【東京農業大学(共同研究)】道路は危険?それでも渡るクマの理由
- 2025年05月16日
- 14:00
- 学校法人東京農業大学
- 医療・科学
“農大マルシェ”ではアゼルバイジャン食品の販売も
【日 時】 6月28(土) 10:00-12:00 【場 所】 東京農業大学(世田谷キャンパス) 国際センター2F「榎本ホール」 【共 催】 ネオアクシス、農業情報学会「代替タンパク質・アグリテック研究部会」、東京農業大学「バイオロボティクス研究室」 【内 容】
![]() ![]() ![]() ※写真左から内山理事長、佐伯CSO、櫻井CEO
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佐々木 豊 教授(バイオロボティクス研究室) |
![]() ■プロテインクライシスと昆虫食への期待
昆虫活用の良い点は、従来の家畜と同等以上のタンパク質を含むだけではなく、温室効果ガスを排出しない、省スペース生産で効率的に生産が可能であることに加え、特にフードロスなどを活用して植物性のものもタンパク源に変換できることであり、かつ昆虫のみならず、その糞(フラス)なども活用できて廃棄するところがなく、循環型農業生産に適していることになります。 元来世界中で伝統的に昆虫食が存在しており、FAOが提唱しているように昆虫の活用が今後の食料、環境、エネルギーの解決方法の一つになることが期待されています。 将来的に宇宙農業をも想定し、昆虫を代替タンパク質として食料、家畜生産や養殖用の飼料タンパク源、肥料タンパク源に活用することは重要と考えますし、世界では市場化も含めて研究・開発が積極的に行われています。 |
東京農業大学の「バイオロボティクス研究室」とは? |
「バイオロボティクス研究室」は東京農業大学 地域環境科学部 生産環境工学科に設置されている研究室で、総合工学としてのロボティクス(ロボット工学)を活用し、食・環境・農業・社会問題の解決を目指しています。「スマート農業&フードテック&クリーンエネルギー」をキーワードに以下の様な研究テーマに取り組んでいます。
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昆虫食品クロステックコンソーシアム「ネオアクシス」 | |
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「ネオアクシス」は2021年、高崎経済大学・飯島明宏教授と東京農業大学・佐々木豊教授により共同提案されて設立。様々な分野の技術(X-tech)のシナジーによって持続可能な新しいフードサイクルの実現を目指す、オープンイノベーションの舞台です。昆虫(コオロギ等)をハブとした、新しい農業システム、資源・エネルギー循環、フードサービスの融合と、それらの社会実装に必要な枠組みについて探究し、食と環境をめぐる諸課題を解決に導くための「NeoAxis(新機軸)」となることを目指しています。 |
定期的に開催されている“農大マルシェ” | |
農大マルシェは株式会社農大サポートが主催・運営し、毎月第4土曜日、東京農業大学(世田谷キャンパス)芝生エリア付近で開催されています。 東京農業大学の卒業生や学生団体を中心に出店者が集うマルシェで、一般の方にも公開され、気軽に東京農業大学の魅力をお楽しみいただけるイベントです。 ※写真は会場の国際センター芝生エリア付近 |
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アゼルバイジャンからの留学生・オルジュさん |
「バイオロボティクス研究室」ではアゼルバイジャンからの留学生・オルジュ(Oruj Orujov)さんを中心に、日本とアゼルバイジャンの農業・食文化交流を目標にプロジェクトを進めています。その一環としてアゼルバイジャンの代表的な農作物のヘーゼルナッツと、日本由来の「柿」のドライフルーツなどを中心としてアゼルバイジャンの紹介をしながら農大マルシェでアゼルバイジャンの食品を販売します。 ■オルジュさんの目標 私にとって東京農業大学で学ぶことは持続可能な農業、スマート農業、そして伝統的な食料システムの分野において、高度な知識と実践経験を積むまたとない機会となっています。天然資源と農業の伝統に恵まれたアゼルバイジャン出身の私は、日本の革新的でありながら文化に根ざした農業へのアプローチを学ぶことが、母国が抱える課題の解決に大きく貢献できると信じています。 私の留学の目標の一つ目は、環境に優しいスマート農業といった日本の農業技術が日本でどのように活用されているか、そしてそれをアゼルバイジャンの多様な気候帯にどのように適応させることができるかを探求することです。二つ目の目標は、日本の文化、食文化などについて学ぶことです。アゼルバイジャンにも豊かで多様な食の伝統があり、私は両国の架け橋となり、広くアゼルバイジャンの農業や食文化を紹介しつつ、科学、イノベーションにおける協力を促進したいと考えています。 ![]() |