「京急グループ2050年カーボンニュートラル」中間目標を見直しました
京浜急行電鉄株式会社(本社:横浜市西区,社長:川俣 幸宏,以下 京急電鉄)は,当社グループの温室効果ガス(以下 GHG)排出量(※1)の削減が順調に進んでいること,また日本政府による削減目標の見直し等の状況を踏まえ,2022年度に策定した
「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」における中間目標について,従来の「2030年度対2019年度 30%削減」から「2035年度対2019年度 70%削減」に上方修正しました。
京急グループでは,気候変動への対応をはじめとする「地球環境保全への貢献」をサステナビリティ重要課題のひとつと位置付け,脱炭素社会の実現に向けた「省エネ」「創エネ」「再エネ」に資する取り組みをグループ一体となり推進しています。特に,2024年度から京急線全線の運行に使用する電力を再生可能エネルギー由来の電力に切り替えたことで,当社グループのGHG排出量が大幅に削減され,従来の中間目標を大幅かつ早期に達成する見込みとなっています。また,2025年2月に日本政府も削減目標を見直したことを踏まえ,当社グループにおいても脱炭素社会実現に向けた取り組みをさらに加速していくため,このたび中間目標の見直しを行いました。なお,中間目標として新たに掲げる「削減率70%」は,
日本政府の新たな目標やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)等の外部機関が公表する目標水準(※2)を上回るものとなります。
また,このたびの中間目標見直しとあわせて,2
050年カーボンニュートラルに向けたロードマップを作成しました。今後,経営計画との連動も図りながら,引き続き施策の具体化と削減に向けた着実な取り組みの推進を通じて,サステナブルな社会の実現に貢献していきます。

全線100%再エネで運行する京急線
※1 Scope1およびScope2排出量
※2 日本政府「2035年度対2013年度 60%削減(対2019年度に換算すると53%削減)」,IPCC「2035年度対2019年度 60%削減」と設定
「京急グループ 2050年カーボンニュートラル」中間目標の見直しについて
1.見直し内容
従来目標:2030年度対2019年度 30%削減
新目標:2035年度対2019年度 70%削減
2.当社グループのGHG排出量の推移
|
2019年度 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
GHG排出量(t-CO2) |
249,265 |
215,593 |
198,568 |
194,382 |
178,316 |
Scope1(t-CO2) |
90,657 |
67,847 |
64,226 |
65,824 |
64,124 |
Scope2(t-CO2) |
158,607 |
147,746 |
134,342 |
128,558 |
114,191 |
対2019年度(%) |
― |
△13.5 |
△20.3 |
△22.0 |
△28.5 |
※2024年度実績については,第三者保証を取得のうえ,2025年9月頃公表予定
2025年度においては,京浜急行バス株式会社の一部営業所およびEVバスの電源や,京急サービス株式会社の研修センターにおいて,再生可能エネルギー由来の実質CO₂排出量ゼロの電力導入を開始するなど,グループ会社においても脱炭素に向けた取り組みが拡大しています。
その他,詳細については下記当社WEBサイトをご参照ください。
【TCFD提言に基づく情報開示】
https://www.keikyu.co.jp/company/csr/tcfd.html
【環境への取り組み】
https://www.keikyu.co.jp/company/csr/environment.html以 上