城西大学薬学部(埼玉県坂戸市)医療栄養学科の真野博教授が理事を務めるNPO法人荒川流域ネットワークは8月17日、埼玉県日高市の高麗川において、伝統のアユ地引網漁の体験イベントを実施した。当日は小学生から高校生、家族連れを中心に約50人が集まり、真野教授も食と栄養の専門家として参加。体験を通して、地域資源を活用した食育と夏の風物詩であった川の地曳網の文化の継承を図った。
荒川水系の支流の一つである高麗川(こまがわ)は、埼玉県南西部から中部にかけて流れる一級河川で、豊かな自然環境と清らかな水流を有している。城西大学坂戸キャンパスの至近にも流れており、学歌にも歌われるなど大学とのゆかりも深い。
今回のイベントでは参加者が川に入り、網を引いてアユを捕獲する伝統的な漁法にチャレンジ。捕獲された約100尾のアユは、川辺で炭火による塩焼きに調理され、その場で提供された。地元の川で獲れた魚をその場で味わう「地産地消」の体験となった。
真野教授は食と栄養の専門家として参加。食品アユの栄養価について「アユはコラーゲンが豊富で、骨・皮・内臓まで食べることができる」と説明し、栄養学的な視点からのアユの魅力を伝えた。
参加者からは「アユがたくさん取れて楽しい」「初めて投げ縄を教わった」「アユは皮がパリパリ、中はしっとりで絶妙な焼き方」などの感想があり、厳しい暑さの中でも賑わいを見せた。
城西大学では研究者が地域と連携し、学術的知見を社会へ還元する活動を重視している。今回の取り組みもその一環であり、地域住民が自然や食を通じて健康や栄養について学ぶ場の創出に貢献した。
《収穫した魚類》
カワニナ、スッポン、アユ、オイカワ、カワムツ、ウシガエル(オタマジャクシ)、カジカ、スジエビ、カワリヌマエビ
■NPO法人荒川流域ネットワーク
荒川とその支流域をフィールドに様々な活動を行っている48団体と個人のネットワーク。1995年に活動を開始し、2002年にNPO法人化した。
https://arakawa-ryuiki.net/
(参考)
・【薬学部 医療栄養学科】地域イベントで食育体験 ― 埼玉新聞に掲載
https://www.josai.ac.jp/news/20250821yakugakubu/
(関連記事)
・「伐採された欅を活かしたい」想いから生まれた城西大学坂戸キャンパスの欅を利用したコースター作りを実施 ― 「高麗川物語―環境と食と健康―」関連企画(2025.08.07)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-57019.html
▼本件に関する問い合わせ先
城西大学広報課
住所: 埼玉県坂戸市けやき台1-1
TEL: 049-271-7543
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