2025年度「東京ビジネスデザインアワード」企業テーマ8件を発表 デザイナーから「テーマ」に対するデザイン提案の募集を開始

募集期間は2025年9月3日(水)〜10月29日(水)、デザイナー向け説明会を9月17日(水)に開催

2025年9月3日
公益財団法人日本デザイン振興会

2025_lp_banner
東京都が主催し、公益財団法人日本デザイン振興会(以下:JDP)が企画・運営を行う「東京ビジネスデザインアワード(以下:TBDA)」は、2025年度のアワードへの参加企業の「テーマ」として選出された8件を発表し、デザイン提案の募集を 9月3日(水)から10月29日(水)まで行います。

TBDAは、都内中小企業が持つ高い「技術」「素材」などの「テーマ」に対して、優れた課題解決力と提案力をあわせ持つデザイナーとの協業を通じて、新商品や新規事業の開発を促進するアワードです。企業の持つ強みに対し、新たな用途開発などを軸とした事業全体のデザインを「提案」としてデザイナーから募り、企業とデザイナーのマッチングを行います。マッチングが成立したものをテーマ賞として発表後、テーマ賞の中から公開審査を経て、最優秀賞・優秀賞を決定します。

また、テーマ賞に入賞したデザイン提案の実現に向けて事業化の支援を受けられ、提案した内容が直接ビジネスにつながるチャンスを得られます。単なる「新規アイテム開発」だけをゴールにせず、審査の段階から審査委員会がコンサルテーションを行い、実践的なアドバイスが得られるなど、デザイン・財務・流通・広報など多面的な支援体制を3カ年度にわたり継続提供します。

<2025年度TBDA審査委員長 秋山かおり氏メッセージ>
TBDAでのデザイナーの役割をご存じでしょうか?
東京都の事業として14年目を迎え、JDPが運営・事務局を務めるこのアワードは、一見、事業者のための取り組みに見えますが、実はデザイナーの価値が可視化される優れたプロジェクトだと思っています。社会が複雑化し、問題解決の糸口を見つけることが難しい現代、デザイナーによる「現在の姿を問い直す」姿勢はさまざまな場面で力を発揮します。製品や取り組みなどの最終アウトプットに向けて、事業者の方々はその姿を目の当たりにし関係が現在まで継続するケースもあります。また私を含むTBDAの審査委員は事務局と並走し、それぞれのプロジェクトを各専門家の視点から支援します。ぜひこの機会を活用し、ご自身の次のステップとなるよう挑戦していただけたら嬉しいです。

<2025年度TBDAテーマ 一覧>
テーマ名 会社名
1 木や紙の風合いを保ちながら不燃化させる技術 株式会社アサノ不燃(江東区)
2 精密金型メーカーが誇る高精度なバイオプラスチック射出成形技術 日進精機株式会社(大田区)
3 デジタルの精度と手仕事の技量が共存する加工・生産体制 株式会社サルトル(新宿区)
4 個別化された情報を正確安全に届けられる、印字とフィルム圧着書面 昭和印刷株式会社(江戸川区)
5 食品衛生法クリア・アレルゲンフリーの光造形3Dプリンタ用レジン Expert Material Laboratories株式会社(新宿区)
6 多様化・複雑化する紙の表現に対応するワンストップ印刷製造技術 株式会社スバルグラフィック(中野区)
7 電源不要、トップクラス性能の高輝度蓄光素材 株式会社humorous(目黒区)
8 多品種の金属表面に豊かなCMF表現をもたらす特許技術 株式会社フロント(新宿区)

<2025年度TBDA企業応募概要>
■募集期間 2025年9月3日(水)〜10月29日(水)23:59 まで
■応募資格 中小企業との協業に意欲を持つ、国内在住の個人またはグループ
■応募費用 無料 ※ただし、通信費や提案の制作に伴う実費等は応募者負担。
■賞・賞金
・最優秀賞 1件 副賞:賞金100万円(企業/デザイナー各50万円)
・優秀賞 2件 副賞:賞金20万円(企業/デザイナー各10万円) 
・テーマ賞 各テーマにつき1点 
※審査の結果「該当なし」となる場合があります。
■応募方法 東京ビジネスデザインアワード公式ウェブサイトよりご応募ください。

東京ビジネスデザインアワード ウェブサイト 
https://design-award.metro.tokyo.lg.jp/award.html

<2025年度から支援メニューを拡充>
テーマ賞受賞提案の事業実現化に向けて受賞年度を含め3か年度にわたる支援

テーマ賞を受賞したビジネス提案を実現させるため、専門家による支援を実施しています。この支援期間を1年間延長し、受賞年度を含め3か年度の支援を実施します。

テーマ賞受賞提案の産業財産権取得費用など最大50万円まで補助提供
提案を実現する上で、意匠権および商標権などの産業財産権を取得しておくことは重要です。実現したビジネスが仮に他者に模倣されたとしても、適切に権利を保持できていればそのビジネスを守ることができます。この産業財産権取得などに関して、2025年度から1チームあたり最大50万円まで補助します。(適用時諸条件あり)

<今後のスケジュール>
提案スケジュールから実現化まで
・テーマ発表・デザイン提案募集:9月〜10月
・マッチング決定:11月
・テーマ賞発表:2026年1月
・最優秀賞、優秀賞発表、表彰式:2026年2月下旬





<気になる素材や技術に会える、効率的に話せる!テーマ企業とのコミュニケーションデー>
テーマを提示した企業と直接会うことができる「場」です。審査委員の八木彩氏の講演のほか、テーマ企業8社と直接話して技術や素材のサンプルチェックが可能です。
◆日時: 9月17日(水)17:00-20:00
◆詳細 ・申し込み:https://design-award.metro.tokyo.lg.jp/news/2025/2509031/

<工場見学・会社訪問>
デザイン提案応募を検討し、より深くテーマの素材・技術について知りたいという方を対象に、企業の工場見学(会社訪問)を実施します。
◆スケジュール:9月24日(水)〜10月3日(金) 
※実施日時はTBDA公式サイトでご確認ください。予約状況は公式Facebookでお知らせします。
◆詳細・申し込み:https://design-award.metro.tokyo.lg.jp/news/2025/2509032/
◆Facebook URL :https://www.facebook.com/TokyoBusinessDesignAward

<2025年度審査委員会> 敬称略
審査委員長:秋山 かおり プロダクトデザイナー /STUDIO BYCOLOR
審査委員:
谷口 靖太郎 デザインエンジニア
日髙 一樹  特定訴訟代理人・弁理士、デザインストラテジスト /日高国際特許事務所所長
坊垣 佳奈  株式会社マクアケ 共同創業者 / 顧問
宮崎 晃吉  建築家 /株式会社HAGISO代表取締役
八木 彩   アートディレクター、クリエイティブディレクター / アレンス株式会社代表取締役
柳沼 周子 バイヤー /株式会社エンファクトリー

akiyama
秋山 かおり
プロダクトデザイナー /STUDIO BYCOLOR

taniguchi
谷口 靖太郎
デザインエンジニア

hidaka
日髙 一樹 
特定訴訟代理人・弁理士、デザインストラテジスト /日高国際特許事務所所長

bougaki
坊垣 佳奈
株式会社マクアケ 共同創業者 / 顧問

miyazaki
宮崎 晃吉
建築家 /株式会社HAGISO代表取締役

yagi
八木 彩
アートディレクター、クリエイティブディレクター / アレンス株式会社代表取締役

yaginuma
柳沼 周子
バイヤー /株式会社エンファクトリー

<2025年度TBDAテーマ名一覧> 詳細
1 木や紙の風合いを保ちながら不燃化させる技術
株式会社アサノ不燃(江東区)
ph01
木材にホウ酸などを用いた「セルフネン液」を特殊技術により含浸。木材の風合いはそのままに、延焼せず、有毒ガスを出さないという「燃えない」木材を開発。木塗り壁、和紙、繊維なども独自の技術で不燃化し、建築材の新たな可能性を切り開いている企業。
2 精密金型メーカーが誇る高精度なバイオプラスチック射出成形技術
日進精機株式会社(大田区)
ph02
テーマは「乳酸菌(ラクトバシラス)+でんぷん」から作られた植物由来の生分解性樹脂(PLA樹脂)。PLA樹脂は、単一素材では大変に成形し難い被加工材だが、樹脂成形に必要な射出成形機および金型構造や成形の条件出しに高い技術とノウハウを備えている企業。
3 デジタルの精度と手仕事の技量が共存する加工・生産体制
株式会社サルトル(新宿区)
ph03
再現性の高いデジタル加工と、人の手による仕上げを組み合わせることで、温もりと精度が共存する製品づくりを実現している。また、素材の源流である林業や産地と連携し、素材を無駄なく活かす設計・加工・生産体制の構築を目指し意欲的に活動する企業。
4 個別化された情報を正確安全に届けられる、印字とフィルム圧着書面
昭和印刷株式会社(江戸川区)
ph04
自社システム開発と、細かな種類別のデータ印字など、お客様の要望に沿った送付物の印字が可能な技術と、重要文書の作成発送で実績のあるフィルム圧着葉書を強みとしている。近年は新規事業へ投資するなど新しい取組みに挑戦していきたいとの意欲を持つ企業。
5 食品衛生法クリア・アレルゲンフリーの光造形3Dプリンタ用レジン
Expert Material Laboratories株式会社(新宿区)
ph05
日本製低アレルゲン水洗いレジン。本テーマは食品衛生法に適合し、アレルゲンフリー且つ、造形後に水と台所用洗剤だけで安全に洗えてその廃液も水道に流せる特徴を持つ。レジンに紫外線を当てて薄い板を積み重ねて立体を造形する「光造形3Dプリンタ」で使用できる素材。
6 多様化・複雑化する紙の表現に対応するワンストップ印刷製造技術
株式会社スバルグラフィック(中野区)
ph06
企画・デザイン・プリプレス・加工・仕分け・梱包・発送までを一貫して手がけるトータルソリューション企業。創業以来、製版技術と色補正が強みで、視覚と触覚の両面に訴える“触れる印刷物”を生み出せる体制を整えている。
7 電源不要、トップクラス性能の高輝度蓄光素材
株式会社humorous(目黒区)
ph07
太陽光を蓄えて夜間に発光する高輝度蓄光素材。
最新の技術を応用し、電気代、メンテナンス、電気工事が全て不要で半永久的に使用できる特徴を持つ。世の中の困りごとに役立ちたいとユーザーに寄り添うものづくりを目指している。
8 多品種の金属表面に豊かなCMF表現をもたらす特許技術
株式会社フロント(新宿区)
ph08
各種金属部材に、塗料あるいは薬剤で生成した色層を研磨することにより、さまざまな新しい仕上表情の創造が可能。各種メッキ鋼板、耐候性鋼板、ステンレス、アルミ、銅、真鍮、チタンなど、どの金属でも適用。内装材はもちろん、外装材としても幅広く使える可能性を持つ。









本件に関するお問合わせ先
公益財団法人日本デザイン振興会 東京ビジネスデザインアワード事務局
E-mail:tokyo-design@jidp.or.jp

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この企業の情報

組織名
公益財団法人日本デザイン振興会
ホームページ
https://www.jidp.or.jp/
代表者
深野 弘行
資本金
4,400 万円
上場
非上場
所在地
〒167-6205 東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー5F
連絡先
03-6743-3777

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