追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:真銅正宏)の学生18名は、大阪・関西万博で実施されている視覚障がい者向け自律型誘導ロボット「AIスーツケース」の実証実験にサポート・スタッフとして参加している。このスーツケースは、アルプスアルパイン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長CEO:泉英男氏)、オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長CEO:辻永順太氏)、清水建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村達也氏)、日本アイ・ビー・エム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山口明夫氏)の4社が、共生社会の実現を目指し正会員として活動する、一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムと日本科学未来館(東京都江東区、館長:浅川智恵子氏)が共同で開発しているもの。実証実験は万博が終了する10月13日(月・祝)まで行われている。
【ポイント】
〇追手門学院大学の学生が大阪・関西万博で「AIスーツケース」の実証実験をサポート
〇実証実験の運営補助に加え、ユーザーの行動記録などデータ収集・分析にも関与
〇社会課題に向き合う現場での実践を通じ、大学外での主体的な学びを獲得
「AIスーツケース」は、視覚障がい者の自立した移動を支援するために開発された、最先端のモビリティ・ソリューション。AI(人工知能)や各種センサー、カメラを搭載し、人との対話機能も備えたこのスーツケースは、周囲の環境を認識しながら自律走行し、ユーザーを安全かつ効率的に目的地まで誘導する。日本科学未来館の館長で、IBMフェローでもある視覚障がい者の浅川智恵子氏が、出張の際に「スーツケースが自動で動いて道案内をしてくれたら」と感じたことを発端に開発が始まった。浅川氏は追手門学院大学の13期卒業生であり、2025年4月より同大の客員教授に就任。これをきっかけとして、同大の学生がサポート・スタッフとして実証実験に関わることとなった。
参加する学生18名は、実証実験で使われるAIスーツケース及び実験方法の説明や、実験参加者に帯同し、実験がスムーズ且つ安全に行われているか見守りサポートすること、また、受付対応などを担当。AIスーツケースの使用者をサポートし、安全な移動を支援するとともに、周囲の状況や体験者の感想、実験中に発生したトラブルなどの情報を記録・収集する。
スタッフとして活動する辻崎貴雅さん(社会学部3年)は「実証実験でAIスーツケースの説明をしている際、視覚障がいのある方から、持ち手のボタンについて『上・下・左・右』と説明されると分かりにくいので、『前・後・左・右』で伝えてほしいと指摘され、ハッとさせられました。実証実験をサポートする中で、まるでフィールドワークのように、教室では得られない気づきや、生きた学びに直結する貴重な経験ができています」と話す。
実証実験は万博が終了する10月13日(月・祝)まで毎日9:45~17:45にロボット&モビリティステーション(大屋根リング内側の東側「エンパワーリングゾーン」)を始点・終点とし行われている。
(参考)
●一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアム
https://caamp.jp
▼本件に関する問い合わせ先
追手門学院 広報課
蛯原・織田
住所:〒567-0013 大阪府茨木市太田東芝町1-1
TEL:072-665-9166
メール:koho@otemon.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/