※本プレスリリースは、学校法人中央大学、国立大学法人東京科学大学との共同発表です。
中央大学理工学部の鈴木 宏明教授、大学院理工学研究科学生の米山 遼太郎(当時)と森川 直哉、牛山 涼太(当時)、津金 麻実子研究員、佐藤 玲子技術補佐員(当時)、および東京科学大学総合研究院自律システム材料学研究センターの丸山 智也特任助教、同大学情報理工学院情報工学系の瀧ノ上 正浩教授の研究グループは、マイクロ流体デバイスを用いて、人工核モデルを有する均一な人工細胞(袋状の脂質二重膜)注1)を再現性よく大量生産する技術を開発しました。また、この核モデルを起点に、タンパク質合成が可能なことも証明しました。
詳細は大学Webサイト(
https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/press/2025/06/80818/ )をご覧ください。
【用語解説】
注1)人工細胞、リポソーム
既存の細胞に遺伝子組み換えなどの改変を加えるのではなく、タンパク質やDNA、エネルギー分子、膜を構成する分子、その他のさまざまな分子などを組み合わせて創られる、細胞の特徴を模擬した分子集合体を人工細胞と呼んでいます。目的によってさまざまな細胞の区画が使われますが、脂質二重膜でできたリポソーム(リン脂質の二重膜でできた袋)が最も生体膜に近く、多くの研究で使われます。リポソームの膜は、細胞とその外界を分け隔て、かつ、選択的な物質の流入出を制御したり、信号を受容したりする膜タンパク質の足場として働きます。リポソームの中にいろいろな分子を詰め込むことができ、細胞の部分的な機能を再現する研究が世界中で進められています。
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