株式会社日建設計(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大松敦)は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(以下、協会)が主催する2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)において、日本館の基本・実施設計を担当しました。会期中に日本館の魅力を直接体験していただくことを目的に、協会主催の「設計者とまわる日本館建築ツアー」に協力し、基本・実施設計を担当した日建設計の設計者が日本館の魅力をご説明いたします。
提供:経済産業省
■設計者とまわる日本館建築ツアーについて
日本館は、日本政府が出展するパビリオンです。国産杉材によるCLT(直交集成板)を、構造耐力を有する内外壁として活用しており、CLTを雁行させながら円環状に無数に並べることで、「いのちのリレー」や「いのちの循環」といったコンセプトを建築として体現しています。会期終了後には日本各地でリユースされることを前提に設計されており、できるだけ傷をつけず、容易に取り外しが可能な構造となっています。CLTとCLTの間にはサッシを用いず縦長の大判ガラスを直接はめ込むことで、繊細なディテールを追求し、隙間から内部を垣間見ることができる設計となっています。このように、「中と外」が連続することで、展示と建築が一体となったパビリオンを目指しました。
「設計者とまわる日本館建築ツアー」は、日本館の建築デザインと技術に焦点を当て、訪れる人々にその魅力を直接体験してもらう特別な機会として開催します。本ツアーでは、日本の伝統的な美意識と最先端の建築技術が融合した日本館の構造や外観について、日建設計の設計者が詳細を説明します。
■設計者とまわる日本館建築ツアー開催概要
所要時間:建築ツアー約30分/館内観覧約40分
実施日: 5月9日(金)、10日(土)、30日(金)、31日(土)、6月20日(金)、21日(土)、
9月26日(金)、27日(土)計:8日間
実施時間: 14:00〜 , 15:00〜 , 16:00〜 1日3回実施
参加人数:毎回10~20名程度
URL:
https://2025-japan-pavilion.go.jp/ticket/
参加方法: EXPO2025デジタルウォレットサービス「ミャクポ!」によるポイント交換で参加が可能です。
ツアー実施日の2か月前からECサイトなどを通じてポイント交換が可能になる予定です。
ミャクポによるポイント交換については下記URLをご確認ください。
https://www.expo2025-myaku-po.jp/
■建築ツアーを担当する設計者について
日建設計 設計監理部門設計グループ ダイレクター 高橋 秀通
1984年、東京大学工学部建築学科修了後、日建設計入社。1994米国ペンシルベニア大学芸術学部建築学科修士課程修了。体育施設、教育施設、文化施設から超高層ビルまで、多種多様な建物の設計に携わる。東京2020大会の有明体操競技場、選手村ビレッジプラザ、深圳太平金融ビル、新宿グランドタワー、ポーラ銀座ビル、山陰合同銀行本店、愛媛県歴史文化博物館などを担当。
日建設計 設計監理部門設計グループ アソシエイト 高橋 恵多
2009年日本大学大学院理工学研究科修了後、日建設計に入社。有明体操競技場、選手村ビレッジプラザ、渋谷区立神南小学校、東京消防庁新庁舎など幅広い分野を担当。日本館ではデザイン担当者として、展示テーマから円環状に建ち並ぶCLTのパビリオンを発想。
日建設計 エンジニアリング部門構造設計グループ ダイレクター 江坂 佳賢
2003年、名古屋大学大学院環境学研究科を修了後、日建設計に入社。専門は構造設計。主な担当プロジェクトは、有明体操競技場、選手村ビレッジプラザ、九州フィナンシャルグループ福岡ビル、長野県庁舎本館棟・議会棟(改修)、東京スカイツリーなど。素材の特性を活用した構造設計を目指し、接合技術の開発等にも取り組んでいる。
■大阪・関西万博について
開催期間:2025年4月13日(日) 〜10月13日(月) 9:00~22:00
開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)
公式HP:
https://www.expo2025.or.jp/
運営 :公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
■日建設計について
日建設計は、建築・土木の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を⾏うプロフェッショナル・サービス・ファームです。1900年の創業以来125年にわたって、社会の要請とクライアントの皆様の様々なご要望にお応えすべく、顕在的・潜在的な社会課題に対して解決を図る「社会環境デザイン」を通じた価値創造に取り組んできました。これまで⽇本、中国、ASEAN、中東でさまざまなプロジェクトに携わり、近年はインド、欧州にも展開しています。2021年3月には、脱炭素社会への取り組みに向けた「気候非常事態宣言」を宣言しました。
URL:
https://www.nikken.jp/ja/