【イベントレポート】「エンタメで繋がろう! We Entertain! 〜WeWork × エンタメの未来〜」を開催

WeWork のコミュニティチームは、スマートシティ、環境、モビリティ、エンターティンメント&レジャー、ヘルスケア、自治体の6つのテーマごとにプロジェクトを立ち上げ、オープンイノベーションの創出やコミュニティの醸成を目的とした、イベントの企画運営、入居メンバーのマッチング等を行っています。



5月27日、WeWork アイスバーグで、注力分野の一つ「エンターティンメント&レジャー」において、業界の未来をつくる企業や団体を WeWork の内外からゲストに迎え、企業マッチングからオープンイノベーションを促進するイベント「エンタメで繋がろう! We Entertain! 〜WeWork × エンタメの未来〜」を開催しました。

<イベント概要>

「エンタメで繋がろう! We Entertain! 〜WeWork × エンタメの未来〜」

日時:5月27日(火) 17:00 〜
場所:WeWork アイスバーグ

プログラム:
  1. 3分ピッチ「企業紹介 / PR+未来の展望」
    株式会社meleap / tourcandy株式会社 / INCLUSIVE株式会社 / 株式会社クレマ
    POD株式会社 / Tools For Humanity Corporation / 株式会社サムライパートナーズ

  2. 2025年3月のSXSWについての報告
    SXSW Japan Office 高橋 功樹 氏

  3. アメリカ大使館外交官 Deven Richardson 氏 ご挨拶

  4. 業界最前線で活躍する WeWork 入居メンバーによるコラボトーク
  第1部
  テーマ:「エンタメの未来はWeWorkにかかってる!?」
      〜繋がることから始まるエンタメビジネス〜
  登壇者:
  トリックスターエンターテインメント株式会社 代表取締役社長 新井 勝久氏
  株式会社ピタ 代表取締役社長 杉浦 理史 氏

  第2部 
  テーマ:「日本のエンターテイメント業界の課題と未来」
      〜キャラクターから世界へ:IPとテクノロジーで切り開く新エンタメ時代〜

  登壇者:
  disguise Japan合同会社 副社長 飯田 厚二 氏
  株式会社COL JAPAN 代表取締役 武川 基 氏
  SXSW Japan Office 高橋 功樹 氏


この他、以下の企業による展示ブースがオープンしました。
  • 株式会社TRACKS
  • ピープルソフトウェア株式会社
  • 株式会社サイドランチ
  • フェニックスダーツジャパン株式会社
  • ロックスエンタテインメント合同会社
<展示ブースの様子>


1.エンタメの未来をつくる7社による3分ピッチ

① 株式会社meleap https://meleap.com/meleap/public/index.php/jp

AR(拡張現実)技術を用いて、現実ではありえない魔法のようなエナジーボールを放ち、
自分の体をシールドで守る次世代ARアクティビティ「HADO」をデモンストレーションを用いて紹介。頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にはアームセンサーを装着し仮想空間で対戦する様子が実演され、競技のルールや見どころを解説しました。

<HADOのデモンストレーション>



<株式会社meleap Japan Sales 下田 直人 氏>

② tourcandy株式会社 https://tourcandy.com/

中国・韓国・東南アジアを中心とした30社以上の海外トップクラスのプラットフォームにおいて、日本の飲食店やサービスを予約・決済できるサービスを提供。日本の観光事業者は複数の海外の予約・決済システムを一元管理でき、訪日前の外国人観光客の集客から決済までが可能となります。インバウンド集客に力を入れる事業者に連携を呼びかけました。


<tourcandy株式会社 CMO 松井 健太郎 氏>

③ INCLUSIVE株式会社 https://inclusive.co.jp/

デジタルマーケティングから宇宙関連事業や老舗料亭の経営など、多岐にわたる事業展開を行う。数多くのデジタルメディアを成功に導いてきたコンテンツ企画とエディトリアル、クリエイティビティの力で、メディア、広告、食、地方創生、宇宙関連、そしてスタートアップ支援と、枠にとらわれない多様な事業領域に、新たな価値を創出したいと話しました。


<INCLUSIVE株式会社 執行役員 アカウントプランニング本部 本部長 相川 裕彦 氏>

④ 株式会社クレマ https://cremma.co.jp/

AIを活用して新しい食体験を創造するフードエンタメ事業と、企業の食ブランド創造・食体験デザインを支援するフードイノベーション支援事業の2つの事業をメインに取り組む。
バーチャルパティシエ「クレマ」によるスイーツブランドや、企業とのコラボレーションによるスイーツ開発などを紹介しました。


<株式会社Cremma 島谷 太一 氏>

⑤ POD株式会社 https://pod-corp.com/

大相撲プレミアムシートや東京ドームでのMLB日本開幕戦のVIPルームなど、各プロスポーツ観戦を特別な空間で楽しむ体験「スポーツホスピタリティサービス」を提供し、エンタメの新たな価値を創出している。ホスピタリティサービスの提供によって、顧客や社内のエンゲージメントを向上させることが可能であることを話しました。


<POD株式会社 名越 慈夢 氏>

⑥ Tools For Humanity Corporation https://www.toolsforhumanity.com/ja-jp

OpenAIのCEOであるSam Altman氏が共同発明した、Worldcoinプロジェクトの普及を推進。本プロジェクトに参加することで発行される「World ID」は、オンライン上で自身が人間であることを個人のプライバシーを守りながら証明できるデジタルパスポートで、その識別方法に用いられる虹彩認証装置「Orb」を開発したのがTools for Humanityです。World IDを手に入れることで、AIを使った不正応募の防止や人間しか参加することのできないゲームやコミュニティの形成が可能になることを説明しました。


<Tools For Humanity Corporation オペレーションマネージャー 矢吹ソウ 蓮 氏>

⑦ 株式会社サムライパートナーズ https://samurai-partners.jp/

有名YouTuberのサポートや、起業家育成リアリティショーなどを手がけるほか、東アジアNo.1を誇る韓国発祥EDMフェスティバル「WORLD DJ FESTIVAL JAPAN」を25年6月末に日本初開催予定(5月時点)。その規模や出演アーティストについて説明。また、登壇した入江氏は、「DJ I-RIE」としてDJ活動をしており、イベント中にパフォーマンスを披露してくださいました。

<株式会社サムライパートナーズ 代表取締役CEO 入江巨之 氏 >


2. SXSWは未来のショーケース

SXSW Japan Office 高橋 功樹 氏より、SXSWの概要と2025年3月7日から15日に開催されたSXSWのトレンドをご紹介いただきました。

SXSWは、1987年から始まり毎年3月に米国テキサスで開催される最大級のカンファレンス・フェスティバル。「未来のショーケース」と言われ革新的なビジネスアイデアやプロダクトが発表され、次のヒットトレンドが生まれる場所として注目を集めているそうです。代表的な例を挙げると、Twitter(現X)は2007年のSXSWにてサービスを発表し、SXSWに集まる感度の高い参加者の間で話題になった事が、その後世界的に広まるきっかけになったと言われています。2008年には民泊サービスのAirbnbが、Interactive Awardsと呼ばれるSXSWのアワード候補に選出され、その画期的なビジネスモデルが注目を集め話題となりました。

2025年は日本から11ブース計22社が出展しました。トレンドとしては、AIによる映像制作や、AR、VR、XR、メタバースなどの最新テクノロジーを活用した、イマーシブ体験を提供する新しいエンターテインメント表現が引き続き注目されていることに加え、従来のライブ体験にも改めて注目が集まっていると紹介されました。

<SXSW Japan Office 高橋 功樹 氏>


3. エンタメを新たな軸とした日米の経済活性化と相互理解を
 
続いて、アメリカ大使館の Deven Richardson 氏を迎え、「日米観光交流を含む様々な取り組みや、エンタメ分野における両国の協力関係の進展を通じて、両国の経済活性化と相互理解の深化に貢献したい」とご挨拶いただき、乾杯のご発声をいただきました。

<アメリカ大使館 Deven Richardson 氏>


4. 業界最前線で活躍する WeWork 入居メンバーによるコラボトーク

第1部では、入居メンバー同士の対談を行い、WeWork の活用方法ともいえるマッチングの成功事例を紹介しました。

WeWork では、自社のサービスや目標を自由に語る「3分間ピッチ」を定期的に開催しています。WeWork 渋谷スクランブルスクエアで開催したピッチに参加したのが、脚本家や作家のマネジメントやコンテンツ制作を行う株式会社ピタの杉浦氏です。杉浦氏は、自らも脚本家であり、脚本家として世界進出をしたい、そのために誰かを紹介してほしいという想いを語りました。3分間ピッチは、その場に居合わせた入居メンバーとつながることもありますが、そうでない場合はコミュニティチームによるマッチングが行われます。杉浦氏の想いを受け取ったコミュニティチームは、WeWork 麹町のメンバーであるトリックスターエンターテインメント株式会社の新井氏とのマッチングを試みることとなりました。
トリックスターエンターテインメント株式会社は、アヴァンギャルドな前衛的パフォーマンス集団「ブルーマングループ」をはじめ、世界中の良質なエンターテインメントを発信しています。ある日新井氏は、WeWork のコミュニティチームより、「課題を持っているメンバーがいるので話を聞いてもらっていいですか?」と声をかけられ、杉浦氏の話を聞きました。若干とまどいはあったものの、杉浦氏の熱量に応えたいと想いから、マッチングが実現しました。

新井氏は、ブルーマンでつながりのあるLA在住のコーディネーターの女性を杉浦氏に紹介しました。そして杉浦氏の情熱を伝えられた彼女は、ハリウッド関係者にメールを送り、7社とアポイントを取り付けてくれました。杉浦氏はアポイントまでの3ヶ月間で7社分の企画書を用意し渡米。そのうちの1本がとあるハリウッド監督の目に留まり、現在俳優への出演交渉や資金集めが進んでいるそうです。杉浦氏は、「情熱を伝える場があるのが WeWork。まさに夢が叶うオフィス。使わないと勿体無い」と語りました。

<株式会社ピタ  代表取締役社長 杉浦 理史 氏>

第2部では、CGと現実世界を融合させた高度な映像体験などを演出する、テクノロジープラットフォームである disguise Japan合同会社 飯田 厚二 氏 と、550万作品を越えるウェブ小説やウェブトゥーン、ショートドラマなどを管理するCOLグループの日本法人 株式会社COL JAPAN 代表取締役 武川 基 氏、そしてSXSW Japan Office 高橋 功樹 氏の3名を迎え、「『日本のエンターテイメント業界の課題と未来』〜キャラクターから世界へ:IPとテクノロジーで切り開く新エンタメ時代〜」をテーマにディスカッションを行いました。

まず、株式会社COL JAPANの武川氏は、漫画からアニメ化や実写化という典型的なモデルには時間とコストがかかるという課題を指摘しました。中には5年以上かかるケースもあり途中で断念せざるおえないこともある一方で、ウェブ発のコンテンツであるショートドラマは撮影期間が2ヶ月程度、AIを使ったショートアニメは、半年で7作品を作ることができると説明。最新テクノロジーを使うことで日本のIPを迅速に世界に展開できる可能性があると言及しました。そしてそれは、時間をかけてでもクリエイティブを追求するこれまでのやり方とは相反する事業ではあるが、クリエイティブを追求するためにも、クイックに収益化を追求するビジネスモデルの必要性に共感してくれる同業者もいるのではないかと語りました。

続いて、disguise Japan合同会社の飯田氏は、イマーシブ体験型のエンタメに注目が集まる中、ラスベガスのスフィア(高さ112m、幅157mという大きさを誇る球体型エンターテイメント施設。外壁全体がLEDディスプレイとなっているのが大きな特徴)のような、最新のコンテンツを上映できる常設の施設が日本にないという課題をあげました。仮設の施設はあるものの、長期に上映できる常設の施設がないために、制作費をかけた高品質なコンテンツが生まれにくくなっている現状を伝えました。また、モーションキャプチャー技術の進化により、より手軽にリアルタイムな映像表現が可能になっていることもあげ、キャラクターミラーのようなインタラクティブなコンテンツの発展性についても触れました。

<SXSW Japan Office 高橋 功樹 氏 とファシリテーターをつとめた
WeWork Japan コミュニティチームのMaki>

イマーシブ体験については、SXSW Japan Office 高橋氏も、2.5次元ミュージカルやVR作品、映画を撮る手法でゲームを作るメディアミックスやメタバースを活用したエンタメが、日本のIPを使って作られていることが本年のSXSWで話題となり、日本のIPへの期待感が高いと話しました。

そして本年のSXSWの特徴として、最新テクノロジーを使った表現の追求と並行して、ライブを重視する動きもみられたことを取り上げ、その場にいないと得られない体験や臨場感が求められていることを強調しました。

飯田氏も同様に、既存のIPを活用して人間らしい新しい体験を提供することへの関心が高まっている動向について話しました。東京ディズニーランドホテルが提供する、アイマスクをして楽しむ食のエンターテイメントプログラム「ディズニー・ダイニング・ウィズ・ザ・センス」を例に挙げ、視覚情報に頼らない、五感を刺激するコンテンツが生み出す新しいエンタメの可能性と、組み合わせの妙によって生まれる新しいイマーシブ体験の面白さへの期待を語りました。

最後に各登壇者より以下のメッセージをいただきました。

飯田氏
「エンタメの世界は複雑。あらゆるものがつながっていながら、入口も出口も途中もたくさんある巨大な生態系となっている。つい狭い世界に閉じこもりがちになってはいないだろうか。WeWork コミュニティのような場に参加して、思いがけない出会いを経験することで、新しい何かが見えてくるかもしれません。ぜひ一歩を踏み出してみてください」

武川氏
「WeWork は居心地がいい出会いの場。みなさんとどこかで繋がりたい。いま、最新テクノロジーだけでなく、地方のテレビ局とのショートドラマの制作も進んでいる。テクノロジーだけに頼らずとも異なるものとの連携によって、日本のエンタメコンテンツのさらなる発展を目指していきたいです。次はピタの杉浦さんに脚本を書いてもらったり、disguise さんと繋がって世界を目指していこうかな」

高橋氏
「SXSWもコミュニティを重要視した開かれたプラットフォームです。自分は WeWork のメンバーではないが、このイベントを通して WeWork コミュニティは意味のある繋がりがたくさん生まれることがわかった。WeWork コミュニティから生まれた何かをぜひSXSWで世界に発信してほしい」

最後にファシリテーターを務めた WeWork コミュニティチームのMaki より、「実は、SXSWのようなイベントを WeWork でも実現したいという想いから、本イベントが企画された経緯があります。最新テクノロジーの話題で盛り上がる一方、今まであったキャラクターや当たり前だったものや好きなものとの掛け算といったアナログ回帰の流れが確実にあることがわかり、それこそが未来的とも感じました。最新を求めるのだけではなく、お互いをかけわせるとどんな未来が見えるかを引き続き語り合い、今日ここで得た出会いや感覚を持ち帰ってほしいです」と語り、締めくくられました。



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この企業の情報

組織名
WWJ株式会社
ホームページ
https://weworkjpn.com/
代表者
熊谷 慶太郎
上場
非上場
所在地
〒107-0062 東京都港区南青山1–24-3
連絡先
050-1744-1744

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