門家により厳正に審査されました。
以上