
1983年フランス生まれ。パリ在住。
2008年にロンドンのセントラル・セント・マーチンズを卒業後、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号を取得。イラストレーション、絵画、彫刻、インスタレーション、写真、映像、書籍、衣類、デザインオブジェなど、ジャンルや形式を横断する幅広い表現で知られています。
彼の作品は、The New York Times、National Geographic、RCA Records、ポンピドゥー・センター、Hermès、Petit Bateau、VOGUEなど、数多くの国際的メディアやブランドとのコラボレーションでも知られており、一方でアーティストとしても、サンフランシスコ、ロンドン、ベルリン、シンガポール、東京、ソウル、ブリュッセルなど世界各地で個展を開催しており、そのユーモアと温かみ、そして鋭さを併せ持つ独自の世界観が高く評価されています。
彼のビジュアル・ランゲージは、アカデミックな美術教育に加え、日本の漫画(『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』『シティーハンター』)や、フランスのバンド・デシネ、さらにレイモン・サヴィニャック、トミー・ウンゲラー、ジャン=ジャック・サンペといった作家・イラストレーターたちからの影響を受けながら形成されおり、アート、デザイン、ポップカルチャーの枠を超えて、遊び心に富んだ創造性が、彼の作品の根底にあります。
2011年には弟のニコラ・ジュリアンとともに映像制作ユニット「Jullien Brothers」を設立。
2016年には、Jae Huhと共にソウルを拠点とするライフスタイルブランド「NOUNOU」を立ち上げ、衣類やオブジェ、ラグ、人形などを展開。
2022年には、Phaidon Pressより初の包括的作品集を刊行。また、彫刻作品シリーズ《Paper People》《Paper Society》は、DDP(ソウル)、MIMA(ブリュッセル)、GINZA SIX(東京)、ル・ボン・マルシェ(パリ)などで展示され、国際的に注目を集めました。
2025年には、大阪・関西万博にてタラ オセアン財団のための特別インスタレーションを発表予定。さらに同年7月には、NANZUKA ART INSTITUTE(上海)での個展《Le Château》も控え、現在はそれらのプロジェクトに向けて、一時的に東京を拠点に活動。
■タラ オセアン財団
2003年に、フランスのアパレルブランド「アニエスベー」創設者のアニエス・トゥルブレが立ち上げたフランス初の海に特化した公益財団法人。20年以上にわたり、科学探査と知見の発信を通じて、海の理解と保全に取り組む。世界中の研究機関と連携し、気候変動や汚染、海洋生物多様性などを調査。国連特別オブザーバーとして国際的な海洋ガバナンスにも貢献しています。「探査・共有・海洋保全」をキーワードに、海とともに未来を築くことを使命としています。
タラ オセアン ジャパン
タラ オセアン財団の姉妹団体。2016年末、タラ号太平洋プロジェクト(2016〜2018)の一環として、タラ号が日本に寄港する直前に設立されました。その後、プラスチック汚染を調査したTara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査(2020年~2023年)や、海洋生態系における炭素隔離メカニズムの研究をするTara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト(2024年~進行中)など、日本の沿岸域で実施される調査・研究を通じて、地球規模の海の課題に取り組んでいます。
■アクサグループ
アクサグループは、保険および資産運用分野における世界的リーダーであり、世界50カ国で15万4,000人の従業員が、9,500万人のお客さまにサービスを提供しています。2024年には、IFRS17ベースの売上が1,103億ユーロ、基本利益が81億ユーロとなりました。また、2024年12月31日時点で、第三者勘定を含む運用資産総額は9,830億ユーロに達しています。「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というパーパスを体現するために、タラ号ヨーロッパプロジェクト(2023年4月~2024年7月)からタラ オセアン財団のパートナーとして、スクーナー船タラ号の科学探査を支援しています。