プロジェクトは、武庫川女子大学が株式会社ローソン(以下、ローソン)と連携し、2050年の未来社会の課題を解決し、地域創生を目指すコンビニエンスストアを構想するというもので、本学学生のほか、武庫川女子大学附属高校や本学と域学連携や包括連携を締結している県内外の自治体の高校の生徒が参加しています。また、このプロジェクトでは、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)とSAPジャパンが、「持続可能な社会に向けて」「生成AIの活用を目指して」「地域課題の発見と抽出、その解決策の創出」「画像生成AIとプレゼンスキル向上」などのテーマで学生・生徒への講義やワークショップを行います。
プロジェクトの第一段階となる講義とワークショップは4月16日、本学中央キャンパスで行われ、昨年、本学との産学連携プロジェクト「ふるさと納税返礼品作成による地方創生事業」を進めたソフトバンクCSR本部の西村智秀さんが講師となり、ソフトバンクのSDGsの取り組みや生成AIの活用を目指した「生成AI活用入門」について講義を行いました。
4月23日には、ローソン近畿カンパニーの京滋奈・兵庫開発部兵庫エリア エリアマネジャーの藤原淳一さんらローソンの社員5人が、ローソンのサステナビリティの取り組み、同社の事業概要やコンビニエンスストアの市場規模や社会に果たす役割、店舗開発などについて説明。続いて、「出店計画~未来のローソン~」をテーマにワークショップが行われ、学生たちはグループに分かれ、「出店する地域を選んだ理由」「出店時期」「地域の課題」「店舗の客層とその根拠」「売り上げと根拠」などの検討を行い、内容を発表しました。
今後は、地域課題の解決や地域創生などの講義を受け、夏休み期間中に、大学生は兵庫県の明舞団地や長崎県佐世保市、北海道北広島市、香川県琴平町などでフィールドワークを実施。また、高校生は各校の地元の自治体職員から地域課題に関する講義を受け、実際に現地を訪問して調査を行い、それぞれ、抽出した課題とその解決策を整理して年内中に店舗構想をまとめ、ローソンに提案を行います。また、大学生は店舗の構想に加え、提案した店舗の開設が実現した場合は、開設準備、開設後の運営支援や地域連携活動にも継続的に関わる予定です。
ローソンは、脱炭素社会を2050年に実現し、青く豊かな地球環境を未来につなげるため、2019年に環境ビジョン「Lawson Blue Challenge 2050 !」を策定。SDGsが目指す姿に貢献すべく、CO2排出量の削減、食品ロスの削減、容器包装のプラスティックやレジ袋削減などの社会・環境課題の解決に向けた取り組みを進めています。
プロジェクトを進める経営学部の谷口浩二助教は「このプロジェクトは、地域課題の発見とその解決策の創造を、教育の現場から実践していく新しい高大連携の形です。企業の知見を学び、それを地域に活かす循環型の学びを通じて、高校生も大学生も"社会に関わる力"を自然と身につけていきます。ローソンという実在する企業を通じて、自分たちの提案が形になるリアリティを持つことで、探求学習は一層深まり、社会実装につながる力を養うことができます」と話しています。
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住所:兵庫県西宮市池開町6-46
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