東京家政大学児童学科・武田洋子教授のゼミが子どもに寄り添うこころの絵本『ぼくとモヤモヤ』の制作に参加 ― 板橋区および絵本作家まえだよしゆき氏と協働、小学校の「SOSの出し方に関する教育」ほかで活用



東京家政大学(東京都板橋区)児童学部児童学科の武田(六角)洋子教授のゼミと板橋区健康推進課、絵本作家のまえだよしゆき氏の協働プロジェクトにより、このたび、子どもに寄り添うこころの絵本『ぼくとモヤモヤ』が完成した。この絵本は小学校における「SOSの出し方に関する教育」(こころの健康教育)での活用を目的として制作されたもので、武田教授が監修。武田ゼミの学生らがワークショップを通じてストーリーを考案し、まえだ氏がそれを形にした。今後も板橋区と協働し、絵本を用いたこころの健康授業のモデル授業制作を進めるとともに、絵本を地域の子どもや保護者などに読み聞かせイベントやワークショップの開催により紹介していく。




 この度の絵本制作は、板橋区が「SOSの出し方に関する教育」を推進するための、「絵本のまち板橋」としての地域資源を活かした、板橋区ならではの取り組みで、武田(六角)洋子教授と武田ゼミの学生がこの取り組みに参加した。
 2023年度に区と協働で実施した全5回のワークショップを基に、キャラクターやストーリーを練り上げ、固まったイメージを武田教授による監修のもと、区にゆかりのある編集者の細江幸世氏と、ボローニャ国際絵本原画展入選者である絵本作家のまえだよしゆき氏が具体化することで、完成した。

 板橋区内区立小学校において、武田教授がこころの健康授業として『ぼくとモヤモヤ』を読み聞かせた際には、子どもたちは熱心に見入っていた。
 今後、板橋区、板橋区立小学校との協働により、この絵本を板橋区立小学校3~4年生の学級活動「こころの健康」の授業などで活用することにむけた授業案の作成・検証が予定されており、武田教授がこれに参画する。
 地域の子どもや保護者へ向けた活動としては、絵本制作に参加した学生からのバトンを受け継いだ2025年度の武田ゼミ生が、板橋区、まえだ氏との協働により、読み聞かせや製作活動を通じて『ぼくとモヤモヤ』に込められたメッセージを紹介していくことを予定している。

■『ぼくとモヤモヤ』
・作:東京家政大学 武田ゼミ+まえだよしゆき
・監修:武田(六角)洋子
・発行:板橋区健康推進課
・印刷:惠友印刷株式会社
・製本:大村製本株式会社
・デザイン:森枝雄司
・編集:細江幸世
【制作の経緯】
 「SOSの出し方に関する教育」に含まれる大人に助けを求める力は、子どもが孤立せず、健やかに成長していくために必要な力の一つであるため、相談に関連するリテラシーを高めることは、ぜひ子どもに身に付けてもらいたい力である。
 「SOSの出し方に関する教育」は国が自殺予防対策の一つとして推進するものである。背景として、日本では子どもの自殺者数が、他先進国と比べて極めて多く、その予防が喫緊の課題となっている現状がある。この絵本は、小学生の中でも、あまり手がつけられていなかった小学校3~4年の子どもたちへ同教育を行う際に、活用しやすいツールとなることが期待される。また、子どものみならず、子どもへの向き合い方に悩むおとなにもぜひ読んでもらいたい。子どもが安心して悩みを打ち明け、それをおとなが温かく受け止める関係づくりの一助となることを願い制作された。

【配布先】
 非売品として制作され、板橋区公立図書館、区立小学校、区立幼稚園、区立保育園へ配架されるほか、区内小学校児童に向けては、タブレットでの閲覧ができるよう準備中。また、東京家政大学の図書館にも配架予定。

(参考)
・板橋区広報リリース
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000203.000129038.html

・自殺予防に関する絵本の制作(板橋区HP)
 https://www.city.itabashi.tokyo.jp/kenko/soudan/inochi/1047052.html


▼問い合わせ先
 東京家政大学 広報・宣伝部
 koho@tokyo-kasei.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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組織名
東京家政大学
ホームページ
https://www.tokyo-kasei.ac.jp/
代表者
井上 俊哉
上場
非上場
所在地
〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1

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